なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『酔拳2』(1994年:ジャッキー・チェン、ティ・ロン)

「なつかしの香港映画ブログ」青年たちが中国国宝の海外流出を阻止しようとするカンフー映画。「酔拳」の強さ&怖さ、お笑いキャラ。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
酔拳を使う青年が中国の国宝を海外に持ち出そうとする英国人と戦う。

2.キャスト
ジャッキー・チェン(医者の息子)
ティ・ロン(医者)
アニタ・ムイ(医者の妻)
フェリックス・ウォン(魚屋)
ラウ・カーリョン(武術家)
ケン・ロー(領事の手下)

3.注目のシーン
①主役
ジャッキーが再び「酔拳」を見せる映画。パート2ですが前作とは何の関係も無し。実在の人物「黄飛鴻」の若い頃を描いたフィクション。年齢的に「未熟な青年」をジャッキーが演じるのはどうかな? という気もしますが、純粋に「アクションと笑い」を楽しめばいい内容になっています。医者の息子フェイフォン。偶然、中国国宝を入手。敵に追われ、禁じ手「酔拳」を使ったことでさらに窮地に陥る。

②悪役
製鉄所を悪用して中国国宝を国外に持ち出そうとする英国領事が悪役。この男はフェイフォンの父ケイインの土地も狙っている。手下は領事の命令で荒っぽいことを引き受けるヘンリー(パク・ホスン)とジョン(ケン・ロー)。ケン・ローはジャッキーのボディガード。ジャッキー映画では主に悪役で出演。『プロジェクトBB』ではヘンな髪型の悪役をユーモラスに演じた。

③キャラ
男たちの挽歌』でおなじみのティ・ロンがフェイフォンの父「ケイイン」役。人格者でもある医者。「薬用人参」をめぐってトラブル発生。アニタ・ムイ演じる「リン」はフェイフォンの継母。フェイフォンとは妙に気が合う。フェイフォンが無くした薬用人参を買うため、貴重品を友人に売ろうとするが・・・。フェイフォンの友人「ツァン(フェリックス・ウォン)」は魚屋。カンフーではフェイフォンに負けたくない、と意地を張る。「ファン(ホー・ヨンファン)」はフェイフォンの「酔拳」に憧れる町の女性。ツァンは彼女のことが好きらしい。「フク・マンケイ(ラウ・カーリョン)」は偉大な武術家で軍人。中国国宝を英国領事から守るためフェイフォンと共闘。

④アクション
フェイフォンがマンケイと誤解から戦うシーン、酔拳で英国領事の手下と戦うシーン、マンケイと一緒にいるところを大勢の敵に襲撃されるシーン、ラストの製鉄所での戦いがオススメ。ヤリや炎を使うシーンなど、危険なアクションが多いのが特徴。

⑤笑い
アクションシーンが危険な分、アニタ・ムイがお笑い担当で作品をコミカルな雰囲気に。ケイインの目を盗んでマージャンしたり、フェイフォンのミスをかばおうとしてトチったり。フェイフォンが人前で英国領事の手下と戦うシーンでは野次馬役でタイ・ポーが登場。カンフー&コミカルの楽しいシーン。

4.感想
あの『ドランクモンキー 酔拳』の続編。英国領事が中国国宝を海外に持ち去ろうとするのをフク・マンケイとフェイフォンが阻止しようとするマジメなテーマの映画。ユーモラスな「酔拳」というカンフー、アニタ・ムイのコメディな演技によって全体的にユーモラスな雰囲気の作品ではありますが、「製鉄所での戦い」での火を使った危険なシーン、「親子の断絶」といったシリアスなシーンもあります。『ドランクモンキー 酔拳』の「蘇化子」が出てこないのが非常に残念ですが、代わりに武術の達人「フク・マンケイ」がハードなカンフーを見せてくれます(演じるラウ・カーリョンはカンフー映画界の大物。監督・武術指導を担当した有名作多数。ジャッキー映画では『ツイン・ドラゴン』に出演。笑いを取る役どころだった)。ラストシーンが香港公開版と国際公開版とで異なることでも有名(「工業用アルコール」の怖さが表現されています)。エンディングのNGシーンも必見。アクション、笑い、ティ・ロンの「渋い演技」に注目の娯楽作です。

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