「なつかしの香港映画ブログ」香港の刑事&気の毒なコンビニオーナーが町のならず者たちとギャングの争いに巻き込まれるアクション映画。ストーリー、注目のシーンを紹介。
1.ストーリー
香港からやって来た刑事がブロンクスの悪党たちと戦う。
2.キャスト
ジャッキー・チェン(刑事)
トン・ピョウ(刑事の叔父)
アニタ・ムイ(コンビニ店主)
フランソワーズ・イップ(女)
3.注目のシーン
①主役
ジャッキーが刑事「クーン」で主役を演じる映画。これまで『バトルクリーク・ブロー』『キャノンボール』『プロテクター』でアメリカ映画市場に挑戦してきたジャッキーだが、イマイチ成功しなかった。この作品でようやくアメリカでも認められた模様。香港の刑事クーンが叔父の結婚式に出席するためアメリカのブロンクスへ。叔父がクーンの父と一緒に始めたコンビニ店を新しいオーナーに譲渡することになって・・・。
②悪役
ブロンクスでのさばるチンピラ集団、そいつらとモメるギャングが今作の悪党。コンビニを荒し、用心棒代を要求するなど、チンピラどもが調子に乗ってやりたい放題。そんなチンピラ集団がギャングのダイヤをちょろまかしてトラブル。ギャングの脅しにビビるチンピラたち(ザマー)。
③キャラ
クーンの叔父役でトン・ピョウ。『ポリス・ストーリー/香港国際警察』でおなじみのオッチャン。新しいコンビニオーナー「エレイン」役はアニタ・ムイ。『酔拳2』に続いて「お笑い」担当。彼女が店を台無しにされるシーンは気の毒ですが、コメディタッチに表現されているので思わず笑ってしまう。チンピラ集団の一人でフランソワーズ・イップ。美人ながら「やさぐれた孤独な女」の役。
④アクション
大きなアクションシーンとしては、ホバークラフトで町中を破壊しながら逃走するギャングをクーンが追跡するシーン(迫力)、クーンがチンピラのたまり場に乗り込むシーン(冷蔵庫を使ったアクションが見せ場)、ギャングとの対決。ゲーム機、冷蔵庫、ホバークラフト、水上スキー、スポーツカーといった道具を使ったアクションに特に注目。
⑤笑い
アニタ・ムイが「気の毒なオーナー」役で笑いを取ろうとする。しかしながら被害に遭う役なのであまり楽しくない。「悪役のやられっぷり(特にラストシーンでのギャングのボス)」が楽しい。
4.感想
ジャッキー・チェンがようやくアメリカの映画ファンに認められた作品とのこと(遅)。個人的には『プロテクター』も良い作品だったと思いますが。この『レッド・ブロンクス』。悪役が調子に乗っているのがイヤだな(観ていてストレス。なんなんでしょうね「用心棒代」て。店を荒らすのはチンピラぐらいのもの。そいつらが用心棒代を要求。自分で自分をしばき倒すのか? ヘンな奴らが何の根拠もないのに他人から恐喝するシステム。警察はそういった犯罪には知らんぷりんのババロア状態)。クーンを襲うチンピラはかなりしつこい連中。しかし、ドサクサに紛れてチンピラがギャングからダイヤを奪って急展開。調子コキまくりのチンピラをギャングが粉砕機で制裁するシーンが実に爽快。ホバークラフト&スーパーカーを使った迫力のシーン、冷蔵庫などの道具を使ったアクション、マヌケなやられ方をするギャングのボス「ホワイトタイガー」。エンディングはNGシーン(つまづいてコケるジャッキーさん)。調子コキまくりのチンピラにはウンザリだけど、面白いところもたくさんある映画。「楽しいシーン」を探しながら鑑賞することをオススメします。
(メモ)
・「路地でクーンが瓶で攻撃されるシーン」では本物のガラス瓶が使用されている
・ホバークラフトは英国エリザベス女王の私物
・ホバークラフトのシーンでジャッキーは右足首を骨折
・「日本公開版」と「アメリカ公開版」がある(日本版の方が長い)
予告編(YouTube)
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