なつかしの香港映画ブログ

香港映画の見所を紹介するブログ。リンクも楽しめます

なつかし香港映画:『ドラゴン特攻隊』(1982年:ジャッキー・チェン、ブリジット・リン)

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキーが「戦争反対」を訴えるコメディ映画。珍妙な「特攻隊」、幽霊屋敷でマージャン、勇ましいブリジット。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
「特攻隊」が極東軍の捕虜になった連合軍の将軍たちと奪われた50万ドルを取り返そうとする。

2.キャスト
ジミー・ウォング(連合軍中尉)
ジャッキー・チェン(賞金稼ぎ)
ブリジット・リン(特攻隊メンバー)
ポール・チャン(連合軍幹部)

3.注目のシーン
①キャラ
ジャッキー・チェンの珍作。いろんな「おもしろキャラ」を楽しむ映画。ストーリーは「戦争モノ」。でもあまりストーリーは関係ない感じ。カッコいいキャラもいればマヌケすぎるのも。ジミー・ウォング率いる「特攻隊」。メンバーは泥棒、強盗、詐欺師、脱獄の名人などロクでもない者たちばかり。しかし、「危険な任務」の場合には使える連中。ドジな連合軍の将軍や幹部たち、賞金稼ぎ、アマゾネス軍団、幽霊屋敷の怪しい連中、極東軍といった個性的キャラが次々登場。

②ジャッキー
「特攻隊」が中心となって話が進む映画。賞金稼ぎ「シャオ・リー」を演じるジャッキーは主役ではありませんが、アクションシーン、コミカルなシーンで活躍。インチキな試合をするシーン、アマゾネスとの戦い、ラストの戦闘シーンなどに注目。

③ブリジット・リン
ストーリー上はジミー・ウォングが主役の映画。しかしながら、事実上の主役はブリジット・リン演じる「リリー」。詐欺師の夫と一緒に「特攻隊」のメンバー入り。強くて美しいリリー。アマゾネスに捕まったドジなメンバーをカッコよく救出。ブリジット・リンは後に『ポリス・ストーリー 香港国際警察』でジャッキーと再共演します。

④アクション
「特攻隊」が活躍するのは主にラストの戦闘シーン(泣けるようなシーンも)。シャオ・リー&リリーがアマゾネスと戦うシーン、リリーが「お化け」を退治するシーンも迫力。

⑤笑い
ストーリーよりもギャグを楽しむ映画。なかなかのドタバタ喜劇(テレビではもう放送しないでしょうね。深夜放送でいいからやってほしいな)。特攻隊メンバーがアマゾネス軍団につかまったり、幽霊屋敷でビビったり。シャオ・リーが詐欺師にダマされたり、敵(アマゾネス)が女だと気付いて慌てたり。ドリフのコント総集編みたいな感じでギャグが次から次へと出てきます。バカバカしいシーンも多いのですが、そういうシーンに突っ込むのもまた楽しい。

4.感想
娯楽作です。「反戦」のメッセージもあります。キャラクターが実に楽しい映画。公開当時のファンはどう思ったでしょうね? ジャッキー・チェンが出てるということで大いに期待して劇場に行ったのではないでしょうか。ヘンなキャラがたくさん登場。劇場の客たちは「?」となったに違いない。主役は一応ジミー・ウォング。何かとウワサがあるジミー・ウォングという人。見た目がちょっと(かなり?)ワルっぽい感じ。ジャッキーは「賞金稼ぎのシャオ・リー」。特攻隊のメンバーではないけど、アクションシーンで活躍。事実上の主役を演じるブリジット・リン。後に『ポリス・ストーリー 香港国際警察』で体を張ったアクションを見せるブリジットがカッコよく敵と戦ったり、仲間を救出するシーンがオススメ。敵キャラの「極東軍」は実にツッコミどころが多い(車、衣裳、設定)など。「珍シーン」の連続で、「ジャッキー映画」としてはマイナーな扱いをされることが多い(ような気がする)作品ですが、笑えるシーンがいっぱい。「気晴らし」が欲しいときに観るのがオススメの娯楽作です。

YouTube)trailer

---------------------------

Amazonショッピングサイトへのリンクです。
ドラゴン特攻隊 [Blu-ray]