なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『阿羅漢』(1986年:リー・リンチェイ、ユエ・ハイ)

「なつかしの香港映画ブログ」南・北少林寺が悪の総督と戦うカンフー映画。嵩山の北少林寺、莆田の南少林寺万里の長城、ラストバトル。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
南・北少林寺が悪の総督と戦う。

2.キャスト
リー・リンチェイ(北少林寺
胡堅強(南少林寺
ホァン・チューイェン(女)
ユエ・ハイ(北少林寺の師範)
ユー・チェンフィ(総督)

3.注目のシーン
①主役
少林寺』シリーズ三部作のラスト。法を無視する残酷な総督「赫索(かくさく)」を三人の拳士が倒そうとするもの。北少林寺の智北(ちほく:リー・リンチェイ)、南少林寺の智南(胡堅強)、青燕(ホァン・チューイェン)が主役。過去の出来事が語られるシーンが無いので不明ですが、智北と青燕は赫索に強い恨みと復讐心を持っています。智南は青燕をバックアップする役どころ。彼らの復讐の行方、三人の人間関係に注目。

②悪役
残酷な総督「赫索」。法を無視し、勝手なことをする。誕生パーティーで襲撃され、三人(智北、智南、青燕)を追う。赫索役を務めるのはユー・チェンフィ。『少林寺』シリーズのレギュラーで、一作目『少林寺』では随の時代の将軍を演じた。このラスト作でも似たようなキャラで登場。カンフーの腕前に注目。

③キャラ
ユエ・ハイが師範役で登場。智北の修行を見守るシーン、蟷螂拳を使うシーンが見せ場。他に、少林寺の僧たち、赫索の手下たち。壮大な映画。大勢のエキストラが作品のスケール感をアップしています。

④アクション
少林寺で行われる「拳法組」と「こん法組」の試合(大筆を奪い合い「佛」の文字を書く勝負。負けた方は「水汲みの罰」)で智北が頑張るシーン、誕生祝いパーティーで総督を襲撃するシーン、総督の船での戦い、最終決戦(南北少林寺からの助っ人が棒や刀を構えるシーンがカッコいい)がオススメ。

⑤演出
追われる三人(智北、智南、青燕)が万里の長城を越えようとするシーンが個性的。シリアスな映画ですが、リー・リンチェイが顔に墨を塗られたり、女装したり、といった「笑いのシーン」もあります。

4.感想
少林寺』シリーズのラスト。リー・リンチェイの武術、ユエ・ハイの蟷螂拳、南北少林寺の共闘など多くの見所。中国武術の凄さを見ることが出来ます。少林寺ものの映画はたくさんありますが、リュー・チャーフィー『少林寺三十六房』、リー・リンチェイ少林寺』『阿羅漢』がベスト3ではないかと。ストーリーはありがちなもの。残酷な悪役を正義の拳で倒そうとする内容。大勢から恨みを買っている総督。智北、智南、青燕らの戦いに注目の傑作です。

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