なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『五福星』(1983年)「主な出演者」と「注目ポイント」

「なつかしの香港映画ブログ」ドジな五人組がギャングのニセ札事件に巻き込まれるアクション・コメディ映画。サモ・ハンジャッキー・チェン、ユン・ピョウの「香港ビッグ・スリー」が迫力あるアクションとユーモラスなギャグを見せてくれる傑作です。

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『五福星』

1.カボサモ・ハン・キンポー
「五福星」の一人。夜盗専門の泥棒。いつも同じ手口を使うため、警察に読まれて逮捕、刑務所へ。カボチャみたいな太った体でカンフーが強い。
(「香港ビッグスリー」のリーダー。『燃えよドラゴン』『燃えよデブゴン』『プロジェクトA』ほか)

2.マジメ(スタンリー・フォン)
「五福星」の一人。何の犯罪をやらかしたのかはわからないが刑務所に。そこで他のメンバーと合流。一番年上なので少しエラそう。
(『福星』シリーズのレギュラー。ちょっとエラそうな役を演じることが多い。『新Mr.Boo!アヒルの警備保障』では身分を隠して警備会社に入社する社長の息子役を演じた。『霊幻道士2 キョンシーの息子たち!』ほか)

3.モジャ(ジョン・シャム)
「五福星」の一人。社会活動家。何にでも首を突っ込む男で、デモや抗議集会好き。ワナにかけられ刑務所送りに。カワイイ妹と二人暮らし。
(『福星』シリーズのレギュラー。「よくしゃべる奴」を演じる。『Pom Pom 新ポリス・ストーリー』(『五福星』っぽいコメディ)ではドジりながらも手柄をたてる刑事を演じた。『七福星』でユン・ピョウと共演するシーンもオススメ)

4.ハンサム(チャールズ・チン)
「五福星」の一人。高級時計専門の泥棒。カッコつけて店員に高級時計を見せてもらい、おもちゃの銃で一芝居。いつまでも同じパターンは通用せず、逮捕、刑務所送り。モテそうでモテないナルシスト・タイプ。
(『福星』シリーズのレギュラー。「カッコつけてるけどカッコよくないヘンな奴」を演じる)

5.チンケ(リチャード・ン)
「五福星」の一人。自動車荒らし専門。フロントガラスやタイヤを盗むセコい泥棒。こともあろうに香港警察の警部の車のタイヤを盗もうとするところを警部本人にバッチリ見られて逮捕。出所後は「透明人間」になる術をマスターしようとする(ヘンな奴)。この男が何かマヌケなことをやらかすときはおなじみのBGMがかかる。
(『福星』シリーズのレギュラー。顔が長いことをいじられることが多い役者。『Mr.Boo! ミスター・ブー』、ジャッキーの『奇蹟 ミラクル』では警官を演じた。『Pom Pom 新ポリス・ストーリー』ではジョン・シャムの相棒役で主役を務めた)

6.刑事7086ジャッキー・チェン
ニセ札事件を追う刑事。ローラースケートが得意。しかし、ドジ。あわて者で、失敗することも多し。根性で勝負するタイプ。
ブルース・リーを超えた男。ブレイク以来、出演作は連続ヒット。日本では吹き替え版が人気。『香港発活劇エクスプレス 大福星』では日本ロケ。『拳精』『ドランクモンキー 酔拳』『プロジェクトA』ほか)

7.警部(フィリップ・チャン)
「7086」の上司。小さい亀を二匹飼っている。ミスが多い7086に注意・警告する役どころ。カール「チーズ味」を買った帰りにチンケにタイヤを盗まれそうになる。
(映画監督でもある。役者で登場するときは偉い役や大物の役が多い。『ポリス・ストーリー3』では香港警察の署長役。ジャン=クロード・ヴァン・ダム『ダブル・インパクト』では悪役で出演)

8.刑事(ユン・ピョウ)
カワイイ彼女(ムーン・リー)とデート中、「7086」に冷やかされ、ケンカに。
(「ジャッキーの弟分」といったポジション。「香港ビッグスリー」で出演した『福星』シリーズ、『プロジェクトA』『スパルタンX』が人気)

9.メイヤー(チェリー・チェン
モジャのカワイイ妹。なぜかカボと恋仲に。乱闘にも参加する気の強さ。美人だけど変わり者。
(ジャッキー映画への出演はこれのみ。80年代に出演多数)

10.チャン(ジェームズ・ティエン)
ギャングのボス。荒っぽい手下とカワイイ娘がいる。ニセ札事件の黒幕。ニセ札で一儲けしようとするが、手下がドジってカボやホー(ライバルギャング)らとトラブル。
(シリアスなイメージの役者。カッコいい役、悲しい役、情けなくやられる役、裏切ったりする悪役など幅広い。『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『死亡遊戯』『五福星』『ファースト・ミッション』といったブルース・リー、ジャッキー映画でおなじみ)

コメント
いわゆる「香港オールスター作品」。サモ・ハン、ジャッキーをメインに多くの人たちが登場。上記の人たち以外も実に個性的。「チャンの執事(ラム・チェンイン)」は細かい性格の男。ポットら五人組に屋敷の清掃をさせるが、何だかんだとケチをつけて仕事代を払わない。「チャンの部下(ディック・ウェイ、チュン・ファット、タイ・ポーほか)」は厳つい顔した連中。戦ったり、ドジったりするシーンに注目。他にもバーガー店を襲う強盗たち&女店員、警官7086の彼女、警官7086とモメるカップル(ユン・ピョウ&ムーン・リー)、五人組に夜店でコケにされる武術師範(チウ・チーリン)、チャンの娘(「アメリカかぶれはやめろ」とチャンから注意されるシーンが楽しい)、など。まずはストーリーを楽しみ、二回目はキャラをじっくり見るのがオススメ。ジャッキーがローラースケートでトレーラーの下をくぐり抜けるスーパーアクションなど見所がいっぱいの娯楽作。『五福星』のキャストで製作された『新ポリス・ストーリーPom Pom』(「『五福星』の番外編」みたいな作品)もオススメです。

ちょっとした情報
ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウの人気がピークの頃の作品。日本での公開直前には3人による武道館コンサートまで開かれている。日本では『コータローまかりとおる!』との2本立てで公開された。さらに日本では本編にNG集を付け加えた『香港未公開NGカット版付五福星』が東映系で劇場公開された(1985年2月23日~。ユン・ピョウ『チャンピオン鷹』と2本立て。そのNG集版の主題歌はチェッカーズ:「今夜はCまでRock'n' Roll」。ブルーレイでソフト化されている)。TV初放送は1986年4月19日、フジテレビ『ゴールデン洋画劇場』(BD・DVDに日本語吹替音声収録)。主題歌、『福星高照』(歌:サモ・ハン・キンポー)はユーモラスな声、『SUPER SUPER STAR』(歌:陣内孝則)はカッコいい歌。

注目ポイント)「五福星」のメンバーがドジを踏んで逮捕されるシーン、刑事7086の荒っぽい取り調べ、「刑事(ユン・ピョウ)vs. 刑事7086」、自分をオチョクった子分にヤキを入れるチャン、五人組+メイヤーが夜店に行くシーン(武術師範(チウ・チーリン)にイタズラ)、チンケの「透明人間入門」、ハンバーガーショップ強盗事件、ひったくりをローラースケートで追う刑事7086、ギャングのパーティーでの乱闘、ラストの戦い。主題歌:『SUPER SUPERSTAR』(歌:陣内孝則)、『福星高照』(歌:サモ・ハン・キンポー)。

「Fortune Star Media」が提供する予告編(YouTube

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