なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『THE MYTH 神話』(2005年:ジャッキー・チェン、キム・ヒソン)

「なつかしの香港映画ブログ」古代の愛が現代に蘇るラブ&アクション映画。古代の合戦、インドでのアクション、洞窟での戦い、姫の涙。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
中国・秦の時代の愛が現代に蘇る。

2.キャスト
ジャッキー・チェン(考古学者・近衛将軍)
レオン・カーフェイ(友人)
キム・ヒソン(姫)

3.注目のシーン
①主役
現在と秦の時代が舞台の壮大な歴史物映画。主役は二人。ジャッキー・チェンキム・ヒソン。ジャッキーは二役を演じます。現代に生きる香港の考古学者「ジャック」。秦の始皇帝の時代の近衛将軍「モンイー」。ジャックは「無重力の研究」のため友人ウィリアム(レオン・カーフェイ)と南インドデカン高原へ。モンイーは秦の始皇帝の妃になるユシュウ姫(キム・ヒソン)を護衛する役どころ。ジャック&モンイーの戦い、姫の美しさに注目。

②悪役
「インディー・ジョーンズ」もそうでしたが「考古学者」というのは早い話が「遺跡泥棒」。勝手にいろんなものを持ち出したり、「聖なる土地」を荒らしたり壊したり。そのため、ジャックとウィリアムはインドで現地の人たちに追われたりします(悪い奴ら)。ストーリー上の悪役は「グー教授(スン・チョウ)」。ジャックとモメた過去があり、ウィリアムをそそのかして何やら企んでいる。

③キャラ
キム・ヒソン(モデルから女優に。映画、ドラマに出演多数)演じる「ユシュウ姫」がとても美しい。他にも、姫を連れ戻そうとする姫の元婚約者、負傷したジャックを助けるインドの女性。いずれもその後の物語の進行に重要な役割を果たすキャラ。「インドの(怪しい)聖人」にも注目。

④アクション
ジャックが現代で戦うシーン、モンイーの古代の合戦が見せ場。インドで「宙に浮かぶ剣」と「隕石」をヘタにいじって現地の人たちに追われるジャック。「ネズミ捕り」製造工場でユーモラスな戦いを展開。そして最後の洞窟での戦い。モンイーは姫の元婚約者と一騎打ち。そして皇帝を救うため出陣し、孤軍奮闘(馬、刀、弓を使った壮絶な合戦)。現代のシーンはややコミカル。モンイーの戦いはスケールが大きいシリアスなもの。

⑤演出
「生まれ変わり」がテーマの作品。モンイーを愛するユシュウ姫。ジャックはモンイーの「生まれ変わり」なのか? 「愛」を表現したシーンに特に注目したい。

4.感想
感動の名作。愛する人を永遠に待ち続ける姫。その愛は成就するのか? 「秦の時代」と「現代」が交互に表現されています。香港の考古学者ジャックが秦の時代の夢を見ます。その「不思議な夢」は自分の前世なのかも、とジャックは考えます。そしてインドで追われたことによって様々なことが明らかに・・・。「過去と現代のつながり」を描いた映画。「生まれ変わり」などというものは本当にあるのでしょうか? 「モンイー」と「ジャック」は同じ人物なのでしょうか? モンイーを愛し、待ち続けるユシュウはそうは思わないようです。「愛する人」が迎えに来ないのを百も承知でこれからも待ち続けるユシュウが悲しい。迫力ある古代の合戦シーン、インドでのジャックと警官のコミカルな戦い、モンイーを待ち続けるユシュウの涙が見所の名作です。

レオン・カーフェイ:『炎の大捜査線』でもジャッキーと共演。『西太后』『アゲイン/明日への誓い』ほか。

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