「なつかしの香港映画ブログ」ライバル関係の武術家が互いに弟子を取って競い合う。サモ・ハンとラウ・カーウィンが二役を演じるアクション・コメディ映画。ヘンなキャラがいっぱい登場します。
１．一代刀王（サモ・ハン・キンポー）
刀の名人で無敵。名を上げたい敵にいつも狙われている。
（香港ビッグスリー。ジャッキー・チェン、ユン・ピョウの先輩。『燃えよドラゴン』、『燃えよデブゴン』シリーズ、『五福星』シリーズ、『プロジェクトA』で有名）
２．一代槍王（ラウ・カーウィン）
槍の名手。殺し屋を相手に腕を磨く。一代刀王の永遠のライバル。
（サモ・ハン映画でおなじみ。『燃えよデブゴン カエル拳対カニ拳』『ファースト・ミッション』ほか）
３．ア・ヨウ（サモ・ハン・キンポー）
船頭。棒の使い方がうまいのを見込まれて、一代槍王の弟子に。人懐っこいタイプの男。
４．ラウ（ラウ・カーウィン）
八百屋の青年。チンピラの脅しにも屈しない強気な男だが、カンフーの腕はサッパリ。仕方なしに一代刀王の弟子になる。
５．ジャガイモ（マース）
一代槍王の付き人。ヘンな頭。
（スタントマン。ジャッキー映画でおなじみ。『ドラゴンロード』ではジャッキーの幼なじみを演じた）
６．シャオ（レオン・カーヤン）
15年前に一代刀王と一代槍王に負けた恨みを持つ男。気合いが入った藤岡弘ばりの表情で、顔を傷つけられた報復を誓う。
（カンフースター。『モンキー・フィスト 猿拳』『ツーフィンガー鷹』でユン・ピョウと共演。『スリーピング・モンキー/睡拳』ほか）
７．シャオの手下（チュン・ファット、ラム・チェンインほか）
一代刀王、一代槍王を襲う。
（サモ・ハン映画の常連チュン・ファット、ラム・チェンイン。『燃えよドラゴン』にもチョイ役で参加）
８．挑戦者（カール・マッカ）
一代刀王を狙う自信過剰で、どんくさい奴。一代刀王と勘違いして別人と対決。
（『燃えよデブゴン カエル拳対カニ拳』などサモ・ハン作品でよく見かける男。やや過剰な演技のコメディアン。『悪漢探偵』シリーズがTV放送されたため、日本でも有名）
９．チンピラ（リー・ホイサン）
市場で「みかじめ料」を要求するヘンなマユゲ男。おばちゃんを脅したり、八百屋のラウを締め上げようとしたりするが・・・。
（悪役またはコミカルな役を演じる人。『死亡の塔』ではドジりながら侵入者と戦う僧侶の役だった）
10．フウ・ライボウ（ディーン・セキ）
地元の顔役。何をやっている奴なのかは不明だが、二人の用心棒を連れて、町で大きな顔をしている。実につまらん誤解からア・ヨウとトラブル。ア・ヨウにボカボカ打たれるシーン、マヌケすぎる動き、に注目。
（顔芸で笑わせる男。見ている方が恥ずかしくなるようなバカバカしいキャラを演じることも。『カンニング・モンキー/天中拳』『燃えよデブゴン カエル拳対カニ拳』ほか）
（コメント）
サモ・ハンとラウ・カーウィンが二役を演じるコメディ。互角の腕を持つ一代刀王と一代槍王。弟子を対決させて、どちらが優れているかを競おうとする。ヘンな髪型のキャラが多数登場。一番ヘンなのがマース。個性的だけどカッコ良くない。もっとヘンな奴なのがディーン・セキ演じる「フウ・ライボウ」（日本版DVDでテキトーに付けられた名前。元は何なんだろう？）。キャストはサモ・ハン映画でよく見かける人ばかり。上記以外のキャラでは、一代槍王と戦う殺し屋、フウ・ライボウの手下（何柏光：『チャンピオン鷹』の冒頭に出てくるオッチャン。ウォン・ハー：『ドランクモンキー 酔拳』でジャッキーに倒される師範代を演じた男、ほか）、シャオの手下、エキストラの皆さん。キャラ、カンフー、ベタな笑い、が楽しめる傑作です。
（注目ポイント）
一代刀王と一代槍王の腕前（いつも敵に狙われている二人。挑戦者との対決に注目）、ヘンな髪型＆ヒゲ（この映画は妙なキャラが多い。アップで映ると吹き出してしまうほど。マースは逆に珍妙すぎて笑いづらいキャラ）、一代刀王＆ラウが市場でチンピラをしばくシーン、フウ・ライボウ（主役を食うほど濃いキャラ）、「一代刀王ら vs. シャオ」。
（YouTube）trailer
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