なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『バトルクリーク・ブロー』(1980年:ジャッキー・チェン、ハードボイルド・ハガティ)

「なつかしの香港映画ブログ」中国人青年がテキサスでのケンカ試合に出場するアクション映画。コメディ、プロレスラーのオックス・ベーカー。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
アメリカに住む中国人青年がケンカ大会に出場して家族や仲間を守ろうとする。

2.キャスト
ジャッキー・チェン(青年)
マコ(伯父)
クリスティーヌ・デ・ベル(恋人)
ハードボイルド・ハガティ(巨漢)

3.注目のシーン
アメリ
香港スターのジャッキー・チェンアメリカで主演。しかしながら、作品はヒットしませんでした。アメリカでは無名だったジャッキー。ヒットしなかったのは当然か。当時のアメリカ人はジャッキーをどういう人だと思っていたんだろう? 「ブルース・リーのようなキャラ」だと思ったらそうではなかった、ということかな?  今、リバイバル公開したらウケるかも。

②主役
1930年代のシカゴが舞台。ジャッキー・チェン演じる「ジェリー」はシカゴに住む中国人青年。伯父ハーバートからカンフーを習っているが、食堂を経営するジェリーの父は争い事を嫌い、ジェリーがカンフーを習うことを快く思っていない。そんな状況でギャングがジェリーの強さに目を付け、バトルクリークで行われる格闘大会にジェリーを参加させようとする。

③悪役
ジェリーを格闘大会に参加させようとするギャングが悪役。ジェリーの兄の婚約者をさらって、ジェリーに言うことを聞かせようとする。登場するギャングたちはドジだったり、どこか抜けていたり。そのため、コミカルな作風に。

④アクション
やはり格闘大会のシーンがオススメ。予選はバトルロイヤル。勝てそうな奴を選んで叩きのめす。決勝トーナメント戦では車で対戦相手を轢こうとする奴がいたり、ピエロが担架でふざけたり(コミカルな演出)。勝ち進むジェリーと強豪キッス(ハードボイルド・ハガティ)。優勝するのは?

マコ岩松
マコ演じる「ハーバート」はジェリーの伯父。クンフーの名人で整骨医。ジェリーにクンフーを教える。マジメな顔して結構、女好き。マコ岩松は本名が岩松信(いわまつ まこと)。日系アメリカ人。『ブルース・リーのグリーンホーネット』にチャイナタウンを支配しようとする中国人の役で出演。ブルース・リーと対峙するシーンが有名。アーノルド・シュワルツェネッガーコナン・ザ・グレート』では主人公をフォローする「魔術師」を演じた。『バトルクリーク・ブロー』では「敵に捕まって脱出するシーン」が印象的。

4.感想
見所を詰め込んだ内容。面白いシーンがあるにもかかわらずヒットせず。「キャラ設定」「舞台」に少し問題があったような気がする。もう少しシリアスな内容にすればよかったかも。しかしながら、ブルース・リーとジャッキーとではキャラが違うので「ジャッキーのイメージ」を守って制作すればこういう感じの仕上がりにせざるを得なかった(ということかな?)。「1930年代のシカゴ」ではなく「現代劇」にすればよかったのに、とも思う。アメリカに住む中国人のジェリー。アメリカ人の彼女がいます(ジャッキー映画には珍しい「夜のシーン」も)。ハーバートがジェリーを鍛えるシーンも見せ場。「賭け」で儲けたい、と考えたちょいと間の抜けたギャングがジェリーをバトルクリークの格闘大会にスカウト。ギャングがジェリーの腕前をチェックするシーンでジャッキーはイスを使う(『ヤング・マスター 師弟出馬』でのユン・ピョウを思い出す演出)。アクション的には「ジェリーが用心棒代を要求するギャングを叩きのめすシーン」「ローラースケートレース」「イスを使って二人組ギャングと戦うシーン」「ジェリーがハーバートとカンフーの特訓をするシーン」「格闘大会」に注目したいところ。コミカルなシーンでは「(ジェリーと彼女の)夜のシーン」「ギャングに捕まったハーバートが脱出するシーン」。全体的に楽しい作品。もっと評価されてもいい映画だと思うんですけどね。バトルクリークの格闘大会(優勝賞金15000ドル、予選のバトルロイヤル、決勝トーナメント戦)に特に注目の映画です。

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「Fortune Star Media」が提供する予告編(YouTube

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