なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『クローン人間ブルース・リー 怒りのスリー・ドラゴン』(1977年:ヤン・スエ)

「なつかしの香港映画ブログ」ブルース・リーのクローンが悪人と戦うカンフー映画。リーのソックリさん&珍作戦、青銅人間、女たち。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
秘密情報局がブルース・リーのクローンを造って世界で暗躍する悪者を始末しようとする。

2.キャスト
ドラゴン・リー(クローン)
ブルース・リ(クローン)
ブルース・ライ(クローン)
ジョン・ベン(科学者)
ヤン・スエ(教官)
江島(教官)

3.注目のシーン
①主役
三人のクローンたち。クローン1号(ドラゴン・リー)、2号(ブルース・リ)、3号(ブルース・ライ)。1号は横顔がブルース・リー。3号は体型がブルース・リー。2号は間寛平

②悪役
世界で暗躍する連中(「世界」といっても東南アジアですけど)。金(ゴールド)の密売をやっている映画プロデューサーのチャイ。1号が役者として映画会社に潜入し、悪事をあばこうとする。タイのバンコクで麻薬で儲けている科学者ナイ。2号、3号がSBI支局のチャールズの協力を得て、ナイを追う。ナイには「青銅人間」というとっておきの秘密兵器が。頑丈な青銅人間の攻撃にクローンたちは大苦戦。

③キャラ
秘密情報局SBI(警察のような組織)に頼まれてクローンを製作するルーカス教授(ジョン・ベン:『ドラゴンへの道』の悪ボス役で有名)。教授の美人助手二人組。クローンにカンフーを仕込む二人の教官(ヤン・スエ&江島)。

④アクション
ブルース・リーのクローン」となるとどうしても「格闘のレベル」が気になるところ。1号は妙にムキムキな体で蟷螂拳を使う。2号は猿拳を使い、「アメマ~」な表情。3号は普通。戦闘力では1号と2号が同レベル。しかしながら、三人ともブルース・リーのレベルではない。

⑤珍シーン
ピカピカ光るマシンを操作してクローンを造るルーカス、クローンたちの成長を温かい目で見守る教官たち(後に決闘することになるとは)、ストーリーに全く関係ない「お色気シーン」、珍妙な青銅人間&その弱点、ルーカスの乱心(3号が犠牲に)。

4.感想
死後も人気のブルース・リー。そんな彼をネタにした珍作。こういう映画(「Bruceploitation(ブルースプロイテーション)」という)は香港・台湾にたくさんありますが、コレはそのうちの一つ。「ブルース・リーのソックリさん」で有名なドラゴン・リーとブルース・リが登場。ちっともブルース・リーには似てないけど、リーになりきって熱演。格闘シーンは微妙(あんまりカッコよくない感じ)。予算もあまりかかってなさそうな映像(「クローン製造マシン」にはかかってるかも)。「お色気シーン」やツッコミどころで楽しませる映画。キャストがなかなか豪華であるにもかかわらず日本版DVDが出ていないのが非常に残念(私はVHSで鑑賞)。『ブルース・リー物語』のホー・チョンドーが出ている『ドラゴン怒りの鉄拳』の続編とか、DVD化して欲しい「リーのソックリさん作品」はいっぱいあります。いつか高画質で日本語字幕入り版を鑑賞したいものです。

YouTube)trailer

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