なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『ラピッド・ファイアー』(1992年:ブランドン・リー、ツィ・マー)

「なつかしの香港映画ブログ」ブルース・リーの息子ブランドン主演のアクション映画。ブランドンの戦い&変装、派手な銃撃戦。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
アメリカの学生がギャングの抗争を目撃し、命を狙われる。

2.キャスト
ブランドン・リー(学生)
パワーズ・ブース(刑事)
ニック・マンキューソ(アメリカギャング)
ツィ・マー(アジアギャング)

3.注目のシーン
①主役
ブランドン・リーが学生「ジェイク」を演じる映画。オヤジさんとは違うタイプのブランドン。似たところもありますが、「ブルース・リーの息子」ではなく、「ブランドン・リー」と呼ぶべきでしょう。ファンとしてはやっぱり「素手でのアクションがどのくらいできるのか」が気になるところ。この映画は「アメリカ映画」ということで派手なガンアクションが中心。しかし、随所にブランドン流のアクションが見られます。ブルース・リーよりもスティーブン・セガール風の戦い方です。

②悪役
ジェイクの周囲は悪党ばかり。そのせいでジェイクは誰も信用できなくなってしまう。アメリカギャングのボス、セラノ(ニック・マンキューソ。ケビン・コスナーに似ている)は長年に渡って警察から目を付けられている男。そのセラノと取り引きしているアジアギャングのボス、タウ(ツィ・マー)。棒術の達人でもあるタウ。手下も荒っぽい連中。この連中は政府の捜査関係者とも組んでいるため、捜査情報は筒抜けなのだ。

③アクション
派手なガンアクションにブランドンのカンフー技がプラスされた映画。ジェイクがセラノの殺人を目撃して発生する銃撃戦、ジェイクが汚職捜査員に台所で襲われるシーン、おとり捜査での銃撃戦、洗濯工場での戦い、線路での決着戦。激しいアクション&個性的な演出がいっぱい。

④女性
なかなかカッコいいジェイクはモテまくる。ジェイクが女性捜査官(ケイト・ホッジ)を愛するシーン。美しい美術モデルに誘われるシーン。女性たちとブランドンの共演シーンにも注目。

4.感想
ブランドン・リーが「過去のある学生」を演じるアクション作。ギャングの犯罪を目撃したため悪党たちに追われる、という「巻き込まれ」映画。多くの敵に焦るジェイク。自分を助けようとしている刑事は敵か味方か? 単なる派手なアクションではなく、サスペンス風味もある内容。主演のブランドン。下を向いたときの表情が父ブルースに似ています。セガールみたいな戦い方をするブランドンは生きていたらセガールやヴァンダムと共演していたかもしれませんね。また、ブランドンがメガネを掛けてるシーンにも注目(『ドラゴン怒りの鉄拳』のときの父ブルースのパロディ?)。『ラッシュアワー』のハン中国領事役で有名なツィ・マーがアジアの麻薬王タウ役で出演し、棒術を披露しているのも見せ場。警察が役に立たない、というのもアクション映画にありがちなパターン。「役に立たない」どころかギャングに協力する悪徳FBI捜査官のせいでジェイクはますますピンチに(映画に出てくるFBIって裏で悪とつながっていたり、地元の警察に嫌われたりすることが多いような気がする。FBIってアメリカでは信用されていないんでしょうか?)。アクション&素手での格闘。「ブランドン・リー」という役者の魅力と能力にあふれる傑作です。 

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