「なつかしの香港映画ブログ」。見応え充分なアクション映画でありながら謎・疑問・珍シーンが多い『死亡の塔』(1980年)。ツッコミどころを振り返ろうと思います。
(あらすじ)日本で二人の有名格闘家チンクー(ウォン・チェンリー)とビリー(ブルース・リー)が相次いで死亡。ビリーの弟ボビー(タン・ロン)が二人の死の謎を解くために日本に乗り込む。
「Fortune Star Media」が提供する予告編(YouTube)
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①オープニング
おなじみ、ゴールデン・ハーベストのマーク。
②二人の格闘家
友人同士のチンクーとビリー。チンクーは日本人で、長い髪とヒゲ(それが日本人のイメージ?)。チンクーの必殺技は木刀。振り下ろす風圧で障子を破る(そんなこと可能?)。ビリーは強いだけではなく、格闘技の指南書も出版している(イラストも自分で描く。結構、上手い)。
③挑戦者
正体不明のチャレンジャーと戦うチンクー。この男はどこの何者なのか? 自信タップリのチンクーは湯気が立つアツアツの茶を飲みながら戦う(最後はメチャ熱そうなのを一気飲み)。その戦いの間、ちょいちょい本物のブルース・リーの映像が挿入されます。続いてビリーが温室でチャレンジャー(カサノヴァ・ウォン)と戦うシーン。この挑戦者も正体不明。その場でジャンプしてお互いの顔を蹴って向こう側に着地(それは不可能なのでは?)。ビリーが瓶を持ち上げてチャレンジャーが蹴って割るシーンではビリーの顔が森進一に。
④師匠
ビリーの師匠(ロイ・チャオ)。若者(ユン・ピョウ:一瞬だけアップで映ります)が師匠からカンフーを習う。そこへ現れたビリー。ビリーと師匠が会話。ビリーの弟ボビーは最近修行を怠け気味だという点で一致。怒るビリーだが、師匠「お前(ビリー)も子供の頃は悪だった」。そして子役時代の映像(「子供の頃のビリー」として流用。「BRUCE LEE AT AGE 15」の字幕)。弟ボビーを訪ねるビリー。留守なので自書を置いて帰る(ア○ルト雑誌はゴミ箱へ)。
⑤訃報
チンクーが突然死。悲しむビリー(『燃えよドラゴン』の名シーンをヘンな形で流用)。葬儀のため、日本へやってきたビリー。チンクーの娘メイに会いに銀座のナイトクラブへ。バニーガールのおねぇちゃんの案内。ステージで奥村チヨ『気ままぐらしの女』を歌うメイ(歌と口の動きが合ってない感じ)。ステージを終えたメイの楽屋に突然入るビリー。着替え中のメイから「アンタ誰?」って言われてしまいます(ハナテン中古車センターのCMみたい)。チンクーが娘に預けたフィルムがあるという(なぜわざわざ預けたのだろう?)。突然、謎の襲撃者が(『ドラゴン怒りの鉄拳』の映像が挿入される)。襲撃者とビリーによる路上での戦い(蹴り飛ばされて自分からガラスに鼻を押しつける男)。そして車が寿司屋に突っ込む迫力のシーン(カレー屋の看板にも注目されたい)。
⑥葬儀1
チンクーの葬式。遺体に「最後の別れ」をしたいビリー。しかしチンクーの遺体を守る4人の男(『ドランクモンキー 酔拳』の「食い逃げは厳罰」でおなじみのジャイアンが妙な格好で登場)がそれを妨害。葬儀後、ヘリがチンクーの棺を奪う。追いかけるビリー。走ってヘリを捕まえて止めようとする(ムチャすぎ)。
⑦葬儀2
ビリーの葬儀。弟ボビー(タン・ロン)は兄ビリーの死を悲しむ。敵討ちのため、日本に乗り込むことに。
(後半に続く)
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