なつかしの香港映画ブログ

香港映画の見所を紹介するブログ。リンクも楽しめます

なつかし香港映画:『少林寺への道』(1981年:ティエン・ポン、カーター・ワン)

「なつかしの香港映画ブログ」少林寺で修行した二人の青年が清朝に復讐しようとするカンフー映画。激しい修行、珍妙な「十八銅人」、決着戦。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
清朝に親を殺された青年が仇を討とうとする。

2.キャスト
ティエン・ポン(青年)
カーター・ワン(青年)

3.注目のシーン
①主役
ストーリー上の主役はティエン・ポン演じる「少龍」。映画的にはカーター・ワンの「鉄君」。少龍の家族を襲う清朝の「黒い鷹」。少林寺に預けられることになった幼い少龍。少龍を守るために少林寺で修行する鉄君。厳しい修行、「十八銅人」への挑戦。下山した二人は命懸けで「黒い鷹」と戦う。

②悪役
清朝の「黒い鷹」が悪役。清朝が革命を阻止するためにカンフー使いを処刑したのは歴史的な事実。清朝にとって脅威となる格闘家が襲撃される映画は他にもたくさんあります。なかなか手強い「黒い鷹」。普通の技では倒せないレベル。鉄君の秘策が通用するかどうか?

③キャラ
少龍を守るために少林寺に送られ、修行する鉄君。厳しく少龍を見守る姿が感動的。他にも、少龍&鉄君と共に修行する男、謎の女、少林寺の高僧たち。少龍を中心とした人間関係にも注目したいところ。

④アクション
「弱い男が修行して最後は復讐」というカンフー映画にありがちなストーリー。しかし、この映画の魅力は個性的な演出。何と言っても少林寺の「十八銅人」というキャラ。体に金粉を塗った僧が「銅人」として登場。一通り修行を終えた者は「銅人」と戦う実力テストを受けることになっております。鉄君はさすがに強い。少龍はどうか? 修行シーン(鐘の音に耐える、無数の矢や鉄球をよける、針地獄、十八銅人への挑戦、ほか)、ラストの決着戦がアクション的な見せ場。

4.感想
少林寺ものカンフー映画の傑作。この映画の主役は「十八銅人」かも。「十八銅人」には二種類あって、「上半身を金色に塗った僧」「ヘンな金色の防具みたいなのをつけてる僧」。そして「カンフー映画」と言えば「修行シーン」。子供の頃の少龍は大人たちと一緒に楽しく修行。しかし青年になると修行メニューも厳しいものに。最後は清朝の「黒い鷹」との決着戦。珍妙な「十八銅人」が話題になることが多い作品ですが、体を張って少龍を守る鉄君にも注目。人間ドラマ、個性的な演出、カーター・ワンの気合いの入ったカンフーに興味がある方は是非ご覧下さい。

カーター・ワン:『ドラゴン太極拳』、『少林寺への道』シリーズで有名。カート・ラッセル『ゴーストハンターズ』では珍妙なキャラを演じた。

YouTube)trailer(『少林寺への道2』)

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なつかし香港映画:『ドラゴン太極拳』(1978年:カーター・ワン、ロー・リエ)

「なつかしの香港映画ブログ」無敵の肉体を持つカンフー使いに若い拳法家たちが挑戦するカンフー映画。伝説の「銀魔王」「金魔王」、珍修行。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
無敵の肉体を持つカンフー使いに若い拳法家たちが挑戦する。

2.キャスト
カーター・ワン(銀魔王)
ロー・リエ(金魔王)

3.注目のシーン
①主役
悪役の「銀魔王」が主役のカンフー映画。「銀魔王」は子供の頃から修行一筋(味一筋「永谷園」みたい)。敵のあらゆる攻撃をハネ返し、あらゆるものを打ち砕く拳法「太極拳法、八卦の術」をマスター。人々から恐れられる存在になった(髪が真っ白になるほど修行したのに悪役?)。銀魔王の手下が、あるカンフー道場の連中とトラブルになったことで戦いがエスカレートしていきます。「銀魔王」を演じるカーター・ワン。『少林寺への道』シリーズでおなじみ。気合いの入った表情でカンフーを見せる男。

②悪役
「銀魔王」とタッグを組んでいる「金魔王(ロー・リエ)」。刃物が仕込んである特製の武器を使う。具体的にどんな悪事を働いているのかはわからないが、銀魔王と行動を共にする。銀魔王と金魔王の関係。金の方が値打ちがありそうですが、この映画では圧倒的に「銀魔王」の方が格上。手下の二人組も腕が立つ連中。カンフー道場の若手たちとの対決に注目。

③キャラ
カンフー道場の若手たち。ちょっとしたトラブルが銀魔王との抗争に発展。山で修行したり、珍妙な技を開発したりしながら「打倒、銀魔王」を目指す。道場主の若い娘さん、トラブルのキッカケとなった老人&孫娘、銀魔王のことに妙に詳しい尼さんなども映画を盛り上げます。

④アクション
結局のところ「銀魔王の強さ」を鑑賞する映画。銀魔王にはどんな攻撃も通じません(着ている服も刀では切れない頑丈さ)。道場主も軽く始末。そんな奴をどうやって倒すのか?

⑤ツッコミどころ
「銀魔王の超人的な強さ」自体がありえない設定。刀で斬りつけられても「カキーン」といった感じでハネ返す強靱な肉体。戦いに勝った後は「ははははははは あはははははははは」と高笑い(笑いすぎ)。気合いを入れるシーンでは格闘ポーズを取って「ひゅーーーーーん」という効果音。銀魔王とは知り合いで、弱点も知っている謎の尼さん(この人が戦えばよかったかも?)。金魔王が対戦相手から白い粉をぶつけられてアタフタするシーンは妙にコミカル。銀の玉を飛ばす特訓をする若いカンフー使い(そんな技で銀魔王を倒せるのか?)。何かと個性的な映画のため、ツッコミどころも多くなっています。

4.感想
大昔にテレビ放送された映画。今のところ日本版DVDは出てません(「早く出せー」と言いたいところですが、いろいろ事情がありそう)。主役は悪役の「銀魔王(カーター・ワン)」。老人と娘をいたぶる彼の手下がカンフー道場の連中に邪魔され、銀魔王と金魔王が道場に乗り込んで戦う。やられたから復讐する、といった感じで最後の対決まで互いに戦いを続けます。演出が面白い映画。銀魔王が見せる「ひゅーーーーーん」のポーズ、勝利して「ははははははは あはははははははは」の笑い。戦いのシーン、若手の修行シーン、挑戦状を送られて怒りに燃える銀魔王、勇ましい感じのテーマ曲に注目の名作。多くの人に楽しんでもらうためにも「日本語吹き替え(コレが重要。内海賢二水島裕ジャッキー・チェンの声でおなじみの石丸博也が担当)」入りのDVDが発売されて欲しいところです。

YouTube)trailer

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なつかし香港映画:『ガッツ・フィスト魔宮拳』(1980年:リュー・チャーフィー、ロー・リエ)

「なつかしの香港映画ブログ」謎の青年が「遺産」を盗んだ変装の名人を追うカンフー映画。怪しい連中、ヘンな仕掛けのある通路(魔宮?)。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
「遺産」を盗まれた青年が犯人を追い、正体を暴く。

2.キャスト
リュー・チャーフィー(謎の青年)
ラウ・カーウィン(青年)
リー・ホイサン(鍛冶屋)
ロー・リエ(易者)

3.注目のシーン
①主役
リュー・チャーフィー演じる「リュー」が主役。リューは謎の青年。盗まれた「遺産」を追って全国を捜し回る。犯人は「変装が得意な男」。怪しいとニラんだ連中を追うリューだが・・・。

②悪役
「遺産を盗んだ男」が悪役。変装しながら逃亡。リューは謎の青年、犯人も謎の男。「遺産」とは具体的には何なのかも謎。ラストに明かされる全ての謎。わかりやすいカンフー映画とは違ってちょっとひねりを加えた演出になっています。

③キャラ
一人で頑張るリュー。偶然出会ったヘンな二人組ニン(ラウ・カーウィン)と鍛冶屋(リー・ホイサン)に捜索への協力を依頼。ニンは「カネをもらって死刑囚の身代わりになる」という変わった商売をしている男。ニンと仲がいい鍛冶屋は腕力はあるが少し頭がニブい男。この三人で怪しい連中(「怪しい薬売り」「怪しい易者」「マヌケな将軍」)を追跡・格闘するシーンがこの映画の見せ場。

④アクション
格闘シーンはリューの出番。怪しい連中を問い詰めたり、戦ったり。最後は「遺産を盗んだ男」と勝負。なかなか手強い相手。どんな戦いになるか?

⑤笑い
漫才コンビみたいなニンと鍛冶屋が「笑い」を担当。特にリー・ホイサン。悪役を演じることが多いのですが、変顔しながら絶命したりするなど、妙にコミカルな演技をする人。この作品では頭がニブい鍛冶屋の役。ニンと一緒に怪しい連中を追ったり、易者にダマされて病人の島に行ったりするシーンが楽しい(かもしれない)。

4.感想
この作品の原題は「一胆二力三功夫:FIST AND GUTS」というもの。「拳法と根性」の映画ですね。でも「魔宮拳」てのがよくわかりません。「仕掛けがある通路」&「最後の戦いが行われる場所」が「魔宮」かな? リュー、ニン、鍛冶屋が怪しい男たちを追跡・格闘して、最後は真犯人と対決。リューがカンフーを見せ、漫才コンビみたいなニンと鍛冶屋が笑いを取る、という役割分担。しかしラストはシリアス。カンフーのシーンよりも個性的なキャラ(特に怪しい連中)を楽しむ映画。キャラに親しみを持てるかどうかで、この作品の評価が決まりそう。肩の力を抜いて、笑いながらツッコミながら見るといいかも。この映画の日本版DVDは発売されてません(されてますか?)。私はVHSで鑑賞しました。

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なつかし香港映画:『続・少林寺三十六房』(1980年:リュー・チャーフィー、惠英紅、江島)

「なつかしの香港映画ブログ」インチキ坊主が少林寺で修行しようとするカンフー映画。染め物工房でのトラブル、変わった修行、サンダ和尚。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
ふざけてばかりの青年が「染め物工房の労働問題」をカンフーで解決しようとする。

2.キャスト
リュー・チャーフィー(青年)
李擎柱(サンダ)
惠英紅(工房の職人)
江島(工房の監督)

3.注目のシーン
①主役
リュー・チャーフィー演じる「チェンチェ」が笑いとカンフーを見せる映画。ある染め物工房で職人たちが突然の賃下げに戸惑います。職人の兄貴が困っている、というので見た目が坊主っぽいチェンチェが少林寺のサンダ和尚になりすましてその問題に介入。一度は工房の監督らを騙すことに成功しますが、二度目はそうはいかない。みんなが見てる前で腕の立つ連中にしばかれます。そこでチェンチェは少林寺でカンフーを習うことに・・・。

②悪役
この映画の悪役は「染め物工房の親方」とその手下たち。何ともスケールが小さい話。キャラ的にも人相が悪くてカッコよくない感じ。工房の監督役の江島(「えじま」という日本人、ではなくて中国人)は『クローン人間ブルースリー 怒りのスリードラゴン』などの台湾系カンフー映画でよく見かける人。手下役の權永文は珍作『ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳』『ジャッキー・チェンの醒拳』でラスボス役を務めた男。

③キャスト
女子職人役で惠英紅(「香港の中山美穂」)。『七福星』、『霸王花』シリーズでおなじみの美人さん。サンダ役は李擎柱。『燃えよドラゴン』『ポリス・ストーリー/香港国際警察』といった有名作にチョイ役出演している(らしい)。

④アクション
チェンチェはヘナチョコなインチキ坊主。これじゃイカン、ということで少林寺で修行。謎の修行メニューをサンダから与えられます。下山して、染め物工房の連中と再戦。どんな戦いになるか?

⑤笑い
チェンチェのヘナチョコぶりが楽しい映画。工房の監督にぶっ飛ばされたり、ヘンなヅラをかぶって少林寺にもぐりこんだり、インチキして修行メニューをクリアしようとしたり。そんなチェンチェを温かく見守るサンダ。チェンチェがインチキしたり頑張ったりするシーンがこの映画の見せ場。

4.感想
タイトルは『続・少林寺三十六房』ですが、ストーリー上は前作とはつながりはありません。しかし、「三十六房」を作ったサンダ和尚が出てますので前作の後日談、といった感じの映画です。リュー・チャーフィーはコミカルな雰囲気を持つ役者。この作品は彼の特徴を生かしたコミカルな内容になっています。主人公のチェンチェは坊さんのフリしてインチキな薬を売ったり、寄付金を騙し取るようなセコい奴。少林寺で修行しようとするけど、その修行もインチキしてクリアしようとする(どうしようもない奴)。でもサンダ和尚はスゴイ人。チェンチェがそういう奴だというのはお見通し。変わった修行(寺の修繕のための足場を組む作業)をさせて、チェンチェを鍛えてやります。しかし、チェンチェは何のためにサンダからいろいろやらされているのかわかってません。下山して初めて「修行の成果」に気付く。そして最後は染め物工房の連中と戦う。前作『少林寺三十六房』とは全く雰囲気が違う作品ですが、コミカルなチェンチェ、人格者のサンダ和尚が魅力的。「足場を組む作業」がカンフーの動きと同じだったためチェンチェが強くなった、というのは『ベストキッド』の風変わりな特訓でダニエルさんが強くなっていったのと似た演出。あのリュー・チャーフィーが変なヅラをかぶったり、インチキして修行をクリアしようとするシーンが楽しいオススメの傑作です。

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なつかし香港映画:『少林寺三十六房』(1978年:リュー・チャーフィー、ロー・リエ)

「なつかしの香港映画ブログ」少林寺で修行した青年が清朝の将軍に復讐するカンフー映画。三十五房での修行(食堂、刀術、棒術)、決着戦。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
親を清に殺された青年が少林寺で修行し、仇を討とうとする。

2.キャスト
リュー・チャーフィー(青年)
リー・ホイサン(少林寺の僧)
ユエン・シャオティエン(少林寺の僧)
チェン・ウーロン(清朝の将軍)
ロー・リエ(清朝の将軍)

3.注目のシーン
①主役
リュー・チャーフィー演じる「ユウダ」が主役。海産物屋の息子ユウダ。明派のホー先生の元で学ぶ青年。町で余計なことを言ってしまい、清朝のタンに目を付けられてしまう。実家をボロボロにされ、命からがら少林寺にたどり着いたユウダ。カンフーを習うため出家。「サンダ」に名が変わる。

②悪役
「明」を支持する者には容赦しない清朝清朝の将軍ティエン(ロー・リエ)、チェン(チェン・ウーロン)、その手下タンが反清派を弾圧するため、暗躍。修行を終えて下山したサンダと彼らの戦いが迫力。

③キャラ                   
「サンダ」が修行し、戦う映画。少林寺の僧役でリー・ホイサン、ユエン・シャオティエン。ユエンは『スネーキーモンキー 蛇拳』『ドランクモンキー 酔拳』でおなじみのオッチャンですが出番は短い。リー・ホイサンは「戒律院の住持」役。異例の速さで修行をクリアしていくサンダ。住持がサンダのカンフーの腕と精神を試そうとする。他に、冒頭でティエンに挑む男(ラウ・カーウィン)、サンダを慕う町の青年たち。

④修行
サンダが少林寺三十五房で修行するシーンが有名。池に浮かべた木を渡って食堂に入る(水に落ちたら服を乾かしてからでないと食堂に入れないルール)、水の入った桶を両腕で水平に持って腕を鍛える、「先端に鉄塊のついた竹竿」を片手で持って鐘をつく、ほか。基礎訓練の後、カンフー、刀術、棒術の練習。そして戒律院の住持を相手に腕試し。

⑤アクション
格闘ができないユウダ。少林寺で修行。本格的な戦いは「サンダ」として清朝の将軍らと戦うシーンから。まずは憎たらしいタン。そして、チェン、ティエンと勝負。最後の戦いでは三節棍が活躍。いずれも迫力のある名勝負。

4.感想
あまりにも有名な説明不要の名作。TV放送されたとき、映像の関係でリュー・チャーフィーの顔が縦に長く見えるオープニングだったのも懐かしい。「修行シーン」が迫力&コミカル。初めの修行(水に浮かんだ木の上を渡る)をクリアできないとメシを食うことができない、というのが面白い(少林寺ではホントにあんな修行をやってるんですかね?)。シリアスなストーリーですが、リュー・チャーフィー自体がコミカルな役者のため楽しいシーンもあります。ユエン・シャオティエン(『ドランクモンキー 酔拳』の「蘇化子」)、リー・ホイサン(『プロジェクトA』『死亡の塔』)、チェン・ウーロン、ロー・リエなどジャッキー・チェン映画でもおなじみの人たちが出演。カンフーのシーンだけではなく、サンダが若者たちに慕われる場面など、精神的なシーンもあります(ただ戦うだけじゃなくて「カンフーの精神」を学びながら強くなっていったり、仲間が増えていくのがこの映画のいいところ)。オープニングのリュー・チャーフィーのカンフーの演武&日本版テーマ曲(山崎アキラ『Shaolin Fighter』)、三十五房での修行、敵との対決が見せ場。武術シーンがいっぱいの名作です。

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なつかし香港映画:『カンフーハッスル』(2004年:チャウ・シンチー、ユン・ワー、ブルース・リャン)

「なつかしの香港映画ブログ」カンフーの達人たちが伝説の男に戦いを挑むCGカンフー映画。最強の大家、「火雲邪神」、ラムネ売りの女の子。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
カンフーの達人たちが伝説の「火雲邪神」に戦いを挑む。

2.キャスト
チャウ・シンチー(チンピラ)
ホアン・シェンイー(女の子)
チャン・クォックワン(ボス)
ユン・ワー(大家)
ブルース・リャン(火雲邪神)

3.注目のシーン
①主役
主役はへなちょこなチンピラ「シン(チャウ・シンチー)」。ボロボロにやられても回復する、驚異のパワーを持つ男(なぜ回復できるのだろう? 『ドラゴンボール』では「仙豆」「回復マシン」で回復しますが。ボロボロにやられても回復すれば以前よりも強くなる、というのは『ドラゴンボール』と同じコンセプト)。最後は「真のパワー」に目覚めて、火雲邪神と一騎打ち。

②悪役
暴力が支配する時代が舞台。町を仕切るのは「斧頭会」という荒っぽいギャング。そのボス(チャン・クォックワン)がこの映画の悪役。カンフーの達人にやられた斧頭会。助っ人として火雲邪神(ブルース・リャン)をある施設から脱走させようとする。

③キャラ
「なつかしのスター」が登場する映画。あのブルース・リャンが無敵の「火雲邪神」役。ジャッキー・チェン映画でもおなじみのユン・ワー、チウ・チーリン、フォン・ハックオン。一押しが「ラムネ売りの女の子」役のホアン・シェンイー。シンとは幼なじみの少女役で実にかわいい子。

④アクション
主役のシンはへなちょこ。映画の最初の方で活躍するのは、豚小屋砦の大家(ユン・ワー)、カンフーの達人(チウ・チーリン)ら。「豚小屋砦 vs. 斧頭会」「豚小屋砦の大家夫婦 vs. 火雲邪神」。そして「シン vs. 火雲邪神」。CGを使った『ドラゴンボール』なアクションに注目。

⑤笑い
シンのドジっぷり(悪いことをしようとしてもうまくいかない)、豚小屋砦の大家の妻が斧頭会のボスに警告するシーン(ブルース・リー『ドラゴンへの道』のパロディ?)、チウ・チーリンのオネェっぽい雰囲気、斧頭会ボスの最期、タフすぎる火雲邪神、などが楽しい。

4.感想
カンフー映画。昔のジャッキー・チェンのような作品ではなく、戦いのシーンをCGで見せる内容(CGがメインなので好みが分かれるかも)。キャラクターを楽しむ映画でもあります。個人的に気に入ったのは、ホアン・シェンイー。ピュアなイメージの子。「斧頭会のボス」も子分をカンフーの達人にやられて怒りに燃えるシーンなど、見せ場が多い。「香港の蟹江敬三」フォン・ハックオンは「琴を弾く二人組の殺し屋」の一人(でもサングラスで表情が見えない)。ブルース・リャン演じる「火雲邪神」は強敵を求めて戦う男。頭が薄くて寂しい感じで、しかも体をカエルみたいにふくらませたりするカッコよくないキャラ(でも強い、というギャグ)。「ブルース・リーの雰囲気」と『ドラゴンボール』をあわせたようなCG映画。リーのモノマネなど、見所がたくさんのオススメ作です。

出演者たちの主な作品
ブルース・リャン:『帰ってきたドラゴン』
ユン・ワー:『サイクロンZ』
チウ・チーリン:『スネーキーモンキー 蛇拳
フォン・ハックオン:『ポリス・ストーリー/香港国際警察

YouTube)trailer

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なつかし香港映画:『少林サッカー』(2001年:チャウ・シンチー、ヴィッキー・チャオ)

「なつかしの香港映画ブログ」少林拳の達人たちがサッカーで活躍するコメディ映画。「チーム少林」+助っ人、ニセやしきたかじん。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
少林拳の達人たちがサッカーの試合で自信を取り戻そうとする。

2.キャスト
チャウ・シンチー少林拳の達人)
ヴィッキー・チャオ(饅頭屋の店員)
パトリック・ツェー(サッカー界の黒幕)

3.注目のシーン
①主役
少林拳を世に広めたい青年シン(チャウ・シンチー)。カネが無く、ボロボロな暮らし。でも「少林寺出身のプライド」は捨ててはいません。凄い脚力のシン。元サッカー選手ファンのアドバイスで試合に出ることに。まずはチームメイトを揃えなければ・・・。

②悪役
サッカー界の黒幕ハン(パトリック・ツェー)。汚い手段でスター選手だったファンを陥れ、今ではサッカー界を仕切る大物。「デビルチーム」の監督でもある。見た目が「やしきたかじん」なハンがスタジアムを転げ落ちるシーンにも注目。

③キャラ
「チーム少林」のメンバーはシンの兄弟子たち。すっかりダメダメになってしまった兄弟子たち。見た目だけではなく、現実社会の厳しさにすっかり参ってしまっている様子。そんな彼らがサッカーの練習試合で相手のラフプレーでボロボロに。突然パワーを取り戻す兄弟子たち。そこから快進撃が始まる。シンと親しくなるヒロイン「ムイ(ヴィッキー・チャオ)」は饅頭屋の店員。肌が荒れていて、暗い表情。イジメられるシーンもあるため、楽しめない雰囲気のキャラ。ムイが突然ヘンなメイクしたり、突然スッキリした顔になったり(ちょっとよくわからない演出)。意外な活躍をするシーンに注目。

④笑い・演出
「チーム少林」のメンバー(とってもブルース・リーなキーパー、太っちょ、など)、シンたちがハンにバカにされるシーン、細かいギャグが楽しい。サッカーのシーンはCGを使って迫力を出しています(CGが「笑い」になっているシーンも)。

4.感想
昔、ユン・ピョウの『チャンピオン鷹』というサッカー映画がありましたが、それはCGではなくユン・ピョウの脚力を生かしたスポーツもの映画でした。この『少林サッカー』はCGで迫力のあるシーンを見せています。「少林拳」「サッカー」「ブルース・リー」「ドラゴンボール」を合わせたような内容。試合のシーンはCGが主役。キャラクターを楽しむ映画ですが、ファンとハンの過去が語られるシーンで、人の頭の上に足を乗せる、といったよろしくない演出もあります。個人的に気に入ったのは「やしきたかじん」みたいなパトリック・ツェー。彼がスタジアムを転がり落ちるシーンは代役のスタントですかね? 他にもカッコいい「飛龍コンビ(ヒゲの女子)」なんてのも登場。好きなキャラ、ギャグを自由に楽しむ娯楽作です。

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