なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『ビリー・チョンの魔界天書』(1980年:ロー・リエ)

「なつかしの香港映画ブログ」青年がカンフーと魔術を使って父親の仇を取ろうとするホラー&カンフー映画。「黄色いガス」、悪役&怨念。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
青年が父の霊に頼まれ、復讐を誓う。

2.キャスト
ビリー・チョン(青年)
ロー・リエ(悪党)

3.注目のシーン
①主役
濃い顔したビリー・チョンが主演の異色作。中国では7月は「地獄の門」が開いて霊がさまよう時期だそうな。青年シン(ビリー・チョン)の前に亡くなった父の霊が現れ、シンは父を殺したカムという男に復讐を誓う。

②悪役
とんでもないことをする連中が悪役。黒魔術師チェンとそのボス、カム(ロー・リエ)。町ではカップルが次々と犠牲に。これらの事件は全てチェンの黒魔術で不死身になろうとするカムの仕業。大勢の恨みを買いながらも自己の歪んだ欲求を追及する邪悪な連中だ。

③アクション
カンフーを使ってカム一味と戦うシン。ザコどもは弱いが、黒魔術師チェンはなかなか強い。カムの屋敷に殴り込むが目的を果たせず。

④演出
敵は魔術師。それに対抗するモノが必要、ということでシンは『魔界天書(奇門天書)』を使う。コレはシンが偶然手に入れたもので、不思議な魔術が使えるようになれる本。『魔界天書』の術でキョンシーを味方につけるシン。カムやチェンを倒すことができるか?

4.感想
カンフー映画にありがちな「復讐」。それを魔術の本やカンフーで行う内容。多くの人をえじきにしたカムとチェン。シンの戦いぶりに注目。シンが『魔界天書』を使うシーンが個性的な映画(「魔術を使うシーン」では「なぜ、そうなる?」と思うようなイマイチよくわからないシーンがありますが、結局「悪い奴を倒す」映画なので、あまり気にしないように素直に鑑賞するのがオススメ)。チェンが黒魔術をかけるときにマヌケな表情になったり、ドラキュラが登場したり、キョンシーが妙に小刻みにピョンピョン跳んだり、凶暴な霊を女の子の毒ガスで追い払ったり、といった珍シーンも楽しい。散々悪事を働いた者の末路にも注目のホラーな映画です。

ロー・リエ:悪役が多い人。『ドラゴン太極拳』『キング・ボクサー 大逆転』『少林寺三十六房』『奇蹟 ミラクル』など出演作多数。

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