なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『妖怪道士』(1983年:袁日初、袁祥仁、袁信義)

「なつかしの香港映画ブログ」酔っぱらい道士&魔術使いの青年が悪の「魔界大王」と戦う映画。珍シーン連発。個性的キャラ、不思議な術を使って戦うシーンに注目です。

1.ストーリー
ヘンな酔っぱらい道士と魔術一家の青年が協力し、悪事を企む「魔界大王」と戦う。

2.キャスト
袁日初(青年)
袁祥仁(道士と祖母の二役)
袁信義(悪役)

3.注目のシーン
①主役
主役は「不思議な術」を使う二人。代々魔術を継承する一家の一人息子である楊梅英(袁日初:香川照之っぽい顔)。一家の跡継ぎを作るため梅英は嫁を探す旅に。もう一人は酒好きの道士(袁祥仁:長い顔)。ある寺院に幽閉されている「魔界大王」(袁信義)が手下の手引きにより脱走。魔界大王に逃げられてお叱りを受けた酔っぱらい道士は大王逮捕を命じられる。偶然出会った梅英と道士。魔界大王と戦うことに・・・。

②悪役
凶暴な「魔界大王」。ミスった手下を容赦なく始末する危険人物(袁信義は『ツーフィンガー鷹』でも凶暴男の役だった。演技ではなくホントにヤバイ奴?)。太陰剣を手に入れて張大師を始末したい魔界大王。そのためには「9人の男の血」が必要だという(よくわからん理屈。「張大師」って誰?)。その「9人の男」の一人としてターゲットになってしまう楊梅英。

③キャラ
面白キャラで笑わせる映画。「酒好きの道士」と「楊梅英の祖母」は袁祥仁の二役。梅英にホレて追いかける女は魔界大王の兄弟分の娘。キレイな女だけど彼女には大きな悩みが。「兄弟分」は高雄(コー・ハン:『チャンピオン鷹』ではユン・ピョウの叔父の役だった)が演じています。

④笑い・演出
ヘンなキャラ、魔術、美女、コメディの映画。アイデアをたくさん詰め込んだ「観客を喜ばせる努力」を感じるよくできた作品。キャラ(ヘンな顔、危ない顔、わざとらしいオーバーアクション、美女、ほか)、魔術(炎を使ったり、人形を使って変装したり)、梅英と祖母のコミカルなやりとり、魔界大王の手下が大王を逃走させるシーン、道士のヘンな車(どういう仕掛けで動くんだろう?)、兄弟分が使う「炎の技」、食堂でのコミカルなシーン、梅英とインチキ大道芸人の勝負、「釘の道」と「炎の棒」、道士&梅英がケ○で大王の手下と戦うシーン、道士と女のやりとり(いやらしい道士に女が怒るシーンがユーモラス)、梅英が大王(「鉄の輪」を使ったアクションを見せる)や兄弟分と戦うシーン、などオススメのシーンが盛りだくさん。

4.感想
タイトルが『妖怪道士』。でもキョンシーは出てきません(出てますか?)。日本では知られていない(?)マイナーなキャスティング。しかしながら、愉快なアイデアが満載の傑作。かつてVHSでリリースされましたが、日本版DVDは出ていません(残念)。中古VHSを見つけたら是非入手してください。珍キャラが笑いとアクションを提供するオススメ作です。
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