なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『少林寺三十六房』(1978年:リュー・チャーフィー、ロー・リエ)

「なつかしの香港映画ブログ」少林寺で修行した青年が清朝の将軍に復讐するカンフー映画。三十五房での修行(食堂、刀術、棒術)、決着戦。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
親を清に殺された青年が少林寺で修行し、仇を討とうとする。

2.キャスト
リュー・チャーフィー(青年)
リー・ホイサン(少林寺の僧)
ユエン・シャオティエン(少林寺の僧)
チェン・ウーロン(清朝の将軍)
ロー・リエ(清朝の将軍)

3.注目のシーン
①主役
リュー・チャーフィー演じる「ユウダ」が主役。海産物屋の息子ユウダ。明派のホー先生の元で学ぶ青年。町で余計なことを言ってしまい、清朝のタンに目を付けられてしまう。実家をボロボロにされ、命からがら少林寺にたどり着いたユウダ。カンフーを習うため出家。「サンダ」に名が変わる。

②悪役
「明」を支持する者には容赦しない清朝清朝の将軍ティエン(ロー・リエ)、チェン(チェン・ウーロン)、その手下タンが反清派を弾圧するため、暗躍。修行を終えて下山したサンダと彼らの戦いが迫力。

③キャラ                   
「サンダ」が修行し、戦う映画。少林寺の僧役でリー・ホイサン、ユエン・シャオティエン。ユエンは『スネーキーモンキー 蛇拳』『ドランクモンキー 酔拳』でおなじみのオッチャンですが出番は短い。リー・ホイサンは「戒律院の住持」役。異例の速さで修行をクリアしていくサンダ。住持がサンダのカンフーの腕と精神を試そうとする。他に、冒頭でティエンに挑む男(ラウ・カーウィン)、サンダを慕う町の青年たち。

④修行
サンダが少林寺三十五房で修行するシーンが有名。池に浮かべた木を渡って食堂に入る(水に落ちたら服を乾かしてからでないと食堂に入れないルール)、水の入った桶を両腕で水平に持って腕を鍛える、「先端に鉄塊のついた竹竿」を片手で持って鐘をつく、ほか。基礎訓練の後、カンフー、刀術、棒術の練習。そして戒律院の住持を相手に腕試し。

⑤アクション
格闘ができないユウダ。少林寺で修行。本格的な戦いは「サンダ」として清朝の将軍らと戦うシーンから。まずは憎たらしいタン。そして、チェン、ティエンと勝負。最後の戦いでは三節棍が活躍。いずれも迫力のある名勝負。

4.感想
あまりにも有名な説明不要の名作。TV放送されたとき、映像の関係でリュー・チャーフィーの顔が縦に長く見えるオープニングだったのも懐かしい。「修行シーン」が迫力&コミカル。初めの修行(水に浮かんだ木の上を渡る)をクリアできないとメシを食うことができない、というのが面白い(少林寺ではホントにあんな修行をやってるんですかね?)。シリアスなストーリーですが、リュー・チャーフィー自体がコミカルな役者のため楽しいシーンもあります。ユエン・シャオティエン(『ドランクモンキー 酔拳』の「蘇化子」)、リー・ホイサン(『プロジェクトA』『死亡の塔』)、チェン・ウーロン、ロー・リエなどジャッキー・チェン映画でもおなじみの人たちが出演。カンフーのシーンだけではなく、サンダが若者たちに慕われる場面など、精神的なシーンもあります(ただ戦うだけじゃなくて「カンフーの精神」を学びながら強くなっていったり、仲間が増えていくのがこの映画のいいところ)。オープニングのリュー・チャーフィーのカンフーの演武&日本版テーマ曲(山崎アキラ『Shaolin Fighter』)、三十五房での修行、敵との対決が見せ場。武術シーンがいっぱいの名作です。

YouTube)trailer

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