「なつかしの香港映画ブログ」アクション俳優が悪のシンジケートと対決するアクション映画(1978年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。
(YouTube)予告編
予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Game of Death)
1.香港カンフースター
なかなかの問題作。ブルース・リー本人が登場するのは最後の10分ほど。しかも、本人ではなく別人の吹き替え音声で、ヘンな声。リーのオリジナル『死亡的遊戯』とは違うストーリー。そういったことからリーのファンには大変評判がよろしくない映画。『死亡遊戯』でのリーは「香港カンフースター、ビリー・ロー」という役どころ。国際シンジケート組織に脅迫されているビリー。組織とプロモート契約しないと命は無い、という状況。
2.悪の組織
どの程度の規模なのかは不明だが、力を持っている組織。世界中で2000人の芸能人、スポーツ選手を手荒いやり方で食い物にしている。組織のボスはハゲチャビンのドクター・ランド(ディーン・ジャガー)。右腕のスタイナー(ヒュー・オブライエン)、殺し屋スティック(メル・ノヴァク)、カラテ使いカール(ボブ・ウォール)ら幹部。他にも三人の格闘家、バイク部隊など。
3.仲間
ビリーの恋人アン(コリーン・キャンプ)は売れっ子の歌手。彼女もまた組織から契約を迫られている。新聞記者ジム・マーシャル(ギグ・ヤング)は組織についてビリーにアドバイスするが、あまり役に立たない。
4.死亡遊戯
スティックに銃で撃たれたビリー。重傷を負ったが、死なずに済んだ。死んだことにして「死亡遊戯」開始。まずはカラテ世界選手権「カール vs. ロー・チェン(サモ・ハン)」が行われるマカオに乗り込んでドクター・ランドを始末するつもり。
5.ロッカールーム
ロー・チェンを試合で叩きのめしたカール。着替えのためロッカールームで一人になったところをビリーが襲う。実力的には互角か? しかし、一試合すでに終えたカールは不利。連続キックをマトモに食らってしまう。
6.倉庫
組織に拉致されたアン。ビリーが九龍の倉庫に救出に向かう。バイカー軍団との戦い。敵からトラックスーツを奪う。
7.格闘家
組織のアジト「レッドペッパー・タワー」に乗り込むビリー。三人の格闘家パスカル(ダニー・イノサント)、合気道の達人(池漢載)、ハキム(カリーム・アブドゥル=ジャバー)と死闘。
8.決着
スタイナーを仕留めたビリー。しかし、ドクター・ランドは卑怯者。自殺したと見せかけてコソコソ逃げ回る。何を考えたか、屋根に逃げたランド。ずるずるずるずる滑り、派手な看板に接触しながら地獄へ。
(コメント)
問題作。ですが、日本ではTV放送されたこともあり、この作品のファンは多い。リーが生前に撮影した格闘シーン。それを何とか生かそうとした当時のスタッフが新たな脚本で制作した『死亡遊戯』。印象的なのが格闘シーンでトラックスーツを着ているブルース・リー。「なぜトラックスーツなのだろう?」と当時のスタッフは思ったに違いない。「そうだ、トラックスーツを着た悪者を倒して奪ったことにすればいい」と考えたのでしょう(たぶん)。リー本人が登場するシーンが短い『死亡遊戯』。その手口は『死亡の塔』に引き継がれます。ツッコミどころがいろいろありますが、素直に楽しむのがよろしいかと。
-------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。