「なつかしの香港映画ブログ」違法なカーレースが再び開催されるカーアクション＆コメディ映画。ジャッキー・チェン、リチャード・キール、バート・レイノルズ出演。ぬるいギャグとキャラが楽しい内容です。
１．チーム三菱（ジャッキー・チェン＆リチャード・キール）
中国人と巨人のデコボココンビ。コンピューター搭載のハイテク車で「キャノンボール」優勝を目指す。
（ジャッキー：アクションスター。『プロジェクトA』ほか。リチャード・キール：怪奇キャラ。『007 私を愛したスパイ』『007 ムーンレイカー』『皇帝密使』ほか）
２．JJ（バート・レイノルズ）とビクター（ドム・デルイーズ）
前作に続いてレースに参加のスタントマン・コンビ。今回は軍人に変装（前作では救急隊員）。尼さん（シャーリー・マクレーンほか）を乗っけて出発。
（バート・レイノルズ：「アメリカの男」を演じる。『グレートスタントマン』ほか。ドム・デルイーズ：出演作多数のコメディアン。『羊たちの沈没』ほか）
３．ニセ警官（ディーン・マーティンとサミー・デイヴィスJr）
前作に続いて登場。JJ＆ビクターのライバル。借金取りに追われるコミカルな二人。優勝賞金で借金を返済しようとしている。
（ディーン・マーティン：ジェリー・ルイスと組んだ「底抜けコンビ」が有名。フランク・シナトラとも組んだ。『底抜け西部へ行く』『サイレンサー/殺人部隊』ほか。サミー・デイヴィスJr：歌手。宝石好き。来日し、CMにも出演）
４．ギャング（ヘンリー・シルヴァほか）
落ち目の組織を立て直すため、アラブの王子を誘拐して身代金をせしめようとするが・・・。
（ヘンリー・シルヴァ：ギャング役など悪役で有名。『野獣捜査線』『刑事ニコ/法の死角』ほか）
５．スキンヘッド高利貸し軍団（テリー・サバラスほか）
落ち目のギャング組織のバカ息子ドンドンから借金を取り立てようとする三人組。リーダーのハイミー（テリー・サバラス）は手下にイスをぶつけるパフォーマンスで債務者をビビらせるのがパターン。
（テリー・サバラス：大物。テレビドラマ『刑事コジャック』、映画『女王陛下の007』『マッケンナの黄金』『オフサイド7』ほか）
①コメント
有名スターが大勢登場するパート２。野球で言うところの「オールスターゲーム」のような作品。しょーもないシーンだったとしても「つまらない」などと言わずに素直に楽しむのがルール。「JJ＆ビクター」は軍人に変装してレースに参加（アメリカの法律のことはよく知りませんが、ソレって違法なのでは？）。警察にレースの邪魔をさせないようにするための変装（うまくいくかな？）。「チーム三菱」はユーモラス。ギャング＆高利貸しと戦うシーンが特に見せ場。「ニセ警官」もユーモラスな雰囲気（日本語吹き替えで観るともっと楽しい）。「ギャング」は王子を誘拐しようとするけどドジりまくる（楽しいドジ連発）。「高利貸し」は笑いながら債務者を追い込む三人組。ワハハ、ってな感じの笑い方が特徴（怖いけど笑ってしまう）。他にも、レースを主催する王子（女好き。レースよりもそっちの方が専門）、前作にも登場した不気味な医者、あの大物、など。日本ではあまり有名でない人も出てます。ジャッキーのアクション、スターたちが取りにいく笑いが見所の傑作です。
②ちょっとした情報
1984年のゴールデンラズベリー賞で多数ノミネートされた（作品部門、演技部門、主演男優部門などなど。個人的にはバカバカしいけど面白い映画だった印象。「アホデミー賞」を贈りたい）。日本でのTV初放送は1986年、テレビ朝日『日曜洋画劇場』。このときの日本語吹替はかなりの傑作。しかしながら、現在発売中のDVD『キャノンボール2』には「日本語吹替」は入っていません（残念）。昔のTV吹替で観たい人は購入を見送った方がいいかも。パート３にあたる『キャノンボール 新しき挑戦者たち』はジャッキーは登場しませんが、大物が勢揃いでギャグ満載の面白い作品。日本でのリリースはVHSのみでDVD化されていません。なにかと不遇な扱いをされているような気がする『キャノンボール』シリーズ。
（注目ポイント）
相変わらずな「JJ＆ビクター」「ニセ警官コンビ」、ジャッキーとリチャード・キールの珍しい組み合わせ、ギャングのドジっぷり、テリー・サバラスの貫禄、警察に捕まらない方法、バイカー集団・ギャングとの乱闘シーン（ジャッキーの見せ場）、ラストに登場する大物。
（YouTube）予告編
（YouTube）『キャノンボール 新しき挑戦者たち』の予告編
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