「なつかしの香港映画ブログ」刑事がニューヨークと香港で犯罪組織と戦うアクション映画。美女ムーン・リー&サリー・イップ、大物俳優。ストーリー、注目のシーンを紹介。
1.ストーリー
ニューヨークの刑事が相棒とともに「ニューヨーク・香港の犯罪コネクション」壊滅を狙う。
2.キャスト
ジャッキー・チェン(刑事)
ダニー・アイエロ(刑事)
ムーン・リー(商人の娘)
サリー・イップ(舞台女優)
ビル・ウォレス(用心棒)
ロイ・チャオ(香港のボス)
3.注目のシーン
①主役
ジャッキー・チェンがアメリカ映画に登場。これまでも『バトルクリーク・ブロー』『キャノンボール』でアメリカ市場に挑戦してきたジャッキーだが「成功した」とは言い難い。今回は大物俳優ダニー・アイエロと組んでハードなアクション作に挑戦。ジャッキー演じる「ビリー」はニューヨークの刑事。どこまでも敵を追う不屈の男。バーでの銃撃戦で相棒を失い、新しい相棒ガローニ(ダニー・アイエロ)と一緒に「ニューヨーク・香港 犯罪コネクション」を追う。
②悪役
『燃えよドラゴン』の高僧役で有名なロイ・チャオが香港犯罪組織の大物ボス「ハロルド・コウ」を演じる。コウは警察も支配しているため、誰もこの男を捕らえることができない。チャリティをやって善人ヅラしているが、造船所を改造して怪しいことをやっている。
③女優
「コウと関わりがあった人物」の娘スーリン(ムーン・リー)とサリー(サリー・イップ)。何があったのかはわからないが、彼女たちの父はコウと決裂。それ以来コウは彼女たちの一族を狙う。ムーン・リーはキュートな笑顔のカワイイ女優さん(ただ、この作品では悲しい表情が多い)。サリー・イップは健康的な美しさが印象的な人で『新Mr.Boo!鉄板焼』もオススメ。
④アクション
ジャッキーが得意とするカンフーアクション。今回は「アメリカ映画」ということでガンアクションもプラス。ニューヨークのバーでビリーが強盗と戦うシーン&追跡シーン、香港での水上百貨店での乱闘&追跡、真夜中の銃撃戦、ラストの対決(ビリー vs. ギャングのボディガード二人)が迫力。銃・ボート・チェーンソーを使ったアクション、爆発シーン、素手での対決が見せ場。
⑤『燃えよドラゴン』
『燃えよドラゴン』を意識して制作されたのでは? と思われるような演出が見られる映画。『燃えよドラゴン』で高僧役だったロイ・チャオが出演。船のシーン(ブルース・リーがハンの島に向かうシーンに似ている)。ギャングのボディガード「ガルーチ」役のビル・ウォレスはジョン・サクソンに似ており、コウのボディガードはヤン・スエっぽい感じのキャラ。怪しげな工場に怪しげな研究員&女たち。ミスター・ハンっぽい卑劣な悪役もラストの方に登場します。
4.感想
リアリティを感じる本格的なアクション作。この映画には「ジャッキー版」「グリッケンハウス版」の二つがあることで有名。サリー・イップは「グリッケンハウス版」には出ておらず、コミカルなシーン(サリーにホレている二人の男がビリーにケンカを売るシーン)は「グリッケンハウス版」では観れません。また、ムーン・リーの登場シーンで「ジャッキー版」にはないシーンが「グリッケンハウス版」には入っています。そのためファンなら両方のバージョンを入手したいところ。迫力で勝負する映画。後に香港ではカンフーが流行らなくなって「銃を使ったアクション作」がヒットしていくようになりますが、この『プロテクター』はそういう時代を先取りした作品。大物をそろえたアクション作。ダニー・アイエロにロイ・チャオ。個人的にはかわいいヒロイン、ムーン・リーとサリー・イップがオススメ(共に悲しい役どころなので表情がちょっと寂しげなのが少し残念)。全体的にシリアスな映画ですが、コミカルなシーンもあります。派手なアクション、ヒロイン、造船所での組織との決着戦(特にチェーンソーやロケットランチャーを使うシーン)に注目の大作です。
ムーン・リー:『チャンピオン鷹』『霊幻道士』『天使行動』
サリー・イップ:『新Mr.Boo!鉄板焼』『狼 男たちの挽歌・最終章』
ダニー・アイエロ:『ゴッドファーザー PART II』『ハーレム・ナイト』『ハドソン・ホーク』
「Fortune Star Media」が提供する予告編(YouTube)
-----------------------------
Amazonショッピングサイトへのリンクです。