「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキーがギャングのボスとなって抗争したり、花売りおばさんの世話をしたりするコメディ映画(1989年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。
(YouTube)予告編
予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Canton God Father)
1.ありえない展開
1930年、香港。2つのギャングが抗争中。田舎から出てきたばかりの青年ゴク(ジャッキー・チェン)が劣勢になったギャングのボスを偶然に助けたことで後継者に指名されたことになってしまう。新しいボス、ゴクを右腕チャン(ウー・マ)がフォロー。
2.抗争相手
タイガー(オー・ジョンホン)率いる組織。タイガーはなかなか図々しい奴で、ゴクの組織が経営するクラブの収益をよこせと脅迫。
3.ボスはつらいよ
ボスになれば大きな顔ができる、ワケではない。銃を突きつけられたり、手下に腕っぷしで勝負を挑まれたり。特に組織ナンバー2のフェイ(ロー・リエ)は新しいボスのゴクに反感を強く持っている。
4.アクション
主に銃を使うアメリカのギャング映画とは違ってジャッキー映画はカンフーアクションで抗争。ジェームズ・ボンドばりに「帽子投げ」をやったり、身近にあるもので敵を撃退したり。
5.カースタント
人力車を使った危険なスタント、爆発シーン。
6.スター
ルーミン(アニタ・ムイ)。彼女の父はゴクの組織に借金があり、ルーミンはゴクのクラブで働いて返すことに。田舎風の娘だったルーミンが華やかなステージで人気者になり、ゴクと対等な言葉遣いをするようになっていく。
7.「幸運のバラ」を売る夫人
町でバラを売る夫人(クェイ・アルイ。かなりのベテラン女優。出演作多数)。カネ持ちと再婚して裕福な暮らしをしていると娘にウソをついてきたが、娘が留学先から帰国することに。ウソがバレるのを恐れて夫人は意気消沈。夫人からバラを買って以来、何かと好調なゴクは悩んでいる夫人のために一肌脱ぐことに・・・。
8.美しい娘
夫人の娘ベル(グロリア・イップ。美少女キャラ。『孔雀王』などに出演したが、電撃結婚、引退。ビジネス界で成功しているらしい)。母と再会して感動。
9.マヌケな人たち
詐欺師のタヌキオヤジ(トン・ピョウ)。田舎から出てきたばかりのゴクを騙した悪党。人の良さそうな笑顔で人を騙すのが得意技。ゴクの頼みで「夫人の夫」役を演じることに。ギャングの動向に目を光らせる警官(リチャード・ン)。タヌキオヤジを「資産家」と勘違いしてトンデモないことに手を出す。
10.全員集合
夫人を「資産家の妻」として演出するゴク。ベルの婚約者、その父(ティエン・フォン。ジャッキーとは『ヤングマスター 師弟出馬』『ドラゴンロード』で共演)はスッカリ騙されてしまう。
(コメント)
ジャッキーが個人的に気に入っている作品。しかし、ツッコミどころ多数。コメディとして鑑賞するのがオススメ。娘にウソをついていた夫人。本来なら他人が助ける必要がない「自己責任」なのですが、ゴクはルーミンに説得(強制?)されて夫人を助けることに。抗争相手との戦い、夫人を助ける努力が見せ場の珍作。コミカルなシーン、個性的なキャラ(ユン・ピョウが一瞬だけ登場)に注目です。
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