「なつかしの香港映画ブログ」秘密兵器を持つ謎の男が武術の達人からの依頼で解毒剤を入手しようとするが・・・。ジミー・ウォングとジャッキー・チェンが対決するアクション映画です。
１．梅星河（ジミー・ウォング）
「奪命流星」という武器を持つ謎の男。491人から命を狙われている。
（ジャッキーとは『ドラゴン特攻隊』『炎の大捜査線』でも共演。ブルース・リーとも親交があった。『片腕ドラゴン』ほか）
２．花無病（ジャッキー・チェン）
武術の達人。妻（花雨）に毒を飲まされたため体調不良。妻が持つ解毒剤の入手を梅星河に依頼する。
（「売れないスタントマン」が国際的スターに出世。日本では「TV吹き替え版」が人気。『スネーキーモンキー 蛇拳』『五福星』『ファースト・ミッション』ほか。）
３．花雨
花無病の妻。毒と解毒剤を使って夫を自由にコントロールしようとする。その目的は？
４．鬼道士（リー・マンチン）
花雨を守る「四天王」の一人。目的のためなら手段を選ばない「四天王」。「満天星」は梅花針の使い手、「勾魂手」は何でも吸い寄せる手を持つ男、「ハイラマ」は妖術使い、「鬼道士」は狡猾な策士。梅星河を襲撃するシーンが見せ場。
（ジャッキーの初期カンフー作にしばしば登場。「師匠キャラ」が似合う人。『蛇鶴八拳』『カンニング・モンキー/天中拳』『拳精』ほか）
５．役人（馬驥）
梅星河を陰で操る男。
（『成龍拳』にも出演）
６．役人の娘（ユー・リンロン）
梅星河の恋人。
（『成龍拳』ではジャッキーの恋人を演じた）
①コメント
キャラを楽しむ映画。でもストーリーがちょいとややこしい。王宮から宝を盗んだ犯人を追う任務に就いている梅星河。花無病から解毒剤を入手する依頼を受ける。犯人を追う過程で花無病とのかかわりが生じる、というストーリー展開。ジミー・ウォング演じる「梅星河」は「オレ様」といった感じのキャラ。「奪命流星」という謎の武器を持ち、子分も敵も大勢。「花無病」は毒を飲まされたということで顔色がよくない。梅星河との二度に渡る対決が見せ場。「花雨」は怪しい女（彼女の正体・最期に注目）。役人の娘役ユー・リンロンは『成龍拳』ではジャッキーの恋人役を演じた美しい人。ツッコミどころがある「四天王」はいろんな技を持つヘンな人たち（梅星河との対決シーンがオススメ）。キャラクター（どのキャラも「ワケあり」で個性的）、ジミーとジャッキーの共演、「奪命流星」炸裂、といった個性的なシーンが売り物の傑作です。
②ちょっとした情報
日本では劇場未公開（面白い映画なのに）。ビデオリリースされたときのタイトルは『キラー・ドラゴン/流星拳』。ビデオ再発売時に『ファイナル・ドラゴン』に改題され、DVDもこのタイトル（個人的には『キラー・ドラゴン/流星拳』の方がしっくりくる）。ジャッキーが二重まぶたになったのはこの作品から（ロー・ウェイから「俳優として華がない」と指摘されたため、整形）。ジャッキーはこの映画を嫌っており、「永遠に公開されなかったら良かったのに」と語ったとか（確かにジャッキー演じる「花無病」は微妙なキャラ、役割だった）。
（注目ポイント）
梅星河を始めとするキャラの「真の正体＆目的」、「奪命流星」という武器、ジャッキーの悪役ぶり、女性キャラ（怪しい女、美しい女）、珍キャラ（「四天王」、梅星河の子分）、対決（「梅星河 vs. 四天王」「梅星河 vs. 花無病」ほか）。
「Fortune Star Media」が提供する予告編（YouTube）
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