なつかしの香港映画ブログ

黄金期の香港面白映画を紹介。Amazon公式サイトでショッピングも楽しめます。

なつかし香港映画:『ブラック・リスト』(1972年:チェン・シン、チャーリー・チャン)

「なつかしの香港映画ブログ」犯罪者にワナを掛けられて服役した男が復讐を狙うアクション映画。主人公の怒り&強さ、悪党たちの末路、女性キャラに注目です。

1.ストーリー
犯罪者にワナを掛けられて6年間服役した男が出所後、弟と共に復讐を始める。

2.キャスト
チェン・シン(兄)
于洋(弟)
チャーリー・チャン(犯罪者)
サン・クワイ(犯罪者)
方野(犯罪者)

3.注目のシーン
①主役
犯罪者にワナを掛けられて6年間服役したロン(チェン・シン)。出迎えの弟フー(于洋)から母が殺されたこと、恋人のメイ(ルイーズ・リー)は今ではロンを陥れた男の妻となっていることを聞き、怒りでいっぱいに。

②悪役
ロンをハメた連中。6年前、宝石を盗んだ四人組ドン(方野)、ハン(サン・クワイ)、クイ(チャーリー・チャン)、マー(チェン・ユアン)が結託し、窃盗の罪をロンに着せた。ドンとロンは友人関係だったが、卑劣なドンにはメイをロンから奪うというロンを陥れる目的があった。今では四人組も結婚を控えていたり、家族があったりで幸福な気分を味わっているが、ロンの怒りに怯える立場に。

③キャラ
ロン&フーの兄弟、四人組はいずれもカンフー使い。四人組は犯罪者との関係が深く、仲間も大勢。フーの恋人、リー(施明)はロンの復讐に協力。メイは夫ドンに脅される苦しい立場。他に、クラブのバーテン役でリー・マンチン(ジャッキー・チェンの初期カンフー作での「師匠役」でおなじみ)、あばずれな女たち。

4.感想
有名俳優が登場するアクション作。内容はわかりやすい「復讐モノ」。強いロン。四人組も結構強いのですが、ロンといい勝負ができるのはドンだけのような感じ。アクションシーンはまずまずといったところ。それにしても卑劣なドン。いちいち憎たらしい表情しやがって。方野とかいう俳優は役だけではなくてホンマに悪い奴とちゃうやろな。こういうタイプの映画は悪役が卑劣であればあるほど話が盛り上がりますが、悪党が悪辣すぎてウンザリな気分にもなります。見所は、クラブやビリヤード店での乱闘、捕まってピンチ、悪党たちの最期。「悪い奴は幸福にはなれない」という教訓を描いた内容。地味な作品ですが、ハードボイルドがお好きな方にオススメ。しかし、日本版ソフトがリリースされていないのが残念。

サン・クワイ:『ドランクモンキー 酔拳』の「鉄頭」
チャーリー・チャン:『プロジェクトA2 史上最大の標的』でギャングのボス役
チェン・ユアン:未完成の『死亡遊戯』でブルース・リーと共に塔で戦う男の役
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なつかし香港映画:『戦国水滸伝/嵐を呼ぶ必殺剣』(1971年:ジミー・ウォング)

「なつかしの香港映画ブログ」気ままに生きるヤリ使いが反乱活動に関与していく時代劇映画。ウォング演じるキャラクター、その戦い、結末に注目です。

1.ストーリー
凄腕のヤリの名人が「打倒、元朝」を目指すグループと出会い・・・。

2.キャスト
ジミー・ウォング(ヤリの名人)
チャオ・チャオ(食堂経営者)
游龍(食堂経営者の弟)
楊洋(反乱グループのリーダー)
苗天(元朝の副将軍)

3.注目のシーン
①主役
元が中国を支配していた時代。ヤリの名人ルン・タイ(ジミー・ウォング)は「白龍」とも呼ばれ、一人で気ままに生きてきた。そんな男がリーチン(游龍)という少年と出会い、人生が大きく変わっていく。

②悪役
中国を支配するモンゴル人&元に協力する中国人。モンゴル人は粗野で、横暴な振る舞い。近頃では「打倒、元朝」を目指す反乱グループの摘発に力を入れており、反乱派のウェンが持つ「竹筒」を奪おうと狙っている。それには反乱グループのメンバーの名が書かれた書状が隠されている。

③キャラ
ルン・タイは自信家で、筋を通す男。リーチンは目が見えないフリをして通行人から金銭を物乞いする日々だが、「竹筒」を手に入れたことでモメ事に巻き込まれていく。リーチンの姉ヤン(チャオ・チャオ)は食堂を経営するが、モンゴル人の振る舞いにウンザリ。反乱グループのリーダー、トン(楊洋)は父がルン・タイに敗れたことを恨んで、凶器でルン・タイを傷つける。元朝は副将軍(苗天)、タイ将軍、金豹、キン・フーといった連中が「竹筒」を捜し、その邪魔をする者は皆殺しの意向。

4.感想
日本でも公開された剣術アクション作。ジミー・ウォングが好んで演じそうな主人公の戦いが見せ場。ヤリの名人ルン・タイはジャンプ力も凄まじく、地面から高い屋根までほぼ垂直にジャンプすることができる。無敵の男で、「これまで他人に謝ったことがない」そうな。そんな男が背中を負傷し、本来なら負けない相手に大苦戦。ルン・タイ、反乱グループ、元朝派、一般人にすぎない姉弟の運命は? 見所は、「ルン・タイ」というキャラ、冒頭の対決(ヤリvs.剣)、ウェンの死闘、元朝派の連中が使う武器(特殊な形状。鎖&鉄球、仕掛けがある剣、ほか)、ルン・タイとリーチンの旅、「ルン・タイvs.トン」、「ルン・タイ&トンvs.元朝派」の一連の戦い。「孤高の戦士」ルン・タイの戦いが魅力の作品ですが、日本版DVDがリリースされていないのが残念です。
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なつかし香港映画:『餓虎狂龍』(1972年:チェン・シン、倉田保昭)

「なつかしの香港映画ブログ」中国侵略を企む日本軍が上海の犯罪組織を利用するカンフー映画。場所を変えて延々と繰り広げられる決闘、やたら疑り深い犯罪者に注目です。

1.ストーリー
中国侵略を企む日本軍。中国に関する情報を集めるため、空手使いを上海に送り込む。現地の犯罪組織を利用し、着々と侵略の準備を進めるが・・・。

2.キャスト
チェン・シン(中国軍)
黃元申(中国軍)
チャーリー・チャン(犯罪組織のメンバー)
チェン・ユアン(日本人ボディガード)
倉田保昭(日本の空手使い)

3.注目のシーン
①主役
日本軍が中国侵略を狙っていた頃の話。日本軍は中国に関する情報を集めるため、空手使いの次代(倉田保昭)を上海に派遣する。次代は空手道場の師範を務めるほどの腕前で、ニックネームは「餓虎」。ボディガードの修(チェン・ユアン)に守られて、上海で暗躍。一方、中国側は組織犯罪の撲滅に力を入れるため、中国軍幹部のリー(チェン・シン)を上海に派遣。リーは「狂龍」と呼ばれるカンフーの達人で、部下のスドン(黃元申)と共に組織犯罪に潜入する。

②悪役
人身売買、薬物の密売で荒れる上海。リン(姜南)率いる犯罪組織がその元凶。リンの息子(チャーリー・チャン)も組織のメンバーで、荒っぽいことを好む。そんな組織が次代と組んで商売をしようとするが、リンは日本軍の企みに気付かない。

③キャラ
次代は強く、狡猾。修はガサツな男で、気が短い。リーとスドンは正義漢を絵に描いたような男たち。リンは狡猾さと組織力でのし上がった男で、格闘はできない。ロシア人女性アンナ(アイリーン・ライダー)はそんなリンに目を付けられる役どころ。靴磨きの青年ジョーカー(韓國材)とスリのダウは妹が行方不明で、組織を疑う。上海警察の署長ウォンは中国人組織犯罪の摘発のみに関心があり、日本人スパイには興味なし。

4.感想
台湾系アクション映画でおなじみの人たちが登場するカンフー作。一番の見せ場はやはりラストに延々と続く「リーvs.次代」。普通、対決シーンは同じ場所でひたすら決着がつくまで行われますが、この映画では逃げる次代をリーが追い掛ける形で様々な場所で二人が戦います。女性を誘拐して売買する中国人組織犯罪。その手段は町を歩く女性を拉致して木箱に入れて船で輸出する、というもの。木箱? 普通に連れていくのではダメなのかな? 女性が木箱から助けを求めて、それを誰かに聞かれたら組織はどう対応するつもりなのか? ややツッコミどころが多いような気がする映画。しかし、そのお陰で個性的な映画に。見所は、「次代」というキャラ、格闘シーン、リーをテストするリン、日本のスパイ手段(情報の受け渡し方法は?)、ラストの一連の決着戦(「リーvs.次代」「ジョーカー&ダウvs.次代」「スドンvs.修」)。トンファーを使う次代、サイで対抗するリー。その行方は?

チェン・ユアン:未完成に終わった『ブルース・リー 死亡的遊戯』に登場する男。リーの強さを目立たせるための「引き立て役」のような役どころだった。リーと同様、若くして死去(1977年。まだ32歳だった)。
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なつかし香港映画:『ドラゴン武芸帳』(1971年:ジミー・ウォング、ポール・チャン)

「なつかしの香港映画ブログ」悪の限りを尽くす盗賊団を謎の男が追うカンフー映画。主人公の強さ、強気な女、大勢の盗賊、乱戦に注目です。

1.ストーリー
砦に住む盗賊団は凶暴かつ神出鬼没。警備隊の腕の立つ隊長が盗賊団のボスを迎え撃つが、無惨な死。そしてある男女が盗賊団を追って、砦へ。

2.キャスト
ジミー・ウォング(カンフーの達人)
シャンカン・リンフォン(警備隊隊長の娘)
ミャオ・ティエン(盗賊団のメンバー)
ケネス・ツァン(盗賊団のメンバー)
ポール・チャン(盗賊団のボス)

3.注目のシーン
①主役
砦に住む盗賊団が警備隊を襲って50万両を強奪。殺された警備隊隊長ティン(馬驥)は剣術の達人だったが、盗賊団のボスであるチャオ(ポール・チャン)は凄腕であるうえに汚い手を使った。ティンの娘フー(シャンカン・リンフォン)もまた剣術を身に付けており、父の仇を討とうと砦を目指す。謎の青年パイ(ジミー・ウォング)はなかなかの使い手で、フーと同様、砦を目指す。

②悪役
九華山の砦に住む盗賊団。ボスのチャオはタフで、特殊な武器を使用。冷静に判断する狡猾さもある。部下は右腕のリー、ピョウ、フェイ(ケネス・ツァン)、大勢のチンピラ。九華山に向かう途中にある青陽鎮という町を仕切るチン(苗天)は宿を経営。そのため、余所者が町に来ればすぐにわかる。そういった情報をチャオに提供する役目。

③キャラ
何と言ってもジミー演じる「パイ」が魅力。「鉄拳を持つ男」と呼ばれるように強い手が武器。また、敵を欺くために眼帯を付けたり、ワザと手合わせに負けて相手をおだてたりするユーモラスなところも。その鍛えた技は誰から学んだのか? フーは勇ましい女で、悪党どもをバッタバッタと斬り捨てる。盗賊団のチャオは冷静で、部下は雑多な連中。『プロジェクトA』に登場する海賊団のような雰囲気も。他に、廃寺に出没する化け物、食堂のコック役でリー・クン、ロープで縛られる密告屋、など。

4.感想
ジミー・ウォング監督作。主演も自分、ということでカッコいい役どころ。演じる「パイ」の個性、強さ、戦いに注目されたい。『少林寺への道』でおなじみシャンカン・リンフォンはこの作品でも「戦う女」の役。美形の格闘家が好きな方にオススメ(かもしれない)。悪役のポール・チャン。エラい貫禄で、なかなかの悪役ぶり。『五福星』シリーズのときとは随分と雰囲気が違い、まるで別人のよう(別人だったりして)。後に『男たちの挽歌』シリーズ、『ポリス・ストーリー3』『007/ダイ・アナザー・デイ』に出演するケネス・ツァンは比較的地味な悪役。警備隊と盗賊団が大勢で戦うシーンのスケール感、「パイ&フー」の魅力を楽しむ映画。見所は、「警備隊vs.盗賊団」(特にティンとチャオの対決)、相変わらずユーモラスなリー・クン、廃寺での出来事、宿での死闘(ソロバンで戦うチン)、「現金輸送隊vs.盗賊団」、砦に一人で乗り込むフー(火縄攻撃に大苦戦)、鍛冶屋で武器を作るパイ、入門テスト(眼帯が大いに役立つ)、砦での決着戦(火縄攻撃されるパイ。どうやってピンチを切り抜ける?)。『ドラゴン怒りの鉄拳』の「吉田」でおなじみの馮毅などブルース・リー、ジャッキー・チェン作品にも登場する人たちにも注目です。
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Amazonショッピングサイトのリンク。『ドラゴン武芸帳』は日本で公開されたことがあるらしい。しかし、日本版ソフトが出ていないのが惜しい。

 

なつかし香港映画:『危うし!タイガー』(1972年:チェン・シン、サン・クワイ)

「なつかしの香港映画ブログ」ローカルな町で暗躍する密輸グループを摘発するため刑事が潜入捜査をするカンフー映画。主人公の必殺技、女性キャラに注目です。

1.ストーリー
刑事が密輸グループを摘発しようと潜入捜査をするが、疑り深い連中に手を焼いて・・・。

2.キャスト
チェン・シン(刑事)
張力(刑事)
サン・クワイ(密輸団)
フォン・ハックオン(密輸団)
孫嵐(密輸団のボス)

3.注目のシーン
①主役
ギャングが密輸をする町。その実態を調査して摘発するため警察はカンフー使いの刑事チェン(チェン・シン)に潜入捜査を命じる。同じく刑事のレオン(張力)と内偵を進めるが、密輸組織は新顔のチェンを信用しない。

②悪役
密輸グループ。どういう品を扱っているのかは不明だが、船を使った密輸で大いに儲けている。また、町の者から「場所代」と称して金銭をカツアゲ。払えない者には暴力が待っている。そんな組織を率いるのはフー(孫嵐)という男。だらしないエロ男だが、カンフー使いで残忍な仲間や手下が多い。組織の幹部格はロウ(サン・クワイ)で、チェンの手引きで刑務所から脱獄できたことからチェンを信用。邪悪な幹部格のチャオ(フォン・ハックオン)はチェンに殴られた恨みもあってチェンを絶対に信用しない。他に、フーと組んで密輸品を運ぶ悪党ら(方野、王青)。

③キャラ
正義漢のチェンは組織に痛めつけられている労働者の味方。町の青年チャン(于洋)、ダニエル(マース)を助け、チャンの妹(夏蕙)とも親しくなったが、チェンがフーと共に行動しているのを「悪の手先になった」と誤解してチャンらは失望する。他に、フーを癒すマッサージ嬢(二人)ら。  

4.感想
ローカルな町が舞台で、あまり予算がかかってなさそうな映画。何と1974年に日本で公開されたそうな(お客は入ったのかな?)。チェン・シン演じるチェンが強力なパンチと握力(アイアンクロー)で戦う内容。密輸組織を摘発したい警察。組織のメンバーはそれなりに多いのにたった二人の刑事に潜入捜査をさせる(相当な人手不足なのか?)。そのせいでチェンは組織に捕まって拷問される。さらに町の青年も理不尽な暴力で命を落とす悲劇。そのためチェンが組織を壊滅させても虚しさが残る結果に(ネタバレ)。『ドランクモンキー 酔拳』で「鉄頭」を演じたサン・クワイ、ジャッキー・チェン映画でおなじみフォン・ハックオン、マースが参加した古い作品。チェン・シンを始めとするキャラクターに注目されたい。見所は、乱闘シーン、マッサージのシーン、若い頃から悪役一筋のフォン・ハックオン、密輸品を調べようとして大ピンチ、悲劇、アイアンクロー炸裂、決着をつけるラストの一連の戦い(チェン、レオン、チャンが死闘を展開)。
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Amazonショッピングサイトのリンク。『危うし!タイガー』の日本版DVDはリリース無し。チェン・シン出演のサモ・ハン『少林寺怒りの鉄拳』を紹介。

 

なつかし香港映画:『用心棒ドラゴン』(1973年:シュー・フォン、倉田保昭)

「なつかしの香港映画ブログ」父を殺された過去がある女が宿敵を捜すカンフー映画。倉田保昭の悪役ぶり、女性キャラ、バクチ場でのやりとりに注目です。

1.ストーリー
一年前に父を殺された女が仲間と共に殺し屋を捜すが、同じようにその殺し屋を捜す役人が現れて・・・。

2.キャスト
シュー・フォン(旅の女)
フー・チン(旅の女)
フアン・ユアンシェン(役人)
倉田保昭(用心棒)
ティエン・フォン(バクチ屋のボス)

3.注目のシーン
①主役
バクチ屋を取り締まる役人チン(もう一つよくわからない役どころ。どうやら警察らしい。バクチはエエけどイカサマはアカン、といった態度)。ある賭場でイカサマを見破ったが、帰り道で殺し屋ファン(倉田保昭)に襲撃されて絶命。一年後、チンの娘カオ(シュー・フォン)は女友達パオパオ(フー・チン)、中年男フーリー(チェン・ウェイロー)の三人でファンを捜す。

②悪役
チンを殺したファン。驚異的な握力が武器で、その技は虎爪拳と呼ばれている。自分の強さに酔うファンは相手をサディスティックに痛めつけて、満足そうな表情。ある町のバクチ場を仕切るチャン(ティエン・フォン)はファンを用心棒に雇い、邪魔くさい脅迫者を始末させる。チャンの手下は多く、腕が未熟な者もいれば、巨体が武器の怪力男(チェン・フーシェン)も。

③キャラ
カオは復讐に燃えているため、いつも険しい表情。パオパオは女の色気とカンフーを使ってバカな男たちからカネを巻き上げて旅費を調達する役目。フーリーはオトボけながら敵をかわす。チャンは大物の風格だが、パオパオの色気には参った様子。妹シュー・ホウと共にファンを捜す役人ワンチー(黃元申)はなかなかの腕前。他に、ワンチーの強さに憧れる少年、パオパオの色仕掛けに簡単に引っかかるアホな男たち、チャンを脅す愚かな奴。

4.感想
出演者がなかなか豪華な映画。ブルース・リーやジャッキー・チェンとの共演でおなじみティエン・フォンが悪役で登場。『クレージーモンキー 笑拳』ではデカいバクチ屋役だったチェン・フーシェン、ジャッキーの師匠役だったチェン・ウェイロー。『成龍拳』でジャッキーを特訓する役だったシュー・フォンも参加。『用心棒ドラゴン』というタイトルを見て、「ドラゴンが用心棒になって悪い奴らと戦うんやな」と思ったアナタ。そいつはちょいと違います。ドラゴンこと倉田保昭は狂気に取り憑かれた悪役で出演。バクチ屋の用心棒を演じます。こういう悪役が残忍な映画はその悪役を倒す正義の人が目立たなければいけないと思うのですが、悪役の倉田の方が目立つ内容となっています(その原因はアクション、身体のキレ)。ストーリー的に父を殺されたカオがファンに復讐すべきだと思いますが、女ではファンは倒せない。強いファンが誰にどんな倒され方をするのかに注目されたい。見所は、ファンの握力、バクチ場でのイカサマ、パオパオの色気、格闘シーン(シリアスなシーンもあればコミカルな演出が入ったシーンも)。
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なつかし香港映画:『片腕カンフー対空とぶギロチン』(1975年:ジミー・ウォング)

「なつかしの香港映画ブログ」片腕のカンフー使いが空とぶギロチンで襲われるカンフー映画。実に残忍な武芸大会、キュートなカンフー使い、ギロチンに注目です。

1.ストーリー
明の残党を始末したい清朝だが、片腕の男が抵抗する。

2.キャスト
ジミー・ウォング(片腕の男)
ドリス・ロン(格闘家)
ロン・フェイ(格闘家)
ラウ・カーウィン(格闘家)
カム・クン(ギロチン男)

3.注目のシーン
①主役
今から240年前。明を支持する片腕の男ドラゴン(ジミー・ウォング)。壁を垂直に歩くこともできる達人で、慎重な性格。弟と共に多くの弟子を指導する日々。かつて清の暗殺者二名を始末したことがあるため、目立たないように行動している。

②悪役
清の暗殺者フンシェン(カム・クン)。二人の弟子をドラゴンに殺され、「空とぶギロチン」で報復を誓う。しかし、盲目であるためドラゴンを捜すのに苦労。「片腕の男」を片っ端から残忍に始末。

③キャラ
武芸大会に出場する多くの格闘家たち。美女ドリス・ロンが大会主催者の娘役で大会に出場。ラウ・カーウィンは三節棍を使う男の役。大会には中国人以外にもムエタイのタイ人、腕が伸びるインド人、笠をかぶって顔を見せないように戦う日本人(ロン・フェイ)、モンゴル人など外国人も参戦。他に、食堂でギロチンのエジキになる無銭飲食男、棺桶屋のオヤジ、ほか。

4.感想
『片腕ドラゴン』(1972年)の続編。見所がたくさんある映画。実に残酷な凶器「空とぶギロチン」、死者続出の武芸大会、キュートなドリス・ロン、ラストバトル。こういう格闘映画を好む人はやはり残酷なのか、カルト的な人気があるそうだ。ギロチン男の役でカム・クン(眉毛とヒゲで誰だかわからない姿)。その武器である何とも奇妙な「空とぶギロチン」。その威力に注目されたい。見所は、ドラゴンの腕前(カゴの縁を歩く、壁を落ちることなく歩く。「呼吸を巧く整えることができれば可能」なのだそうだ)、食堂での惨劇、武芸大会(刀、トンファーといった武器も使用可)、どこにでも乱入するギロチン男、裸足で熱々のタイ人、インド人や日本人との戦い、「ドラゴンvs.空とぶギロチン」(どうやってギロチンに対応するのか?)。

カム・クン:ジャッキー・チェンの初期のカンフー作でおなじみ。『少林寺木人拳』『カンニングモンキー天中拳』ほか。
ドリス・ロン:コチラもジャッキーのカンフー作でおなじみ。『少林寺木人拳』『カンニングモンキー天中拳』。カーター・ワン『少林寺への道』シリーズのパート3,4もオススメ。

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