「なつかしの香港映画ブログ」ちょっぴりマヌケな警備会社がさまざまな事件を解決するコメディ映画。マイケル、リッキー、サミュエルのホイ兄弟＆かわいいウォン・チョーシーが笑いをとってくれる香港映画。個性的なキャラ、マヌケすぎるギャグ連発の傑作です。
１．チャウ隊長（マイケル・ホイ）
「ウォン警備会社」の隊長。ドジで横暴で時代遅れでホラ吹きの嫌われ者。
（ブルース・リーの死後、香港映画界を盛り上げた功労者。『ミスター・ブー』シリーズがヒット。ジャッキー・チェンとは『キャノンボール』『プロジェクトBB』で共演。コメディはもちろん、ヒューマニズムあふれる作品も得意）
２．副隊長（サミュエル・ホイ）
チャウの部下。「やらせの逮捕劇」で万引き犯の役をチャウから押しつけられてウンザリ。
（元々は歌手。『ミスター・ブー』シリーズ、『悪漢探偵』『皇帝密使』で大スターに。）
３．ロン（リッキー・ホイ）
新米警備員。視覚、身長の問題で警察官になれなかった男。難民の娘を助けたことで悩むことに・・・。
（「香港の小松政夫」。『霊幻道士』ではムーン・リーにホレてしまう役をコミカルに演じた。『ミスター・ブー』シリーズ、『アーメン・オーメン・カンフーメン！』『皇帝密使』『プロジェクトA2 史上最大の標的』『奇蹟・ミラクル』ほか）
４．ファン（フォン・ツイファン）
「ウォン警備会社」社長の息子。イギリスで警備を学んだ、とのこと。社の実状を把握するため「社長の息子」という身分を隠して入社。チャウのマヌケな講習を受けるシーンが見せ場。
（『五福星』シリーズでおなじみの「ヒゲ」。「ちょっと偉そうなキャラ」を演じる人。この作品ではヒゲがないため、『五福星』のときとは別人に見える）
５．チャン（ウォン・チョーシー）
難民。ロンたちが警護する船上パーティーに潜り込む。そして、ロンと恋仲に。
（これが映画デビュー作？ 日本未公開作が多い）
６．悪者（郭利民ほか）
ストーリーとは直接関係なく登場する二人組の悪者。悪事を企むが、隊長たちに（結果的に）邪魔されてしまう。
（「マイケル・ホイ映画」御用達のヒゲ男。見た目のインパクトで勝負する役者）
①コメント
ハッタリかます「チャウ隊長」役をマイケル・ホイが好演。時代遅れの隊長。社長の息子にそれを批判されて降格。隊長だったときはエラそうな態度。降格後、カニを食べるシーンでは別人のようにニコニコ。地位は人間を変えてしまうようですね。上記以外のキャラでは、自動車講習の指導員（口が曲がってる）、ドジな強盗（隊長を襲うシーンが楽しい）、船上パーティーの客（『プロジェクトA』の海上警察司令官役で有名なラウ・ハクスン）、窃盗団（展覧会に侵入する四人組。夜警をする隊長＆副隊長を襲う：リー・ホイサンほか）、競馬実況者（レースを実況中、突然のハプニングに飲み物を吹き出す：トンピョウ。『ポリス・ストーリー 香港国際警察』でのジャッキーの上司役が有名。トボケた表情で笑いを取る役者）など。ホイ兄弟＆かわいいウォン・チョーシーがメインの映画。個性的なキャラ、マヌケすぎるギャグの連発に注目の傑作です。
②ちょっとした情報
香港初公開時、ジャッキー・チェン『ヤングマスター 師弟出馬』を超えるヒット。一ヶ月以上に及ぶアメリカロケを敢行し、かなりの制作費がかかっているという（どのシーンがアメリカで撮られたのだろう？）。警備会社の社長役でホイ兄弟の実父・許世昌が出演。日本でのTV初放送は1983年4月30日、フジテレビ『ゴールデン洋画劇場』。この時の（楽しい）日本語吹替音声は発売中のDVDに収録されています。
（注目ポイント）「ウォン警備会社」の入社試験（チャウ隊長をおだてて合格するロン）、「ウォン警備会社」の講習（電流仕掛けマットの使い方（ビリビリしびれるチャウ隊長）、パラシュートで高いところから降下、自動車の運転（不機嫌すぎる口曲がり教官）、散弾銃で脅された場合の対処法（効果のほどは？））、ウォン警備会社の仕事ぶり（造船所の窃盗事件（トイレのスッポンで坂を転げ落ちる隊長）、銀行強盗（逃走する犯人を追っかけ）、船上パーティーの警備（カニを食べる）、葬儀場の警備（動く遺体）、現金輸送、展覧会の警備）、特別出演の人たち（『プロジェクトA』のラウ・ハクスン、『ポリス・ストーリー 香港国際警察』のトン・ピョウ）、広川太一郎の吹き替え。
（YouTube）trailer
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