なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:ブルース・リー『ドラゴンへの道』「予告編を楽しもう」

「なつかしの香港映画ブログ」リーのカンフー第三弾。ローマで中国人カンフーが爆発するアクション映画(1972年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(The Way of the Dragon)
1.イタリア・ローマ

中華レストランオーナーのチェン(ノラ・ミャオ)。父が亡くなり、店を相続。叔父やスタッフと共に経営。お客はそれなりに来るが、毎日のようにマフィアがイヤガラセ。ストレスでいっぱいの状況。

2.スタッフ

チェンの叔父ワン(ウォン・チュンスン)は料理人。争い事を好まない性格。店員のトニー(トニー・リュウ)、ナマイキなジミー(ユニコーン・チャン)、トーマス、コックのアー・クン(金帝)らはマフィアに対抗する構え。

3.田舎者

マフィアとのトラブルを解決するため香港から弁護士を呼ぶチェン。しかし、弁護士が急病ということで代わりにやってきたタンロン(ブルース・リー)。オシャレなローマの町に似合わない田舎風の格好のタンロン。銀行では支配人を異常に警戒。何かやるたびにチェンをイラつかせる。

4.マフィア

チェンのレストランを買収したいマフィア。ボス(ジョン・ベン)は気が短い男で、なぜかチェンのレストランに異常に執着。ボスにオベッカを使う通訳の中国人ホー(ウェイ・ピンアオ)はクネクネした動きをする妙な奴。ボス配下のチンピラたちは実に個性的。だらけたデブちん、口笛ブーブー男、タンクトップ男、ボクサー気取り男、など。

5.強い

チンピラたちと戦うタンロン。カンフー、ダブルヌンチャクで群がる敵をぶっ飛ばす。早朝トレーニングも欠かさない。

6.しつこいマフィア

銃を使う殺し屋にタンロンを狙わせたり、チェンを誘拐してレストラン売却を強制したりのマフィア。負けず嫌いのボスにタンロンが怒り。イタリア語ができないタンロンはゼスチャーで「レストランに手を出すな」とボスに警告。

7.日本人

タンロンを始末したいマフィア。外国から三人の助っ人を呼ぶ。日本人武術家の長谷平(ウォン・インシック)。野原でタンロンと勝負。

8.ヨーロッパ人

ヨーロッパの武術家フレッド(ボブ・ウォール)。腕は長谷平と互角。野原でタンロンと勝負。

9.王者

アメリカの武術家ゴードン(チャック・ノリス)。カラテ王者で、フレッドの師匠。長谷平を軽く制圧する強さ。タンロンとコロッセオで一騎打ち。

10.珍シーン

数々の面白シーンが見られる映画。ローマの町でタンロンを誘惑する女(マリサ・ロンゴ)。その正体を知ってタンロンが慌てて女の部屋から「ぶわわわわー!」と叫んで逃げ出すシーンが傑作。

コメント
説明不要の傑作。コミカルな演出とリーの格闘アクションを見せる内容。ツッコミどころがたくさんの映画ですが、意図的に面白くしているのだと思われます。リーが事実上、独立。「ゴールデン・ハーベスト」との共同出資で「コンコルド・プロダクション」設立。新事務所で監督として制作した記念すべき一作目。ロー・ウェイが監督した『ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』とは違って明るい雰囲気の内容。リーの奥さん(リンダ)も「タンロンはリーのキャラに近い」と評価。きっとリーは「他人」ではなく、「自分自身」をスクリーンで活躍させたかったのでしょう。何度でも見たくなる個性的なシーンがいっぱいの映画。撮影秘話も豊富。本編で細かいところまでお楽しみください。
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