なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『ベスト・キッド』(2010年:ジェイデン・スミス)

「なつかしの香港映画ブログ」少年がカンフーで成長する映画。ワケありな暗い男、北京で孤立する少年、悪のカンフー使い、悪徳指導者。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
アメリカ人の少年が慣れない土地で真の仲間を作る。

2.キャスト
ジャッキー・チェン(管理人)
ジェイデン・スミス(少年)
ハン・ウェンウェン(少女)
ユー・ロングァン(師範)

3.注目のシーン
①主役
主役はジャッキー・チェン、ではなくてジェイデン・スミス(大物俳優の息子)。ジェイデン演じる少年「ドレ」がカンフーを通じてたくましくなっていくドラマ。母の仕事の都合でアメリカから北京に引っ越してきたドレ。ある少女と親しくなったことからカンフー使いの少年たちとトラブルに。アパートの管理人ハン(ジャッキー)に助けられ、ドレはハンからカンフーを習って少年たちと決着をつけることに。

②悪役
ドレをしつこく追い回す少年たちが悪役。リーダー格は実に意地悪そうなツラをしている「チョン」という少年。カンフーを習っているチョンたち。彼らの師匠であるマスター・リー(ユー・ロングァン)は少年たちに勝つことを重視した指導。ニラみ合うハンとリー。少年たちのいざこざに片を付ける舞台は「カンフー・オープン大会」。

③キャラ
ヒロインが「メイ」というバイオリン弾きの少女(ハン・ウェンウェン)。彼女がドレと親しくなったことでトラブル発生。「マスター・リー」役のユー・ロングァンは出演作多数のベテラン。『香港国際警察/NEW POLICE STORY』などでもジャッキーと共演しています。

④アクション
少年が主役の映画。大人の世界のような命のやりとりはありません。アクションよりもドラマ重視の作品ですが、「本物のカンフーを教えてやる」ということでハンがドレに変わったトレーニングをさせるシーンが見せ場(上着を着たり、脱いだり。「気」の練習。棒やテニスボールをよける。女の子とデートする(「休み」も大事)。「万里の長城」での高地トレーニング)。そして試合。

4.感想
「ダニエルさん」と「ミヤジさん」の『ベスト・キッド』。本音を言えばリメイクして欲しくない名作。ジャッキー版は「別物」として鑑賞するのがよろしいかと。内容はオリジナルとほぼ同じ。少年がいじめられて、強くなって、最後はライバルと互いに認め合う、というもの。ただしコチラの方が年齢的に低い(「ダニエルさん」は高校生。少年ドレは小学生)。ジャッキーの役はアパートの管理人「ハン」。無愛想な男。過去につらいことがあって暗い表情(そのため映画の雰囲気が一向に盛り上がらない。残念な演出)。ドレとメイが親しくするのが気に入らない「チョン」という少年。仲間と一緒にドレにイヤガラセ。ハンがドレを助けたことで、最後は「カンフー・オープン大会」でドレとチョンが一騎打ち。子供のカンフー大会なので試合の迫力はまあまあといったところ。しかしながら、観客が大声援を送ったり、試合結果がモニターに格好良く映されたりするなど、「大会のシーン」はえらく気合いが入っていて盛り上がる演出になっています。好きなキャラ・シーンを探して鑑賞するのがオススメです。

予告編(YouTube

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