なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:日本未公開カンフー映画特集(ブルース・リ⑥)

「なつかしの香港映画ブログ」カンフースターのブルース・リ(顔が個性的)が悪者と戦う珍作。「Ninja Over the Great Wall」「Bruce's Ninja Secret」の見所を紹介します。

香港・台湾で制作されたカンフー映画は数知れず。そのうち日本で公開されたり、ソフト発売されたのはごく僅か。「YouTube」にはそんな作品が多数アップされています。ブルース・リの二作を紹介。いすれも日本語字幕が無いものを鑑賞(残念ながら言葉がわからないため、英文で書かれた情報などを元にこの記事を書いています。画像は「YouTube」より)。

「Ninja Over the Great Wall」(1987)

(ストーリー)
日本軍に痛めつけられた男が復讐をする。

(キャスト)
ブルース・リ
ユエ・ハイ

(コメント)
ブルース・リーのソックリさん俳優」ブルース・リによるいわゆる「Bruceploitation」映画(リーのモノマネをする映画)。またしても「リ」が「抗日」作(悪の日本 vs. 抵抗する中国人)に登場(アンタ、そのネタ好きやな。何本、おんなじようなモン撮っとるん? って感じ)。しかも1987年の作品(そのわりには映像が古い。もっと前に撮られて時間が経ってから公開されたのかも)。ジャッキー・チェンの明るいコミカルアクションが人気だった時代に『ドラゴン怒りの鉄拳』ネタで勝負する「リ」。しかし、見所が多いため、海外では「ブルース・リ作品」にしては「傑作」という扱いらしい。リの師匠役であのユエ・ハイ(『少林寺』シリーズの人)が登場し、戦うシーンもあります。二人のヒロインはかわいらしい美人さん(気に入った)。ストーリーは、とても残酷な日本人が中国人にヒドいことをする内容。死にかけたリは彼女に助けられるが、師匠を失う。そして、日本人道場に殴り込んだり、日本人の結婚式に乗り込んだり。また、逆に忍者軍団に襲撃されたり。そして最後は万里の長城で決闘。エキストラが多く、予算がかかっていそうな映像。しかしながら、カンフー映画だから悪役が必要なのはわかりますが、いつまでも日本人を悪者にされるのはあまり気分が良くありません。結局「リ」はブルース・リーのマネをしたいだけなんだろうから、「敵キャラ」はもっとテキトーな相手でもいいんじゃないかな? 内容が内容なので「日本語字幕つきDVD」がリリースされることはないでしょうが、ユエ・ハイとヒロインがステキなので出して欲しいですね。万里の長城での決闘、二人のヒロイン、忍者軍団の襲撃など意外に見所が多い映画です。
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「Bruce's Ninja Secret」(1988)

(ストーリー)
カンフー使いの男がいとこの女性とフィリピンで宝を探そうとする。

(キャスト)
ブルース・リ

(コメント)
「1988年の映画」という情報があります。でも映像は古い感じで、制作年ではなくリリースされた年のことではないかと。タイトルも字幕では「BRUCE'S NINJA SECRET」ですが、「King Boxer 2」「Bruce and The Shaolin Bronzemen (1977)」とも呼ばれています(「Bronzemen」なんか出てきません。コレは間違いではないかと)。さらに「Bruce's Deadly Fingers」(1976)から流用されたと思われるシーンが挿入されており、ワケわからない作品です(ロー・リエやチウ・チーリンらが出てくるシーンが流用)。ただ、どちらが先に制作されたかもよくわかりませんので「流用」なのかどうかもわかりません。リはカンフーの修行をする青年。おじさんを訪ねるが、おじが敵に襲われて死亡。生き残ったいとこの女性とリは「お宝」を探しにフィリピンへ。そこで大勢の敵に襲撃される、という内容。リがフィリピンで大勢の悪党と戦うシーンが見せ場。でも敵はザコな人たちばかり。30~40人ぐらいに囲まれて襲われるシーンがありますが、ザコばかりなので、リがバッタバッタと倒していきます。リが女性や太っちょを助けたり、大勢に囲まれたり、網で捕らえられそうになったり、「台北マッサージ」店で太っちょ女に襲われたり、色仕掛けで襲われたり、チャック・ノリス「地獄のヒーロー」でおなじみのアーニー・オルテガ(スゴイ顔。日本刀でリを襲うシーンが迫力)と戦ったりしながら、最後は悪の女ボスと一騎打ち。フィリピンが舞台ということで、登場人物は濃い顔立ちの人たちばかり。「リ」がグラサンでブルース・リーっぽい雰囲気を出しながら犯罪者に捕まった女性を救出しようとする映画。いつか日本語字幕つきDVDで観たいものです。