「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる刑事が法を悪用する犯罪者と戦うアクション映画(1985年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。
(YouTube)予告編。「英雄故事」が流れるオススメ映像。
予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Police Story)
1.主役
バラック村・組織のアジト・デパートでの戦い、女優たちの体を張ったスタントといった壮絶なアクションが展開される作品。香港警察の刑事チェン・カクー(ジャッキー・チェン)。普段は明るい人であるが、犯罪と戦うときはムチャをする。
2.悪役
麻薬組織を追う香港警察。組織のボス、チュウ(40代後半の男)と配下の殺し屋を一網打尽にする潜入捜査。麻薬の取引現場を監視するが、キム刑事(マース)が見張りをトチって激しい銃撃戦に。丘のバラック村を車で逃走するチュウをチェンが追う。
3.追跡
チュウの乗ったバスを追跡するチェン。傘を使ってバスに乗り込む。最後は銃を使って強引に停車(このシーンの撮影でスタントマンが負傷。ブレーキをかけるタイミングにミスがあったという。ジャッキー自身もバスにはねられるところだった)。
4.恋人
チェンの恋人メイ(マギー・チャン)。チェンを深く愛するが、危険な任務ばかりの彼を心配して心が安まるときがない(『ポリス・ストーリー』シリーズ三作に登場するメイ。つらい目に遭うシーンが多かった。パート3でのコミカルなドジシーンがオススメ)。
5.証人
チュウを捕らえた香港警察。確実にチュウを有罪にするため、チュウの女秘書サリナ(ブリジット・リン)を警察側の証人にしようとする。しかし、「いっぱしのワル」を気取るサリナはチュウのあくどさに実感がない。裁判までサリナを護衛することになったチェンはキム刑事に頼んで「ヤラセの襲撃」をサリナに仕掛ける。
6.一転
チュウを捕らえて香港警察のヒーローになったチェン。しかし、仲が悪い同僚を射殺した容疑で警察に追われるハメに。メガネ署長を人質に取って逃走したチェンは自分自身で潔白を証明しなければならない。
7.デパート
チュウの動向を監視するチェン。デパートでチュウの手下と大乱闘(デパートの営業開始前に撮影。そのためなるべくNGを出さないように手際よく撮影することを強いられた)。
8.反撃
組織に捕まったサリナ。始末されるところをチェンが救出。チュウの悪質さにようやく気付いたサリナはコンピューターに記録されたチュウの悪事の証拠をプリントアウト。それを取り戻そうとするチュウの手下。サリナが命懸けの戦いを展開。
9.ガラス
チュウの手下と戦うチェン。ガラスに顔を突っ込んだり、電飾ポールを伝って敵を追い掛けたり(派手にガラスが割れたりするあまりにも激しいアクション。このため『ガラス・ストーリー/香港国際警察』とも呼ばれる)。
10.結末
ついに追い詰められたチュウ。チュウおよび悪徳弁護士にチェンが怒りの鉄拳。
(コメント)
壮絶なアクション映画。クリント・イーストウッド、シルベスター・スタローンもこの作品を絶賛したことから「ジャッキー最高傑作」とも言われています(ただ、内容はシリアス。「楽しいジャッキー」が見たい人にはちょっとつらいかも)。「作品のパクリ」が当たり前の香港映画界。誰にもマネできないハードな作品を作ったことによってジャッキーの名声は不動のものになりました。このシリーズの特徴は「悪役が憎たらしい」こと。その分、どんくさい「キム刑事」といった「笑いのキャラ」が登場して雰囲気を和らげてくれます。ジャッキーはもちろんのこと2大ヒロイン(ブリジット・リンとマギー・チャン)も体を張ったアクションや笑いのシーンで大活躍。また、実に憎たらしい悪役ですが、最後にチェンにしばかれますので見終わった後はスッキリ。そのため「また観たい」と思うようなストーリーになっています。バラック村がボロボロになるシーン、ヘンな裁判のシーン、ガラスが割れるシーンが印象的な作品。好きなシーンを自由に楽しむ映画です。
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