なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『プロテクター』(1985年)「主な出演者」と「注目ポイント」

「なつかしの香港映画ブログ」ニューヨークの刑事ビリー(ジャッキー・チェン)が相棒ガローニダニー・アイエロ)と組んで麻薬の「ニューヨーク・香港コネクション」壊滅を狙うアクション映画。危険なスタント、銃撃戦、美人のヒロイン、ラストの対決、が見せ場の傑作です。

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『プロテクター』

1.ビリージャッキー・チェン
ニューヨークの刑事。バーでの銃撃戦で相棒が強盗に撃たれ、逃走する強盗犯をモーターボートで追跡・爆破。かなりの腕とムチャな度胸の持ち主。
(世界に進出する香港スター。『バトルクリーク・ブロー』『キャノンボール』『プロテクター』『レッド・ブロンクス』『ラッシュアワー』でアメリカでも有名に)

2.ガローニダニー・アイエロ
ニューヨークの刑事。ビリーの新しい相棒。東南アジアに詳しいため、ビリーと共に香港に乗り込んで犯罪コネクション壊滅を狙う。
(大物俳優。コミカルな演技も得意。『ゴッドファーザー PART II』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『訣別の街』などのギャングもの、エディ・マーフィ『ハーレム・ナイト』、ブルース・ウィリスハドソン・ホーク』といったコメディ作に出演)

3.スーリン(ムーン・リー)
リーの娘。リーに捜査への協力を要請するビリー&ガローニを嫌う。危険なことに巻き込まれたくないらしい。
(キュートな笑顔が似合う香港一カワイイ女優。しかし、この作品では悲しい表情が多かった。後にカンフーを使うアクションスターに。ユン・ピョウと共演した『チャンピオン鷹』『五福星』『霊幻道士2 キョンシーの息子たち!』や『霊幻道士』『天使行動』『群狼大戦』が有名)

4.サリー(サリー・イップ)
香港に住む舞台女優。サリーの父はかつてコウと組んで事業をやっていたが、不審死している。そのため過去を捨て、改名。
(歌手でもある女優。『新Mr.Boo!鉄板焼』では健康的な美女、『狼 男たちの挽歌・最終章』では目を負傷してしまう悲しいクラブ歌手の役だった)

5.ハロルド・コウロイ・チャオ
麻薬を扱う香港コネクションの悪名高いボス。警察を支配し、怪力の用心棒に守られているため、誰もこの男を捕らえることはできない。チャリティを主催するなど「善人ヅラ」しているが、造船所を改造して怪しいことをやっている。麻薬の代金を払わなかったニューヨークギャングのシャピロに警告するためシャピロの娘ローラを誘拐。
(大物。『燃えよドラゴン』での高僧役はあまりにも有名。『燃えよデブゴン』では悪役を演じた。『死亡遊戯』『死亡の塔』『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』『サイクロンZ』に出演。『Mr.BOO!』シリーズでもおなじみ)

6.ガルーチ(ビル・ウォレス)
ニューヨークギャングの用心棒で、ローラのボディガード。非常に態度がデカく、挑発的な態度の男。特技はカラテ。
(ビリーの強敵を演じた男だが、他の出演作については不明)

7.ローラ・シャピロ(ソーン・エリス)
ニューヨーク犯罪組織のボス、シャピロの娘。父の悪事に巻き込まれてしまう。

8.リー(ピーター・ヤン)
香港で娘のスーリンと一緒に水上百貨店を経営する男。かつてハロルド・コウと組んで仕事をしていたことがある。サリーの父とは仕事仲間だった。
(『燃えよデブゴン』では「いやらしい教授」を演じた。この作品でのキャラとは全然違う、まるで別人)

コメント
ジェームズ・グリッケンハウス監督作品。日本で公開されたのはジャッキー・チェンによる改訂版。グリッケンハウス版でしか見られないシーンもありますので、この映画のファンとしては両方のバージョンを入手したいところ。この作品は『燃えよドラゴン』を意識していると思われます。ラスボスのロイ・チャオ、ボロ・ヤンみたいなコウのボディガード、ジョン・サクソンみたいな顔のビル・ウォレス、など。大物ダニー・アイエロ、キュートな香港女優ムーン・リー、サリー・イップ。なかなか豪華な顔ぶれ。他にも、マッサージ店のマネージャー(イヤな奴)、サリーが一日だけ雇ったメイド(結構かわいい)、スーリンの友人(黒人青年)、サリーを守ろうとしてビリーとモメる二人組(ユーモラス)、夜中にビリー&ガローニを襲うタコ入道(コウの手下)、怪しい造船所の怪しい女たち、ウィン(情報屋。リーの依頼でコウについて調査。そしてガルーチに襲われる:リー・ホイサン。悪役または珍キャラを演じることが多い。サモ・ハン出演作の常連。『燃えよデブゴン』『死亡の塔』『ヤングマスター / 師弟出馬』ほか)、コウのボディガード(非常に体がデカい男。最後はビリーと高所で一騎打ち:デビッド・ホウ、賀永憲。『男たちの挽歌』では暗殺者役で登場)ほか。格闘、ガンアクション、キャラが楽しめる傑作です。

ちょっとした情報
『バトルクリーク・ブロー』に続くジャッキーのアメリカ進出第2弾。香港「ゴールデン・ハーベスト社」と「ワーナー・ブラザース」の合作。ヘリコプターのシーンでは大量のフィルムが撮影に使われ、そのシーンだけで約50万ドルが投入された。アメリカロケではニューヨーク市が全面協力し、本物の不良たちが出演。にもかかわらず、思ったほどヒットしなかったらしい。日本でのTV初放送は1987年4月11日、フジテレビ『ゴールデン洋画劇場』(そのときの日本語吹替音声は「エクストリーム・エディションBD」に収録されているとのこと)。

注目ポイント)バーを襲撃した武装強盗にビリーが応戦する銃撃戦、ボートでの追跡、ローラ主催のファッションショーでの誘拐、コウのマッサージ店での戦い、「リー水上百貨店」での戦い、宿泊先を襲われるビリーたち、情報屋(リー・ホイサン)とリーの悲劇、襲撃されるサリー、コウの造船所での決着戦、エンディングのNGシーンと撮影風景。

「Fortune Star Media」が提供する予告編(YouTube

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