なつかしの香港映画ブログ

香港映画の見所を紹介するブログ。リンクも楽しめます

なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『ポリス・ストーリー2 九龍の眼』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる刑事がしつこい脅迫者、悪質な爆弾魔と戦うアクション映画(1988年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編。

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Police Story 2)
1.再び

続編は制作しないのがジャッキーのスタンス。しかし、それはストーリー次第。一旦、撮影が完了したものの内容に不満のジャッキーは撮り直し。オリジナル版にはエミリー・チュウ(『ファースト・ミッション』『男たちの挽歌』でおなじみの美人さん)が出演していましたが、撮り直ししたバージョンでは全面カット(オリジナル版も是非、観てみたい)。完成版は香港警察の刑事が前作の組織、テロリストと戦う二本立て。香港警察のチェン・カクー刑事(ジャッキー・チェン)。(前作『ポリス・ストーリー/香港国際警察』で)バラック村とデパートに莫大な損害(照明器具だけで100万香港ドル)を与えたという理由で格下げ。交通整理に忙しい。

2.悪党①

前作でチェンにぶっ飛ばされた麻薬組織のボス、チュウ。刑務所送りになったが、「3ヶ月の命」ということで出所。チェンを逆恨みし、早速チェンを脅迫。チュウの手下(メガネ男)がしつこくチェンとメイ(チェンの恋人:演マギー・チャン)につきまとい、ついにレストランで乱闘。怒りのチェンはチュウの豪邸に乗り込む。

3.スタント

危険なアクションを見せるのがこのシリーズの特徴。ジャッキーが車に衝突したり、トラックが店に突っ込んだり。

4.悪党②

今回のチェンの敵はチュウの組織だけではない。デパートを爆弾テロで脅迫する卑劣な連中。犯行を警戒する香港警察だが、意外な場所がターゲットに。

5.若手

脅迫事件を大がかりに捜査する香港警察。特捜部の若手がチェンをフォロー。特に勇ましいのが女刑事たち(クリスタル・コオほか)。警察をナメる爆薬密売人を蹴り倒して尋問。

6.危機

爆弾グループに捕まったチェンとメイ。爆弾魔は企業を恐喝したカネを受け取るためチェンを利用。チェンの身体に爆破装置をセット。チェンは装置の解体を試みる。

7.コメディ

悪役が卑劣なシリアスな内容。あまりシリアスだと鑑賞しているお客が疲れます。そこで今回は「お笑い担当」としてチュウの組織、警部(トン・ピョウ)、メイが活躍。メイがドジったり、スクーターでコケたり、男子シャワー室でキレまくったりするシーンがオススメ。

コメント
世相を反映するのが映画界。『ポリス・ストーリー2 九龍の眼』の悪役は「組織犯罪」と「爆弾テログループ」。そのため非常にシリアスな内容(特にメイが悲しい)。爆弾魔が卑劣すぎるため、チュウの組織との戦いはややユーモラス(「チェンにパンチされてメガネを割られる男」が笑いを提供)。エラそうだけど役に立たない署長、ドジ警部、口がきけない爆弾魔(強い)、メガネ男などのキャラ、爆発アクション、格闘アクションが見せ場のハードな内容。孤軍奮闘するチェンに注目です。
-------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。

-------------

この続きを読むには
購入して全文を読む

なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『ポリス・ストーリー/香港国際警察』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる刑事が法を悪用する犯罪者と戦うアクション映画(1985年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編。「英雄故事」が流れるオススメ映像。

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Police Story)
1.主役

バラック村・組織のアジト・デパートでの戦い、女優たちの体を張ったスタントといった壮絶なアクションが展開される作品。香港警察の刑事チェン・カクー(ジャッキー・チェン)。普段は明るい人であるが、犯罪と戦うときはムチャをする。

2.悪役

麻薬組織を追う香港警察。組織のボス、チュウ(40代後半の男)と配下の殺し屋を一網打尽にする潜入捜査。麻薬の取引現場を監視するが、キム刑事(マース)が見張りをトチって激しい銃撃戦に。丘のバラック村を車で逃走するチュウをチェンが追う。

3.追跡

チュウの乗ったバスを追跡するチェン。傘を使ってバスに乗り込む。最後は銃を使って強引に停車(このシーンの撮影でスタントマンが負傷。ブレーキをかけるタイミングにミスがあったという。ジャッキー自身もバスにはねられるところだった)。

4.恋人

チェンの恋人メイ(マギー・チャン)。チェンを深く愛するが、危険な任務ばかりの彼を心配して心が安まるときがない(『ポリス・ストーリー』シリーズ三作に登場するメイ。つらい目に遭うシーンが多かった。パート3でのコミカルなドジシーンがオススメ)。

5.証人

チュウを捕らえた香港警察。確実にチュウを有罪にするため、チュウの女秘書サリナ(ブリジット・リン)を警察側の証人にしようとする。しかし、「いっぱしのワル」を気取るサリナはチュウのあくどさに実感がない。裁判までサリナを護衛することになったチェンはキム刑事に頼んで「ヤラセの襲撃」をサリナに仕掛ける。

6.一転

チュウを捕らえて香港警察のヒーローになったチェン。しかし、仲が悪い同僚を射殺した容疑で警察に追われるハメに。メガネ署長を人質に取って逃走したチェンは自分自身で潔白を証明しなければならない。

7.デパート

チュウの動向を監視するチェン。デパートでチュウの手下と大乱闘(デパートの営業開始前に撮影。そのためなるべくNGを出さないように手際よく撮影することを強いられた)。

8.反撃

組織に捕まったサリナ。始末されるところをチェンが救出。チュウの悪質さにようやく気付いたサリナはコンピューターに記録されたチュウの悪事の証拠をプリントアウト。それを取り戻そうとするチュウの手下。サリナが命懸けの戦いを展開。

9.ガラス

チュウの手下と戦うチェン。ガラスに顔を突っ込んだり、電飾ポールを伝って敵を追い掛けたり(派手にガラスが割れたりするあまりにも激しいアクション。このため『ガラス・ストーリー/香港国際警察』とも呼ばれる)。

10.結末

ついに追い詰められたチュウ。チュウおよび悪徳弁護士にチェンが怒りの鉄拳。

コメント
壮絶なアクション映画。クリント・イーストウッドシルベスター・スタローンもこの作品を絶賛したことから「ジャッキー最高傑作」とも言われています(ただ、内容はシリアス。「楽しいジャッキー」が見たい人にはちょっとつらいかも)。「作品のパクリ」が当たり前の香港映画界。誰にもマネできないハードな作品を作ったことによってジャッキーの名声は不動のものになりました。このシリーズの特徴は「悪役が憎たらしい」こと。その分、どんくさい「キム刑事」といった「笑いのキャラ」が登場して雰囲気を和らげてくれます。ジャッキーはもちろんのこと2大ヒロイン(ブリジット・リンとマギー・チャン)も体を張ったアクションや笑いのシーンで大活躍。また、実に憎たらしい悪役ですが、最後にチェンにしばかれますので見終わった後はスッキリ。そのため「また観たい」と思うようなストーリーになっています。バラック村がボロボロになるシーン、ヘンな裁判のシーン、ガラスが割れるシーンが印象的な作品。好きなシーンを自由に楽しむ映画です。
-------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。

-------------

この続きを読むには
購入して全文を読む

なつかし香港映画:『ブルース・リー死亡遊戯』を詳しく観察

「なつかしの香港映画ブログ」未使用フィルムで制作された『死亡遊戯』(1978年公開)の脇役キャラ、ポスター、劇場、「虎殿、龍殿」、町の風景などを改めて紹介します。

ストーリー:アクション俳優が悪のシンジケートによって銃撃されるが、「死んだフリ」をして復讐に向かう。

1.メインキャラ
ブルース・リー、ディーン・ジャガー、コリーン・キャンプ、ギグ・ヤングほか

2.脇役キャラ
①新聞を読む男(ピーター・チャン

シンジケートに狙われているアクションスターのビリー・ロー(ブルース・リー)。組織の者がビリーにしつこくつきまとう。フェリーに乗ったビリーを新聞を読むフリをしながら監視(人相悪すぎ)。
ピーター・チャン:悪役顔。『スネーキーモンキー 蛇拳』(1978年)では「性格が悪い師範代」、『ファースト・ミッション』(1985年)では「仲間思いの特殊部隊隊員」を演じた。)

②京劇役者(何柏光)

京劇役者の叔父(または伯父)を訪ねたビリーが暴漢に襲われるシーン。暴漢にビビるチョイ役(右端)。
(何柏光:「トホホのオッチャン」役でおなじみ。「偉そうな態度を取った後、懲らしめられてトホホ」のパターンで笑いを取る役者。『チャンピオン鷹』(1983年)ほか出演作多数。)

③襲撃者(フォン・ハックオン)

ビリーをしつこく狙うシンジケートのメンバー。黄色いトラックスーツを着たバイカーで、劇場の楽屋でビリーを襲撃(「九龍の倉庫でビリーを襲うバイカー」はハックオンではないような気がする)。
(フォン・ハックオン:悪役、「香港の蟹江敬三」。『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(1985年)ではジャッキー・チェンとデパートで死闘。悪役ながらドジなやられ方で笑いを取る作品も。)

④外科医(ジム・ジェームス)

銃で顔を撃たれたビリーを手術。「ビリーの死」を装うため「ニセの死亡診断書」を作成。
(ジム・ジェームス:香港映画に多く出演の西洋人。)

⑤ドクター・ランドの手下(羅強、チュン・ファット、マース、ラム・チェンインら)

復讐を狙うビリーがマカオでランド(組織のボス)を襲う。ランドを守ろうと手下たちが次々にビリーに襲いかかるが、あえなく撃沈(殴られて情けないツラになる奴、池に落とされる奴も)。

⑥ロー・チェンのセコンド(惠天賜、泰山、黎劍雄)

マカオでの空手選手権で中国人のロー・チェン(サモ・ハン)がシンジケートのカールと対戦。押され気味のロー・チェンはセコンドにヤツ当たり。
(惠天賜(ワイ・ティンチー):美人女優、惠英紅の兄。なかなかカッコいい顔立ち。珍作『ジャッキー・チェンの醒拳』では「ジャッキーのいとこ」を演じた。しかし、若くして亡くなった。)
(泰山:悪役キャラでおなじみ。『五福星』(1983年)ではギャングのメンバー役だった。)
(黎劍雄:なかなかカッコいい顔立ち。リュー・チャーフィー『ガッツ・フィスト/魔宮拳』(1978年)では泥棒役だった。「カッコいいけどワルい奴」的なキャラ?)

⑦女

試合に勝ったカールにアプローチする女(なんなんでしょうね、こういうの。強い奴はモテていいですねー)。

3.その他
①写真

ビリーが撮影所の楽屋でシンジケートのスタイナー(ヒュー・オブライエン)に脅されるシーン。鏡にブルース・リーの写真を貼り付けてリー本人が出演しているように見せかけている。よく観るとズレたりしているところが「笑い」。

②魚

ランドが飼っている魚。エサは小魚。タレントを食い物にするシンジケートのボスが好みそうなペットだ。

③ポスター

マカオ・空手選手権のカッコいいポスター「カール・ミラー vs. ロー・チェン」。

④劇場

ビリーが京劇役者の叔父(ロイ・チャオ)を訪ねるシーン。その劇場ではカンフー映画が上映中。何ていう作品?

⑤虎殿、龍殿

ビリーが組織のアジトで最後の決闘。組織の殺し屋パスカル(ダニー・イノサント)がいる部屋は「虎殿」、合気道の達人(池漢載)の部屋は「龍殿」。ハキム(カリーム・アブドゥル=ジャバー)の部屋は?

⑥ガッカリ

凄まじい戦いを展開したビリー(本物のブルース・リー)。その後、スタイナーと勝負。しかし、このシーンはリーのソックリさん(タン・ロン)によるアクション。スタイナーにガッツリとフルネルソンの体勢に固められたビリー。顔がアップ。本物のブルース・リーではないことが明らかに。

YouTube)予告編

-------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。

-------------

この続きを読むには
購入して全文を読む

なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『プロテクター』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる刑事がNY・香港犯罪コネクションと対決するアクション映画(1985年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(The Protector)
1.主役

カンフースターのジャッキー。この映画はアメリカ作ということでガンアクション、爆発シーンといった派手なアクションが売り物。ニューヨークの刑事ビリー(ジャッキー・チェン)。相棒とバーでくつろいでいるところを強盗に襲撃されてピンチ。銃で応戦。

2.犯罪都市

治安が悪いニューヨーク。重武装した強盗事件が当たり前のように発生。逃げた強盗をボートで追跡するビリー(このボート爆発のシーンでヘリからぶら下がっているのはジャッキーではなく、スタントマンなのだそうだ。アメリカでは保険の関係からスター本人に危険なことをさせることができないらしい)。

3.相棒

新しい相棒ガローニダニー・アイエロ)。ジョーク好きな明るい男だが、腕と度胸は確か。バズーカ砲で敵を吹っ飛ばすシーンが最大のハイライト。

4.香港

ギャングの娘ローラをガードすることになったビリー&ガローニ。しかし、武装集団がローラを拉致。その黒幕と目される香港の悪名高いボス、コウ(ロイ・チャオ)。ビリーとガローニはコウが経営する香港のマッサージ店で女殺し屋に襲われる。そして、荒くれ者たちと乱闘。

5.アクション

「ローラ誘拐事件」捜査への協力者を求めるビリー&ガローニ。かつてコウと仕事をしていたリーを訪ねるが、そこにも殺し屋が。「リー水上百貨店」を襲う悪党たち。応戦するビリーとガローニ。逃げたコウの部下をビリーがハードに追跡。

6.襲撃

夜中、宿泊先を襲われるビリーとガローニ。悪党どもの狼藉のせいで香港百万ドルの夜景が台無し。

7.死闘

造船所で薬物を製造して荒稼ぎしているコウ。ビリーとガローニが造船所に潜入。コウのデカいボディガードがビリーを襲い、高所で決闘。コウはヘリからビリーを銃撃。その結末は?

8.笑い

「アクションが売り」ということでシリアスな内容。そのため、笑いのシーンは少ない。コウのマッサージ店でジャッキーが冷水風呂に入って変顔www。予告編には出てきませんが、サリー(サリー・イップ)を守ろうとする二人の劇団員がジャッキーとトラブるシーンも楽しい。

コメント
ジェームズ・グリッケンハウス監督作品。ハードなアクション。しかし、グリッケンハウスはこの作品にアメリカ映画らしい「お色気シーン」を追加。そういうのが嫌いなジャッキーは独自に編集、新たに撮影したシーンを追加。そのため、この映画には二つのバージョンが存在。ただ、グリッケンハウス版にはサリー・イップは登場しません。ムーン・リーはどちらにも登場しますが、グリッケンハウス版にはジャッキー版に無い出演シーンがあります。予告編には出てきませんが、ローラのボディガード、ガルーチ(ビル・ウォレス)というのもなかなかのイカレキャラでオススメ(チェーンソーでジャッキーを襲うシーンが迫力)。残念ながらアメリカではヒットせず。やはりジャッキーはアメリカでは無名。しかも、アメリカにはこういったアクション映画はたくさん。個人的には大いにオススメの作品。派手なスタント、ジャッキーアクション、大物俳優(ダニー・アイエロロイ・チャオ)、二大ヒロイン(サリー・イップ&ムーン・リー)、香港の町&夜景、対決シーン。見せ場が多い傑作です。
-------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。

「エクストリーム・エディション」にはグリッケンハウス版とジャッキー版の両方が収録されているとのこと(要確認)。
-------------

この続きを読むには
購入して全文を読む

なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『ファースト・ミッション』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる刑事が強盗団と対決するアクション&ドラマ映画(1985年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Heart Of Dragon)
1.

苦労が多い兄弟が犯罪に巻き込まれる映画。警官のジャッキー(ジャッキー・チェン)。戦闘訓練で活躍。特警隊指揮官(ラム・チェンイン)との一騎打ちはほぼ互角の勝負か?

2.

ジャッキーの悩みは兄貴のタク(サモ・ハン・キンポー)。知能に問題があり、片時も目が離せない。手をつないで町を歩くが、周囲から好奇の目でバカにされてしまう。

3.トラブル発生

近所の子供が遊び相手のタク。友達とレストランに行くが、支払いに困ってトラブル。

4.我慢の限界

仕事、家族、恋人との関係。苦労が多いジャッキー。時には感情が爆発してしまうことも。

5.就職活動

弟の足を引っ張らないようにしようと職を探すタク。しかし、何の能力もなければ、コネもないため誰からも相手にされない。食堂で面接を受けるが、意地悪な店主(ウー・マ)にコケにされてしまう。

6.仲間割れ

特捜隊の刑事になったジャッキー。ターゲットは宝石強盗グループ。しかし、狡猾な犯罪者に警察は手を出せない。ところがブツ(盗品)を無くした強盗団のメンバー(チュン・ファット)が殺し屋に襲撃されて事態に変化が。

7.カーチェイス

タクが強盗団の人質に。ジャッキーと同僚は警察に自首した強盗団のメンバーとタクの人質交換をしようとする。勝手に強盗犯を連れ出したジャッキーを特警隊指揮官と部下が追跡(このシーンは『ポリス・ストーリー/香港国際警察』に使用される予定だったそうだ。ジャッキーの髪型や雰囲気が「チェン・カクー」っぽいのを本編で確認できます)。

8.死闘

建設現場で待ち構える強盗団。ジャッキーと同僚たちが銃やつるはしで対抗。強盗団の中で最も腕が立つ殺し屋(ディック・ウェイ)とジャッキーが一騎打ち。

9.ボス

実に悪質な強盗団のボス(ジェームズ・ティエン)。しかし、素手での戦いはサッパリ。ジャッキーにぶん殴られたり、蹴り飛ばされたり(その弱さを見せるシーンがギャグっぽい)。

10.刑務所

なかなかリアルな演出。相手が強盗団といえども大勢を殺したらタダでは済まない(普通アクション映画では敵を殺したら「めでたしめでたし」。現実にそれをやったら何らかの罪に問われるはず)。ジャッキーと同僚たちは戦いの後、刑務所へ。懲役何年だったのかは不明だが、比較的短い刑期だったようだ。

コメント
サモ・ハンとジャッキーによるヒューマンドラマ作。サモ・ハンとジャッキーがアクション作以外でもいい仕事ができるということを証明したドラマ的な内容(障害者がバカにされる悲しいシーンも)。香港版と日本版があることでもおなじみ(日本版の方がアクションシーンが多めで長い)。この予告編は短めで、ヒロインのエミリー・チュウ、アンソニー・チェン演じる「最悪な家庭教師」、駐車場での乱闘(リー・ホイサン、チウ・チーリン、フォン・ハックオン、『ドランクモンキー 酔拳』の鉄頭サン・クワイらが登場)、大勢がケガをした手榴弾のシーンは入っていません(そちらは本編でどうぞ)。テーマ曲「CHINA BLUE」「TOKYO SATURDAY NIGHT」も名曲。名シーンがいっぱいのオススメ作です。
-------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。

ファースト・ミッション プレミアム・エディション(2枚組) [DVD]

-------------

この続きを読むには
購入して全文を読む

なつかし香港映画:香港映画グッズ(Tシャツ、フィギュア、CD)の紹介

「なつかしの香港映画ブログ」DVD、Blu-ray以外にも映画グッズはたくさん。ダサいのもあれば、かっちょいいのも。そんなグッズを紹介します。

1.Tシャツ
①ゴールデンハーベスト

ブルース・リージャッキー・チェンらが所属していた映画会社「ゴールデンハーベスト」。映画のオープニングでおなじみのあのロゴがTシャツに。これはカッコいい。デザイン的に素晴らしいじゃないですか。ちなみに「ゴールデンハーベスト」は香港返還を機に低迷。事業の多角化、買収などにより変化。今では再び映画産業に力を入れているとのこと。

②『少林寺木人拳

少林寺で修行する青年が二人の達人からカンフーを学ぶ映画。そのロングスリーブ(長袖)Tシャツ。整形する前のジャッキー(「チャゲ&飛鳥」の人に似ている?)がデザインされている。マニアックなジャッキーファンにのみオススメ、かもしれない。

③『ドランクモンキー 酔拳

ジャッキーが伝説の黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)を演じたフィクション作。修行シーンをデザインしたTシャツ。

④『ドランクモンキー 酔拳』(蘇化子バージョン)

③とは違ってなかなかのダサさ。「酔っぱらいの赤鼻じいさん」がデザインされたTシャツなんて誰が着るのさ。この映画のファンでも買おうとは思わない。これを着てオシャレな町を歩いている人がいたとしても声を掛けない方がいいかも。

⑤『スパルタンX

ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウ「香港ビッグスリー」による傑作。移動レストラン「スパルタン号」を背景に「香港三銃士」がデザインされたTシャツ。

⑥『死亡遊戯』(ヌンチャクバージョン)

「カッコ良さ」という点ではジャッキーよりブルース・リー。最後の「塔のシーン」でヌンチャクを振るうシーンがデザインされたTシャツ。

⑦『死亡遊戯』(構えバージョン)

黄色いトラックスーツでパンチを出しながら防御もしているリー。いわゆる「ジークンドー」がデザインされているカッコいいシャツ。

⑧『燃えよドラゴン

カッコいいリー。しかし、デザイン的に微妙なシャツも。ミスター・ハンと戦うシーンがデザインされたTシャツ。ハイテンションすぎるリーの表情。これを着て町を歩くと周りに引かれるかもしれない。

2.フィギュア
ブルース・リー

リアルであればあるほど高額なフィギュアの世界。この画像のフィギュアは結構高い(9万円近くする)。限定商品だそうだ。

ジャッキー・チェン

『ポリス・ストーリー/香港国際警察』をフィギュア化。シリアスな表情のジャッキーをデザイン。アップで見ると「ジャッキーのソックリさん」的な雰囲気も。拳銃、手錠、傘(バスを追い掛けるシーンで使用?)といった小物も付いているらしい。

3.CD
①『死亡遊戯』オリジナル・サウンドトラック

劇中の名曲がCD化。しかしながら、既に廃盤、中古化。時代はCDではなく「配信」。聞きたい人は中古を入手するか、音楽配信サイトで。

ジャッキー・チェンCD復刻

少林寺木人拳』「ミラクル・ガイ」、『蛇鶴八拳』「デンジャラス・アイズ」、『拳精』「チャイナ・ガール」といった懐かしの曲がオリジナルで収録されているとのこと。「他にもジャッキー・チェン パーフェクトコレクション」なるCDもありますが、コレはあまり評判がよろしくない(歌無しで音楽だけ、という曲が交じっているため)。買わなくても聞く手段はあります(「You○ube」とか。許可を取ってアップしているのかどうかは不明ですが)。
-------------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。

死亡遊戯 エクストリーム・エディション [Blu-ray]

ポリス・ストーリー トリロジー ブルーレイBOX〈完全日本語吹替版〉 [Blu-ray]

なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『スパルタンX』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる青年がいとこ&探偵と組んでスペイン貴族と対決するアクション&コメディ映画(1984 年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Wheels on Meals)
1.海外進出

世界市場に参入する「ゴールデンハーベスト」。「香港ビッグスリー」のサモ・ハン、ジャッキー、ユン・ピョウがスペインに登場。中国語タイトルは『快餐車』。日本ではなぜか『スパルタンX』(スパルタン?)。「X」とは映画会社の説明によるとこの映画の悪役である「謎の巨大組織」のことだそうだ。

2.中国人

スペインに住むトーマス(ジャッキー・チェン)といとこのデヴィッド(ユン・ピョウ)。食料品店の2階に下宿し、早朝トレーニング。そして、移動販売の仕事。

3.探偵

潰れかけの探偵事務所で働く助手モビー(サモ・ハン・キンポー)。突然、「所長代理」に出世。しかし、いきなり難しい依頼。「グロリア」「シルヴィア」という女性を捜して欲しいとのこと。手がかりはほんのわずか。旧知のトーマスとデヴィッドに協力を求める。

4.美女

意外に簡単に見つかるシルヴィア(ローラ・フォルネル)。一人で苦労して生きてきたらしく、夜の町でスリをやっている。なかなかの悪女で、トーマス&デヴィッドを悩ませる。

5.スケボー

ユーモラスな演出が楽しいサモ・ハン・キンポー監督作品。この作品に登場する移動レストラン「スパルタン号」も立派な主役。メニュー充実(コーラ、ミルクコーヒー、チャーハン、ホットドッグ、ハンバーガー、春巻など(春巻は1コ70ペセタ))。トーマスがスケボーで注文を取り、お客に届ける。調理はデヴィッドの担当。

6.アクション

トーマスとデヴィッドが仕事に出かけるときは階段で。でも階段が使えないときは食料品店の「ひさし」を使う。また、みんながくつろく広場を荒らす連中にはドロップキック。

7.カースタント

シルヴィアを捜しているのはモビー以外にも。謎の連中がシルヴィアを追いかけ回し、強引に連れ去ろうとする。「スパルタン号」でシルヴィアを保護するトーマス&デヴィッド。悪党らは盗難車で「スパルタン号」を追跡。

8.最強の敵

グロリアとシルヴィアの母娘を邪魔に思っているモンデール伯爵(ペペ・サンチョ)。伯爵が雇ったギャング二人組(ベニー・ユキーデ&キース・ヴィタリ。いずれも本物の格闘家)がトーマス&デヴィッドを襲う。

9.フェンシング

スペインらしい演出。「香港三銃士」がモンデールを追い詰める。この映画で最もカッコいいシーン。

10.演出

この映画はあまりTV放送向けではありません。精神病院のシーンでは結構キツい演出がある(TV放送ではカットされていた)。また、予告編には登場しませんが、「この世の地獄」みたいな場所も登場。ホームレスが暗い場所で息を潜めるように座り込んでいる姿はかなりショッキング。「明るいスペイン」にホントにこんな場所があるのだろうか?

コメント
楽しいアクション」が得意のサモ・ハン。この作品では楽しいアイデア・演出がいっぱい。ジャッキーとユキーデの対決が有名な映画ですが、個人的には「スパルタン号」がお気に入り。デヴィッドが調理するシーン、トーマスがスケボーでお客に届けるシーン。日本語吹替版では「春巻きはおごれないよ」とデヴィッドが図々しい客に困るセリフも。サモ・ハンはモジャモジャ頭(松田優作探偵物語』を意識?)。「三菱自動車の宣伝をするオバサン」なんてのも本編に登場。モビーが簡単にシルヴィアを発見したり、伯爵がケチすぎる、といったツッコミどころも(サモ・ハン作品は基本的に娯楽作。あえて「ツッコミどころ」を挿入しているところも楽しい)。ロケでのエピソードも豊富(現地人とトラブル、ケンカに発展、など)。「スパルタン号」、コミカルなシーンがオススメの娯楽作です。
-------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。

スパルタンX [Blu-ray]

-------------

この続きを読むには
購入して全文を読む