なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『ドラゴン・アームズ/危険的刑事』(1988年:エレイン・チョウ)

「なつかしの香港映画ブログ」ギャングのボスに復讐を誓う三人が偶然再会するアクション映画。リュー・チャーフィーら有名俳優、狡猾な悪役、銃撃戦に注目です。

1.ストーリー
ギャングのボスに父親を殺された三人が偶然出会い、協力して復讐しようとするが・・・。

2.キャスト
リュー・チャーフィー(刑事)
リリー・リー(刑事)
テディ・リン(復讐者)
ラウ・シウクワン(復讐者)
エレイン・チョウ(復讐者)
レオン・カーヤン(馬主)

3.注目のシーン
①18年前
マヌケな三人の男たち。ギャングのボス、チュウ(チョウ・ダーワー)から大金を強奪。彼らの妊娠中の妻たちはカネ持ちになって大喜び。しかし、チュウが報復。残された妊婦たちは「18年後に復讐してやる!」と宣言。

②現在
相変わらずワルなチュウ。八百長競馬で馬主のイプ(レオン・カーヤン)とトラブル。その穴埋めとしてイプはチュウに武器取引をもちかけるがチュウは拒否。二人の間に抗争勃発。

③三人
あの妊婦たちの子が成長して密かにチュウを狙う。立場はそれぞれ別。リー(テディ・リン)は格闘と投げ矢でチュウを襲うが、上手くいかない。チョン(ラウ・シウクワン)はイプの子分であるが、荒っぽいことは苦手。スーチン(エレイン・チョウ)はチュウの息子シャが経営するレストランの女支配人として復讐のチャンスをうかがう。

④警察
リュー・チャーフィー演じる刑事(役名が出てこなかった)がリーダーを務める捜査班。勇ましい女刑事(リリー・リーほか)が中心となってチュウら組織犯罪者を追う。

⑤キャラ
シャはアメリカで電子工学を学んだ天才。しかし、ナマイキな奴で悪事も親譲り。ところがシャの子分二人組はどんくさい奴ら。他に、リーに車を奪われる男、警察に協力してエラい目に遭う女優フォン。

4.感想
復讐ものアクション作。何とも言えない映画。ツッコミどころがいっぱい。有名ではなく、VHSでリリースされたことがあるマイナーな作品。観たことがある人は少ないでしょうね。そのためあまりこの映画にツッコミを入れても観たことがない人にはわからないでしょう。『ドラゴン・アームズ』というタイトルからして意味不明(何が「ドラゴン」?)。悪役のチュウ(チョウ・ダーワー:『香港発活劇エクスプレス 大福星』(1985年)で警察部長を演じたオッチャン)。何でもアリの悪党、と思ったら、さにあらず。イプから武器取引をもちかけられて「そんなことはとんでもない!」と拒否(意外にマジメ?)。息子のシャはキレる男。最後に三人組と対決するのかと思ったら(そうではなかった)。また、何かの「版」(ニセ札の?)で悪事を企みますが、ストーリー的に特に意味は無かった(と思う)。他にも「死んだと思われた男」が実は生きていたり、女刑事たちがやたら暴力的でケバくて品が無かったり。リュー・チャーフィーはちょっとカンフーアクションをやってくれますが、メインキャラではありません。ストーリー的には「チュウへの復讐を狙う三人」が主役。しかし、リー&チョンはチンピラ風であまりカッコ良くありません。結局、この映画の一番の魅力はエレイン・チョウではないかと(かわいいタイプの女優さん)。見所は、オープニングの強盗シーン、リーの暗殺未遂、チュウの反撃(勘違いで他組織のボスを暗殺)、武器取引での銃撃戦、爆発シーン、トラック強奪、シャの「秘密の部屋」、養魚場での戦闘。ストーリーやキャラ設定に難がある珍作。エレイン・チョウ、個性的なシーンを楽しむのがオススメです。
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