なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『成龍拳』(1977年:ジャッキー・チェン、ユー・リンロン)

「なつかしの香港映画ブログ」総督の息子が奪われた恋人を取り戻そうと戦う時代劇カンフー映画。卑劣な裏切り者、焼きごて、成龍拳での決着戦。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
中国江南地方の総督の息子が奪われた恋人を取り戻そうとする。

2.キャスト
ジャッキー・チェン(総督の息子)
ユー・リンロン(美女)
リー・マンチン(警備隊のメンバー)

3.注目のシーン
①主役
ジャッキー演じる「小雷(シャオライ)」が主役。総督の息子である小雷は凶悪な「花蜂党」から家族と恋人を守ろうとする。しかしながら、「花蜂党」のリーダー丁残艶は腕の立つ女で、小雷では敵わない。

②敵
この映画の敵キャラは二人。小雷の家族を襲う「花蜂党」のリーダー丁残艶。そしてもう一人は小雷の恋人「千々(ユー・リンロン)」を騙して連れ去った金川という男。千々を「花蜂党」から守るため小雷は友人である金川に彼女の保護を頼んだが、金川が裏切り、千々を自分の女にしようとする。

③女
女が重要な役割を果たす作品。丁は女ながら小雷よりもカンフーの腕が立つ。金川を倒すため、小雷はなんと丁からカンフー「成龍拳」を習うことに。「千々」役のユー・リンロンはなかなかの美人さん。『キラー・ドラゴン/流星拳』にも出演している。

④戦い
小雷が戦う映画。「花蜂党」との戦い、悪党集団「血雨党」に襲撃されるシーン、修行シーン、ラストの決着戦が見せ場。カンフーにワイヤーアクションをミックス。「笑い」が入っていない、実にマジメなカンフーシーンの連続。

⑤演出
シリアスな内容。マジメに戦うジャッキー。個性的な演出としては、「花蜂党」が突然総督一家の前に現れるシーン、「花蜂党」が使うカワイイ武器、小雷が焼きごてや焼石を食らうショッキングなシーン、ラストの決着戦で使われるフィニッシュ技、ほか。

4.感想
ジャッキーのシリアス時代劇。しかし、ジャッキーはこの映画をあまり気に入っていないのだとか(寒すぎたロケ現場、複雑なストーリーなど)。私はコレ好きなんです。「ジャッキー映画」はコミカルなカンフーが特徴。コミカルな分、「リアリティに欠ける」という欠点も。この作品は正統派な雰囲気の作品で、ストーリーと演技が「時代劇」って感じのもの。話は「小雷が千々を取り戻そうとする」「金川を追う飛竜警備隊」「血雨党と戦うために小雷が修行する」が軸になります。花蜂党が総督一家を襲うシーンなど見せ場が多い作品ですが、結局、「金川とは何者なのか?」「成龍拳とは?」という映画。「丁残艶」というキャラ、個性的な悪役(赤い帽子の殺し屋「血雨党」と謎のボス)、ジャッキーのカンフーに注目の傑作です。

リー・マンチン:『カンニング・モンキー天中拳』ほか、ジャッキーのカンフー作品でおなじみ。

「Fortune Star Media」が提供する予告編(YouTube

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