なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『霊幻道士3 キョンシーの七不思議』(1987年:ラム・チェンイン、リチャード・ン)

「なつかしの香港映画ブログ」道士らが妖術を使う盗賊団に襲われるホラー&コメディ映画。化け物退治の専門家、道士、凶暴女キョンシー。ストーリー、注目のシーンを紹介。

1.ストーリー
道士たちが妖術を使う盗賊団と対決する。

2.キャスト
ラム・チェンイン(師匠)
リチャード・ン(道士)
ビリー・ラウ(村人)
サモ・ハン(チョイ役)
ウー・マ(チョイ役)

3.注目のシーン
①主役
ラム・チェンイン主演のシリーズ第三弾。コメディ、キャラ、SFXとワイヤーアクションを使った戦いで楽しませるドタバタなキョンシー作。盗賊団に狙われている村。そこを守るのは師匠(ラム・チェンイン)と村人たち(ビリー・ラウほか)。敵は大勢で凶暴。どんな戦いになるか?

②悪役
盗賊団が悪役。特に女リーダー(ウォン・ヨォクワン)は妖術を使う厄介な奴。男がビビるほど恐ろしい女妖術師。この作品だけで終わりにするのはちょっともったいないくらいの強烈なインパクトを持つキャラ。戦いのシーンはこの女を中心に展開されます。

③キャラ
兄弟キョンシーを使ってカネ儲けしている「ミン道士(リチャード・ン)」なんてのも登場。村で師匠に合流して盗賊団と戦う役どころ。

④アクション
もっぱらラム・チェンイン演じる「師匠」がアクションシーンで活躍。

⑤笑い
女妖術師が引くほど凶暴なため、バランスを取って「笑いの演出」がたくさん入っている映画。このシリーズの「お笑い担当」ビリー・ラウが活躍。いらんことして笑わせるキョンジャイ(ビリー・ラウ)が兄弟キョンシーにおちょくられるシーン、凶暴な悪霊にビビるシーンがオススメ。リチャード・ンがやらせのキョンシー退治をするシーン&全身にススを塗って真っ黒になるシーン、師匠の誕生祝い&豪華な出席者(サモ・ハン、ウー・マなど。出席者たちが「シ~ン」としてしまう場面も)、死霊を油で揚げて退治しようとするシーンも楽しい。

4.感想
パート3です。ラム・チェンインのライフワークと化したこのシリーズ。ムーン・リーのようなキュートなヒロインは出てきません。逆にヤバすぎる女妖術師が登場(前作『霊幻道士2 キョンシーの息子たち!』では「夫婦キョンシー」の妻役だったウォン・ヨォクワン)。女妖術師軍団と師匠らの対決に注目。ただし、ラストの戦いのシーンなどのアクションは迫力ですが、気持ち悪いグロテスクなシーンもありますので要注意(そういうシーンは要らないんですけどね。香港映画ってそういうのがたまに出てきます)。コミカルなシーンはビリー・ラウ&リチャード・ンにおまかせ。「香港のサミー・デイヴィスJr.」と呼ばれているリチャード・ン。「体にススを塗ると人間の姿が化け物からは見えなくなる」という設定のシーンで全身にススを塗って真っ黒に(サミー・デイヴィスJr.化)。黒人のマネをするために黒く塗るのは「差別」にあたる昨今。ただ黒く塗るだけならOK? 迫力のある戦闘シーン、マヌケな役どころのビリー・ラウ、個性的キャラに注目の傑作です。

「Fortune Star Media」が提供する予告編(YouTube

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