なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『ドラゴン危機一発』(1971年)「主な出演者」と「注目ポイント」

「なつかしの香港映画ブログ」田舎からタイに出稼ぎにやってきた青年チェン(ブルース・リー)がカンフーで麻薬工場を潰すアクション映画。タイの犯罪者を倒しまくるシーンが迫力ある激しい内容です。

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ドラゴン危機一発』「主な出演者」

1.チェンブルース・リー
田舎からタイに出稼ぎにやってきた青年。カンフーの達人だが、「ケンカをしない」という誓いのペンダントを身につけている。
(カリスマ・カンフースター。子供の頃から映画出演。武術を身につけ、国際的な存在に。『ドラゴン怒りの鉄拳』『死亡遊戯』ほか)

2.メイ(マリア・イー)
チェンのいとこ一家で唯一の女性。チェンに一目惚れ。
(かわいい系の女優。『ドラゴン怒りの鉄拳』にも出演していたが目立った活躍はなかった)

3.クン(リー・クン)
いとこ一家の長男。ケンカは強くない頭脳派。弟らと共に製氷工場で働く。朝帰りしたチェンを強く非難。
(ユーモラスな雰囲気の男。『クレージーモンキー笑拳』でのマヌケな道場主役が印象的。『Mr.Boo!ギャンブル大将』『カンフー風林火山』ほか)

4.シュウ(ジェームス・ティエン)
チェンのいとこ。カンフーができ、町のチンピラを見過ごせない正義の人。消えた家族を捜しに社長宅に乗り込む。
(『死亡遊戯』『カンニング・モンキー/天中拳』『拳精』『クレージーモンキー 笑拳』『ファースト・ミッション』などブルース・リー、ジャッキー映画でおなじみの人。『五福星』ではユーモラスなギャングのボスを演じた)

5.製氷工場の社長(ハン・インチェ
残忍な悪党でカンフーの達人。周りに殺し屋を配備し、麻薬事業を運営。若い女を何人も囲っている。チェンとの一騎打ちがこの映画最大の見せ場。
ジャッキー・チェンの『レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳』や『Gメン75』の香港シリーズに出演。演技ではなく、本当にカンフーができる人。「スター」というタイプではないため、悪役や端役が多い)

6.社長の息子(トニー・リュウ
刃物を持ち歩く残忍な人殺し。父親にカネをせびる女たらし。メイを狙っている。
(リーのカンフー作の常連。リーとは子供の頃からの知り合いで、共にトレーニングをしたことも。『燃えよドラゴン』では格闘技大会の出場者役でジョン・サクソンと対決。『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』ほか)

7.氷菓子屋の娘(ノラ・ミャオ)
タイの町で氷水を売るお姉さん。町のチンピラに「タダで飲ませろ」とからまれて困っている。
ブルース・リージャッキー・チェン映画でおなじみの美人さん。1970年、ゴールデン・ハーベストの新人オーディションに合格。『レディ・ブレイド』などの主演作も。ジャッキーとは『レッド・ドラゴン 新・怒りの鉄拳』『蛇鶴八拳』『龍拳』で共演。)

8.いとこ(ラム・チェンイン)
チェンのいとこ。特に目立った活躍はしないが、チェンと一緒に行進するシーン、アゴをなでるシーンに注目。
(『ファースト・ミッション』『大福星』など数多くの香港映画に出演。脇役が多いが『霊幻道士』シリーズでは主役を務めた)

コメント
アメリカのTV番組『グリーン・ホーネット』で活躍したブルース・リー。しかしながら、中国人が主役の映画をアメリカでは撮れなかったため、香港に帰国。そしてこの作品。「リーの強さ」を見せる内容。そのため、他の出演者は「引き立て役」といったところ。上記以外の出演者としては、タイのチンピラの皆さん(「本物」もいたらしい。リーに決闘を挑んだ連中もいたとか)、社長の女たち、狡猾な工場長、偉そうな製氷会社の現場監督(佐藤蛾次郎みたいな顔)、夜の女、ほか。工場での戦い(昼と夜)、社長宅での戦い、リーと女性の共演シーンが見せ場の名作です。

ちょっとした情報
エピソードがあまりにも豊富な映画。アメリカから帰国したリー。自身が主役の映画を制作するのが目的。「ショウ・ブラザーズ」と契約しようとしたがあまりにも安い出演料だったため断った。「ショウ・ブラザーズ」から独立したレイモンド・チョウの「ゴールデン・ハーベスト」と契約。慌てた「ショウ・ブラザーズ」がより高額のオファーを出したが、リー「既に契約したから」という理由で再び断った。この作品の当初の主役はジェームス・ティエン。リーの迫力あるアクションにすっかりかすんでしまったティエン。途中で退場する悲しい役どころに。日本では『燃えよドラゴン』に続いて劇場公開された。TVでの初放送は1978年1月1日、テレビ朝日日曜洋画劇場』(リーの日本語吹替は藤岡弘)。「エクストリーム・エディションBD」にその時の吹替音声が収録されているとのこと。

注目ポイント)リーが戦うシーン(工場での乱闘、真夜中の工場・社長宅での戦い)、マリア・イーとノラ・ミャオの二大ヒロイン、個性的ないとこたち(ジェームス・ティエン、ラム・チェンイン、リー・クンなど)、佐藤蛾次郎場監督、殴られてヨロヨロするクン(コミカル)、お色気シーン。 

「Fortune Star Media」が提供する予告編(YouTube

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