なつかしの香港映画ブログ

香港映画の見所を紹介するブログ。リンクも楽しめます

なつかし香港映画:ジャッキー・チェンの映像ソフト(DVD、Blu-ray)について

「なつかしの香港映画ブログ」たくさんリリースされているジャッキーのソフトを紹介。「どれを買えばいいのだろう?」という方向けの記事、かもしれない。

今ではそれほど人気が無いジャッキー。昔のファンはTV放送などの影響で今でも思い入れが。ジャッキーの映像ソフトは大きく分けて「1.セット販売」「2.バラ売り」。それぞれDVD版、Blu-ray版があります。

1.セット販売
ジャッキー・チェン 80's拳シリーズ 日本劇場公開版コレクションBOX(8枚組) [Blu-ray]
『クレージー・モンキー/笑拳』『拳精』『少林寺木人拳』『龍拳』『蛇鶴八拳』『カンニング・モンキー/天中拳』『成龍拳』『成龍祭 醒拳+ジャッキー拳スペシャル 2本立セット』のセット。バラ売りされているものをまとめたもの。日本語吹替音声も収録。日本語字幕のON/OFFの切替ができない、とのこと(当時の焼き付け字幕をそのまま収録しているため)。バラで買うよりセットの方が値段的にも安い。個人的には『成龍拳』に興味。この作品の日本劇場公開版がリリースされるのはこれが初めて(?)。

ジャッキー・チェン×サモ・ハン×ユン・ピョウ ゴールデントリオ コンプリートBOX(7枚組) [Blu-ray]
ジャッキー・チェンの秘龍拳/少林門』『五福星』『香港発活劇エクスプレス 大福星』『七福星』『プロジェクトA』『スパルタンX』『サイクロンZ』の7作品収録。『五福星』『香港発活劇エクスプレス 大福星』『七福星』『サイクロンZ』は初エクストリーム・エディション化。複数の日本語吹替。本編は「日本劇場公開版+インターナショナル版」。上記と同様、「日本劇場公開版」は日本語字幕のON/OFFの切替ができない、とのこと(当時の焼き付け字幕をそのまま収録)。これらのソフトを持っていない方にオススメかもしれない。

ポリス・ストーリー トリロジー ブルーレイBOX〈完全日本語吹替版〉 [Blu-ray]
『ポリス・ストーリー/香港国際警察』『~2 九龍の眼』『~3』の広東語版と日本語吹替版本編。『ポリス・ストーリー/香港国際警察』の特典映像として「日本公開時本編」。付録は日本劇場公開時プレス&パンフレット復刻版。

2.バラ売り
手を替え品を替え、といった感じでリリースされるジャッキー映画ソフト。どうやら熱心なファンは「エクストリーム・エディション」版を入手するのが良さそう。セットで買えばバラよりもお安く。
①ドラゴンロード エクストリーム・エディション [Blu-ray]
②プロテクター エクストリーム・エディション [Blu-ray]
③ツイン・ドラゴン エクストリーム・エディション [Blu-ray]
酔拳2 HDデジタル・リマスター ブルーレイ アルティメット・コレクターズ・エディション (2枚組) [Blu-ray]
⑤ナイスガイ HD デジタル・リマスター版 アルティメット・コレクターズ・エディション (2枚組) [Blu-ray]

マイナー作品ながらも内容が(それなりに)充実
ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳 [Blu-ray]
「テレビ放送吹替音声」入り。
②ドラゴン特攻隊 [Blu-ray]
日本テレビ版/ソフト版」の吹替音声入り。

ブルーレイよりもDVDの方が特典映像が充実している商品
ファースト・ミッション プレミアム・エディション(2枚組) [DVD]

中古化して新品では入手しづらい商品
「ドランクモンキー 酔拳」/「スネーキーモンキー 蛇拳」制作35周年記念 HDデジタル・リマスター版 ブルーレイBOX(3枚組)(初回生産限定) [Blu-ray]

まとめ
正直なところ、今でもジャッキーが好きなファンはどのくらいいるのだろう? おそらく大多数が昔のファンのはず。昔は楽しかった。香港映画の悪役は誇張されていたり、ワルながらもユーモラスだったり。今は何かと現実社会はリアルで悪質。映画に出てくる悪役と同じようなことをする者もいる。古い映画を観て気張らししたい人は懐かしの「日本劇場公開版」がオススメです。
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ジャッキー・チェン×サモ・ハン×ユン・ピョウ ゴールデントリオ コンプリートBOX(7枚組) [Blu-ray]

ポリス・ストーリー トリロジー ブルーレイBOX〈完全日本語吹替版〉 [Blu-ray]

ドラゴンロード エクストリーム・エディション [Blu-ray]

プロテクター エクストリーム・エディション [Blu-ray]

ツイン・ドラゴン エクストリーム・エディション [Blu-ray]

酔拳2 HDデジタル・リマスター ブルーレイ アルティメット・コレクターズ・エディション (2枚組) [Blu-ray]

ナイスガイ HD デジタル・リマスター版 アルティメット・コレクターズ・エディション (2枚組) [Blu-ray]

ジャッキー・チェンの必殺鉄指拳 [Blu-ray]

ドラゴン特攻隊 [Blu-ray]

ファースト・ミッション プレミアム・エディション(2枚組) [DVD]

「ドランクモンキー 酔拳」/「スネーキーモンキー 蛇拳」制作35周年記念 HDデジタル・リマスター版 ブルーレイBOX(3枚組)(初回生産限定) [Blu-ray]

なつかし香港映画:ブルース・リーの映像ソフト(DVD、Blu-ray)について

「なつかしの香港映画ブログ」いつの間にかたくさんリリースされていたブルース・リーのソフトを紹介。「どれを買えばいいのだろう?」という方向けの記事、かもしれない。

死後も大人気のリー。そのためか、作品自体は限られているにもかかわらず多くの映像ソフトが販売されています。大きく分けて「1.セット販売」「2.バラ売り」。それぞれDVD版、Blu-ray版があり、「Ultra HD Blu-ray」版なんてのも。また、古いDVDは今とは違うパッケージだったり。私はDVD版しか持ってませんので「Ultra HD Blu-ray」などというものには触れたことすらありません。そこで少し「まとめ記事」を書きたいと思います。

1.セット販売
ブルース・リー 生誕80周年記念 4K Ultra HD Blu-ray BOX (10枚組)
ドラゴン危機一発』『ドラゴン怒りの鉄拳』『ドラゴンへの道』『死亡遊戯』『死亡の塔』収録。権利関係の問題で『燃えよドラゴン』が入っていません。この「Ultra HD Blu-ray」の視聴には「Ultra HD Blu-ray再生対応機器」が必要だとか(「従来のBlu-rayやDVD機器では再生できません」とある)。これらを楽しむにはカネがかかります。コレクターの方は強制的に購入させられることになりそうですが、そうでない方はどうなのでしょうか?

BRUCE LEE ULTIMATE COLLECTION ブルース・リー アルティメット コレクション [DVD]
子役時代の『細路祥』『千萬人家』『苦海明燈』『孤星血涙』収録。『死亡の塔』にリーの子役時代の映像が挿入されていましたが、それらの作品が見られるようです。マニアックなファンの方にのみオススメ(かもしれない)。

2.バラ売り
上記「ブルース・リー 生誕80周年記念 4K Ultra HD Blu-ray BOX」のバラ売りもあります(『ドラゴン危機一発』ほか)。古いバージョンのDVDは紹介するまでもないでしょう。個人的に魅力を感じる「単体売りソフト」を紹介。
ドラゴン危機一発 エクストリーム・エディション [Blu-ray]
日本劇場公開時パンフレット復刻版、香港公開時チラシ復刻版といった付録、特典映像。リーの日本語吹替は藤岡弘

ドラゴン怒りの鉄拳 エクストリーム・エディション [Blu-ray]
日本劇場公開時パンフレット復刻版、香港公開時チラシ復刻版、特典映像。日本語吹替は中尾彬または津嘉山正種中尾彬?)。

ドラゴンへの道 アルティメット・エディション [Blu-ray]
1975年日本公開版本編。日本劇場公開時パンフレット復刻版、香港公開時チラシ復刻版。日本語吹替は(なぜか)柴俊夫。『ドラゴンへの道』には「エクストリーム・エディション [Blu-ray]」もあります。「アルティメット」とどう違うのか? 別々の商品である以上、何らかの違いがあるのだと思われます。

(初回限定生産)燃えよドラゴン (4K ULTRA HD & ブルーレイセット)(2枚組/ペーパープレミアム付)[4K ULTRA HD + Blu-ray]
「ULTRA HD + Blu-ray」版ということで専用プレーヤーが必要ですかね。「ディレクターズカット版」「劇場版」、日本語吹き替えは谷口節版と富山敬版の2種類。高画質、特典映像、おまけ的なグッズの仕様となっています。

燃えよドラゴン [Blu-ray]
ノーマルバージョンのBlu-ray。安価で入手できます。

燃えよドラゴン ディレクターズ・カット スペシャル・エディション [DVD]
二枚組。特典映像に「A Warrior's Journey」があり、ノーカット版の死亡遊戯決闘シーンが見られます。

死亡遊戯 エクストリーム・エディション [Blu-ray]
日本劇場公開時パンフレット復刻版、国際版ポスター、特典映像。日本初公開時英語版本編、香港公開版本編、台湾公開版本編、香港版別エンディング。日本語吹替は津嘉山正種

死亡の塔 エクストリーム・エディション [Blu-ray]
日本版主題歌を収録した「日本公開復元版英語音声」に加え、「テレビ放送時の日本語吹替音声」を収録。日本劇場公開時パンフレット復刻版、オリジナル&日本公開時ポスター復刻版、特典映像。「香港/台湾公開版」本編も。「NGシーン」は『死亡の塔』のものではなく『死亡遊戯』のものらしい。日本語吹替は津嘉山正種。ただ、マニアックな作品であるためか、中古でしか手に入らない状況。普通に作品を観たいだけなら「死亡の塔〈日本語吹替収録版〉 [DVD]」で十分かもしれない。

まとめ
古い映像を最新の技術で新しくしたものを収録したソフト。それはそれで構いませんが、「古い映画」は「古ぼけた映像」の方が「時代」を感じられて良い場合も。少しマニアックな方は「VHS版の古い映像」「Blu-ray版のキレイな映像」の二種類で作品を所有されてはいかがでしょうか?
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ドラゴン危機一発 エクストリーム・エディション [Blu-ray]

ドラゴン怒りの鉄拳 エクストリーム・エディション [Blu-ray]

ドラゴンへの道 アルティメット・エディション [Blu-ray]

 (初回限定生産)燃えよドラゴン (4K ULTRA HD & ブルーレイセット)(2枚組/ペーパープレミアム付)[4K ULTRA HD + Blu-ray]

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なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『プロジェクトA2 史上最大の標的』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる警察署長が悪徳警官や清朝スパイと対決するアクション&コメディ映画(1987年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Project A II)
1.続編

あの『プロジェクトA』の続き。キャラとアクションで魅せる内容。水上警察のドラゴン(ジャッキー・チェン)。海賊退治で大活躍した実績が認められて警察署長に任命。

2.犯罪地区

若いドラゴンが署長に抜擢されたのにはワケが。ドラゴンが担当することになった「サイワン地区」は犯罪が野放し。それは警察署長チン(デヴィッド・ラム)がサイワンを仕切り、犯罪者を保護しているため。チンはヤラセの事件をでっち上げてそれを速やかに解決することで手腕をアピールし、邪魔者は容赦なく消すような奴。部下(リッキー・ホイなど)もチンの言いなりで、毎日賭事をして遊んでいる。

3.顔役

チン署長と組んでのさばる暗黒街のボス、タイガー(チャーリー・チャン:「よしもと新喜劇」の桑原和男に似ている)。タイガーの手下は前科がいくつもある凶悪犯ばかり。ドラゴンが部下(マース、タイ・ポーほか)を率いてタイガーらを逮捕しようとするが・・・。

4.海賊

前作でドラゴンに壊滅させられた海賊集団。その生き残りが香港に流れ着き、ドラゴンに復讐を誓う。手錠でつながったドラゴンとチンをオノで追いかけ回すシーンが迫力&コミカル(オノを器用にキャッチする海賊に特に注目されたい)。

5.清朝スパイ

清からやってきたスパイ(リー・ホイサン、チェン・ウーロン、丹古母鬼馬二(?)など)がチンと組んで清朝打倒を目指す革命家を追いつめる。ドラゴンが革命家に味方したことで乱闘に。

6.アクション

身体を張って戦うドラゴン。素手での勝負では負けないが、一度に大勢の敵を相手にして大苦戦。清朝スパイは銃も使う。

7.看板

こそこそ逃げるチンを追い掛けるドラゴン。金の亡者チンを巨大看板で懲らしめようとする。

8.おっちゃん

『ポリス・ストーリー/香港国際警察』でジャッキーの上司を演じたトン・ピョウが今回も上司役(警察幹部)で登場。ちょいとどんくさいキャラで、美女の部屋を訪ねて水浸しになったり、手錠が外れなくなってしまうシーンが傑作。清朝スパイを捕らえようとヘタな歌を歌うシーンも楽しい(かもしれない)。

9.美女

清朝打倒を目指す革命家役でマギー・チャン、カリーナ・ラウ、ロザムンド・クワンなどが登場。総監の娘役レジーナ・ケントにも大いに注目。

10.パーティー

総監の娘(レジーナ・ケント)の誕生パーティーのシーンが華やか。かなり予算をかけて撮影されたそうだが、その出来はいかに?

コメント
タイトルが『プロジェクトA2 史上最大の標的』(「史上最大の標的」?)。あの名作の続編ですが、サモ・ハン、ユン・ピョウは登場せず(寂しい)。前作に続いてマースやタイ・ポーらが出てますが、かなり脇役。ジャッキーが一人で大忙しな映画。ドラゴンには敵がいっぱい。一人で多くの敵と対決。チン署長、タイガー、清のスパイとの戦いはシリアス。海賊の生き残りとの戦いはコミカル。個人的にはドラゴンとチンが手錠でつながった状態で海賊に襲われるシーンがオススメ。美女の部屋でのドタバタも楽しい。予告編にはジャッキーが歌うテーマ曲が流れます。『プロジェクトA』を先に観てから鑑賞するとより楽しめる作品です。
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なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『プロジェクトA』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる水上警察隊員が海賊退治に向かうアクション&コメディ映画(1983年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Project A)
1.秘密作戦

説明不要の名作。水上警察&陸上警察が英国人を拉致した海賊を退治するアクション映画。見せ場を盛り込んだ「香港ビッグスリー(ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウ」最高傑作。映画の脚本をパクられるのは香港ではよくあること(実際、似たような作品がいっぱい)。「A計画」という企画で制作が進められ、それがそのまま作品のタイトルになった、というのは有名なエピソード。海賊に悩まされる香港。偉い人たちが対策会議。陸上警察のチー司令官(クワン・ホイサン)が水上警察司令官(ラウ・ハクスン)を非難。「水上警察が海賊退治に失敗続きのために給料が上がらない」のが不満らしい(カネの問題?)。

2.主役

水上警察リーダーのドラゴン(ジャッキー・チェン)。チー司令官からイヤミを言われてもガマン。

3.陸上警察

ユン・ピョウは「陸上警察隊長ジャガー」役。エラそうな男で、水上警察を見下す。なんでそんなにエラそう? チー司令官の甥だから。

4.泥棒

サモ・ハン演じる「泥棒フェイ」。根っからの悪人ではないが、カネ持ちになるために泥棒稼業。世間の役に立つ「良い泥棒」になりたい、とのこと。

5.最強タッグ

ドラゴンとフェイは知り合い(どこで知り合った?)。海賊から警察用ライフルの入手を依頼されたフェイがドラゴンに接触。ダマされて銃を入手したドラゴンだが、フェイと共に海賊に追われて共闘。

6.自転車

自転車もこの映画の立派な主役。ドラゴンが荒っぽく自転車を駐輪するシーン、どんくさいチー司令官の自転車を奪うシーン、海賊と自転車で追い掛け合いをするシーン。普段から手荒に自転車を扱うドラゴン。サドルがポロリと外れてエラい目に。

7.アクション

大きなスタント、細かいギャグ的なアクションでいっぱいの映画。海賊と組んで荒稼ぎしている商人のチョウ(ウォン・ウェイ)。経営する高級クラブで犯罪者チャンを匿っている。チャンの逮捕に向かうドラゴンとジャガー。大暴れするチャン&店の従業員と乱闘。そして、この映画を超有名作にした「時計台のシーン」。海賊&チョウの手下に追われてドラゴンが時計台から落下。撮影でジャッキーは少なくとも三回落下した、という。ジャッキーのダブル(代役)を務めたマースも落下したらしい。

8.親分

イギリス船を襲って人質を取った海賊。海賊の親分サン(ディック・ウェイ。『五福星』シリーズ、『チャンピオン鷹』『ファーストミッション』など)はなかなか強い。海賊のアジトに乗り込んだドラゴン、ジャガー、フェイが三人がかりでサンを倒そうとするが、逆に劣勢。

9.珍シーン

「単なるアクション映画」は鑑賞していて疲れます。アクションに「笑い」が入っているのが「ジャッキー映画」のいいところ。酒場で乾杯する水上警察に陸上警察がケンカを売る。水上警察の男(タイ・ポー)が「それ、ぴーぴー」と陸上警察をおちょくって乱闘開始。しかしながら、やっぱりどんくさい水上警察。その後、ドジ踏んで陸上警察の傘下に。陸上警察隊長ジャガーがドジな元・水上警察隊員を厳しく訓練(「見ろ、いい女だぜ」「お前どっちを選ぶ」を繰り返す罰。バカ笑いの罰は銃殺。素早く風呂に入る練習。手榴弾の使い方ほか)。

10.紅一点

ドラゴンの彼女パール(イザベラ・ウォン)は美人さん。海賊とのトラブルに巻き込まれる。

コメント
ジャッキー・チェン最高傑作」と呼ばれる映画。キャラ、アクション、コメディ、ストーリー展開。ストーリーはおなじみ。どこに隠れているのか謎の海賊組織をドラゴンが潜入捜査でついに発見、大乱闘、というもの。昔からのジャッキーファンにはテレビ朝日で放送された日本語吹き替えバージョンが大人気。録画を持っている人は「永久保存」でしょうね。何回観ても楽しい映画。字幕で観て、次は吹き替え。大きな見せ場に注目したり、マイナーなキャラなど細かいところを重点的に観たり。個人的には「自転車」「スパゲティ」に注目。自転車で追いかけられるドラゴンが人の家の戸をバンバンと叩いて家の人が開けたら敵がぶつかって倒れるシーン。水上警察隊員&女の子がスパゲティを顔にぶつけられるシーン(面白いけどスパゲティもったいない。それとも後でおいしく食べたんでしょうか?)。予告編ではあのテーマ曲も楽しめます。
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なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『七福星』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる刑事&五人組が犯罪組織の殺し屋と戦うアクション&コメディ映画(1985年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Twinkle Twinkle Lucky Stars)

1.完結編

『香港発活劇エクスプレス 大福星』の続編。ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウがそろって出演した最後の『福星』作。香港警察特捜部の刑事マッスル(ジャッキー・チェン)、リッキー(ユン・ピョウ)、ラッキー(アンディ・ラウ)は犯罪組織との対決に命を張る日々。ペプシの倉庫で犯罪グループ(ディック・ウェイなど)の手入れ。

2.ユン・ピョウ

『大福星』では冒頭とラストに登場し、コミカルな雰囲気だったユン・ピョウ。この作品ではなかなかカッコいい。ペプシ倉庫、劇場で見せるアクション、口うるさい男(ジョン・シャム)を黙らせるシーンが見せ場。

3.ヒットマン

今回の特捜部の敵は犯罪組織の殺し屋(倉田保昭、チュン・ファット、リチャード・ノートン)。組織の秘密が漏れることを恐れ、殺し屋たちは情報屋と付き合いがあった女ワン(ロザムンド・クワン)を狙う。女子トイレで日本人ヒットマン倉田保昭)とワンが出くわすシーンは映画史上に残る珍シーン。

4.五人組

相変わらずマヌケな五人組&約一名。年長者でエラそうな「ひげ」(フォン・ツイファン)、ナルシストの「ハンサム」(チャールス・チン)、いやらしい「クレージー」(リチャード・ン)、いじられキャラの「チビ」(エリック・ツァン)、カンフー使いの「キッド」(サモ・ハン・キンポー)。新メンバーの「ロメオ」(ミウ・キウワイ)とかいう奴は「ハンサム」と似たキャラ。自分のことを「アラン・ドロンだよ」などとホザいて美女を誘ったりする。

5.美女

楽しいコメディ作。アクション、しょーもないギャグ、そして美女たち。「パタヤ7日間のツアー」に参加しているカワイイ女性四人組(惠英紅ほか)はマヌケな五人組にナンパされる役どころ。予告編には登場しませんが、シベール・フー、ロザムンド・クワン、ミシェール・キング、劇場の受付のおねえさんといった女性たちが映画に華を添えます。

6.アクション①

かなりしつこい犯罪組織。タイではキッドと特捜部のウー刑事(シベール・フー)がニューハーフ軍団に襲撃される。

7.アクション②

劇場でワンを狙う殺し屋三人組。西洋人ヒットマン(リチャード・ノートン)とキッドが一対一で決着戦。マッスルは日本人ヒットマン、リッキーはヒゲのヒットマン(チュン・ファット)とそれぞれ対決。

8.アクション③

劣勢のマッスルをキッドがフォロー。危険な武器「サイ」を使う日本人ヒットマンに対抗してキッドはテニスラケットで戦う。

9.アクション④

香港映画の特徴はやはり素手による格闘。この映画ではアメリカ映画に負けない凄まじい爆発シーンがいくつか。殺し屋三人組がパラセーリングで情報屋を銃撃。そしてバズーカ砲でボートを爆破。犯罪者で組織の裏切り者リュウ(ジェームズ・ティエン)が消されるシーンも迫力。

10.珍シーン

笑いを取りたいサモ・ハン監督。アクションシーンにも笑いの演出(マッスルが一人で多くの敵と戦うハメになったり、サイにテニスラケットで対抗したり)。面白かったのが魔術のシーン。女性四人組を独り占めしたい欲深なクレイジー。怪しすぎる黒魔術師(ウー・マ)から「女をモノにする術」を習う。そんなもん効くわけがない、と思ったら、なかなかの効果。術をかけられた美女たちがウットリした表情でクレイジーを見つめる。その結末は?

コメント
キャストが豪華なオールスター作品。カッコいいのがユン・ピョウ。スリムな身体から繰り出すキックに注目されたい。ジャッキーは当時相当忙しかったようで、疲れと睡魔に襲われながらも何とか撮影完了。サモ・ハン演じる「キッド」率いる五人組はアホくささ爆発。「若気の至り」といった感じで妙なことをするシーンが見せ場。女性キャラも充実。「強いニューハーフ」が登場する演出は後にサモ・ハン『痩せ虎とデブゴン』でも観られます。ラストのエレベーターのシーンにはムーン・リー、タイ・ポーら香港映画でおなじみの人たち。コメディー、珍ギャグ、派手なアクションを盛り込んだ傑作です。
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なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『香港発活劇エクスプレス 大福星』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー、ユン・ピョウ演じる刑事が日本で裏切り者を追うアクション&コメディ映画(1985年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(My Lucky Stars)
1.日本

サモ・ハン・キンポージャッキー・チェン、ユン・ピョウの「香港ビッグスリー」によるアクション&コメディ。「日本ロケ」で有名な傑作。製作費15億円、18時間に相当するフィルムを使用(アクションシーンの撮影はNGが多い。そのため膨大な量のフィルムを消費。フィルムはかなり高価なもの。サモ・ハン監督はカネを惜しむことなく撮影した)。

2.遊園地

日本に逃亡した香港の汚職警官(ラム・チェンイン)。そいつを追う香港警察特捜部のマッスル(ジャッキー・チェン)とリッキー(ユン・ピョウ)。仲間の手引きで「富士急ハイランド」に逃げ込んだ汚職警官。マッスルは観覧車に登って敵の行方を追う。リッキーが忍者軍団に襲われるシーンでユン・ピョウは足首を負傷。

3.カーチェイス

カンフーで戦うのが香港映画。この映画では見事なカースタントシーン。道路を封鎖して撮影。「ジャッキー映画」おなじみ「車がジャンプするシーン」が迫力。

4.アイドル

マッスル&リッキーをバックアップする任務に就く香港警察特捜部のウー刑事、通称フラワー(シベール・フー)。凄腕の刑事さんだが、驚くような出来事に連続遭遇。

5.五人組

香港警察の依頼(ワナ?)でマッスルの援護をすることになったキッド(サモ・ハン・キンポー)。孤児院時代の仲間を集める。宝石泥棒の「二枚目」、強盗の「ひげ」、精神病院に入院中の「クレージー」、コカコーラの工場で働く「チビ」。「警察の援護なんて冗談じゃない」と反発する「ひげ」たち。しかし、ウー刑事の美しさを見てコロッと態度を変える。

6.珍シーン

マヌケな五人組の世話をすることになったウー。日本行きの前に「しばり組」「寝そべり組」と対決。実にしょーもないシーンだが、男なんて所詮そんなものかも。

7.名シーン

日本に到着し、キッドをマッスルに会わせようとするウー。マッスルもキッドと同じ孤児院出身だが、いつもマッスルにしてやられてきたキッドはマッスルを嫌っている。そんな状況で日本刀を持った覆面の暴漢が待ち伏せ攻撃。キッド、マッスル、ウーの勇ましい戦いぶりが見せ場。

8.組織

汚職警官を匿っているのは謎の組織「かかし組」。富士急ハイランド内に隠れ家がある。人質になった五人組、リッキー、ウーを救出するためキッドは身代金を持って富士急ハイランドへ。マッスルはアラレちゃんに変装してキッドをバックアップ。

9.お化け屋敷

富士急ハイランドの「お化け屋敷」。潜入したマッスルを奇怪な連中が襲う。ハード&コミカルな名シーン。

10.決戦

香港警察特捜部&五人組が「かかし組」と勝負。「かかし組」のボス(ポール・チャン)は格闘ができない人だが、手下は凄腕。女壺振り師(西脇美智子)、学生服男(ディック・ウェイ:『プロジェクトA』では「海賊の親分」役)、眼帯男(ラウ・カーウィンサモ・ハンとの共演が多い)が特捜部&五人組を襲撃。

コメント
「香港ビッグスリー」全盛期の作品。日本でも人気の三人がそろい、ヒロインはシベール・フー&西脇美智子。日本が舞台。これでヒットしないワケがない。しかし、どういう理由で富士急ハイランドが選ばれたんでしょうね? 「お化け屋敷」かな? でも「お化け屋敷のシーン」は香港で撮影されたもののような気がする。アクションでは、カースタント、忍者軍団、覆面の暴漢、「かかし組」アジトでの決着戦がオススメ。キャラ的には西脇美智子がカッコいい(悪役で表情は怖いけど)。五人組がイタズラをしたりするシーンは微妙(アホくさいシーンの連続)。珍演出が充実(ディック・ウェイがなぜか学生服を着ていたり、警察幹部の家に電話がいっぱいあったり)。好きなシーンを自由に楽しめる映画です。
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なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『五福星』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる警官が結果的にニセ札事件の解決に貢献するアクション&コメディ映画(1983年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Winners and Sinners)
1.香港オールスターキャスト

ドジ刑事&元囚人5人組がギャングを追う映画。個人的に「香港映画最高傑作」。楽しいキャラによるギャグ&アクション。端役も個性的であるため、細かいところまで楽しめます。

2.刑事

ジャッキー演じる「刑事7086」(番号で呼ばれているところが妙に楽しい)。ニセ札事件を捜査するが、ドジ踏んで格下げ。凄腕と結果が一致しない悲しいキャラ。

3.五人組

刑務所で意気投合した五人組(ポット、モジャ、チンケ、ハンサム、マジメ)。夜間専門の泥棒ポット(サモ・ハン・キンポー)はいつも同じ手口を使う男。それを警察に読まれて逮捕。モジャ(ジョン・シャム)は社会活動家。何にでも首を突っ込む男で、敵にワナを仕掛けられて逮捕。チンケ(リチャード・ン)は車荒らし。香港警察の警部の車のタイヤを盗もうとして逮捕。ハンサム(チャールス・チン)はカッコつけの泥棒。高級時計を盗もうとして逮捕。マジメ(フォン・ツイファン)はエラそうな雰囲気。出所後、清掃会社を設立するが・・・。

4.下っ端

いじられキャラのポット。子供の頃はいばっていたため友達ができず。カンフー使いであるが、仲間とケンカしないよう大人になってからは低姿勢。

5.かわいい妹

モジャモジャ頭のモジャには妹メイヤー(チェリー・チェン)がいる。モジャと血がつながっているとは思えないほど美人のメイヤー。モジャを除く四人がメイヤーと仲良くなろうとアプローチするが、メイヤーが選んだのは太っちょのポット。美人だが、独特のセンスを持っている女。

6.悪役

ニセ札で荒稼ぎしようと企むチャン(ジェームス・ティエン)の組織。手下はイカツい顔&サングラスで凄味を出しているが、ドジ(楽しい)。五人組、対立組織と戦うシーンは迫力&コミカル。

7.美人

チャンの娘(パット・ハー)はなかなかの美人さん。しかしながら、婚約者(タイ・ポー)はホームラン級のヌケ作で、組の簡単な仕事をトチってチャンにしばかれてしまう。

8.アクション①

ジャッキー&サモ・ハンがアクションシーンを盛り上げる。ハンバーガーショップで楽しもうとするポットとメイヤー。「7086」がメイヤーに馴れ馴れしくする。そしてポットと「7086」が強盗を撃退。

9.アクション②

ローラースケートの名人「7086」。ギャングのカバンをひったくったマヌケな二人組をローラースケートで追跡。車を飛び越えるスタント、トレーラーの下をくぐり抜けるスーパースタントシーンが迫力。

10.ギャグ

笑いをいっぱいに詰め込んだ作品。今となっては伝説の「透明人間」。マヌケなチンケ。自分に術をかけ、「透明人間」になったつもり。仲間の前で裸になったり、入浴するメイヤーをのぞいたり。何やってんだか、と思うようなシーンでも楽しく見せてくれるのが香港映画のいいところ。

コメント
サービス精神にあふれた映画。予告編も楽しい(サモ・ハンが歌うおなじみのテーマ曲が流れます)。一番スゴイのがジャッキー。ローラースケートでトレーラーの下をくぐり抜けるスーパーアクション(危険すぎる)。予告編には登場しませんが、本編にはユン・ピョウ&キュートなムーン・リーが登場(当時、二人は『チャンピオン鷹』の撮影で大忙し。一日だけ撮影に顔を出し、ユン・ピョウはジャッキーとちょっとした格闘)。女性キャラが素敵な作品でもあります。チェリー・チェンはなかなか笑顔がカワイイ人。チンケの珍攻撃を防ぐことができるかどうか。パット・ハー、ジャッキーの恋人役の女性、パーティでハンサムがナンパする女性が登場するシーンはコミカル。五人組が登場するシーンは今となってはバカバカしいような気もしますが、当時は楽しかった(夜店で武術師範(チウ・チーリン)にイタズラするシーンは本編で)。アクションシーンの撮影には100台の車を使用(40台が壊れた)、危険なスタントシーン(あわや死亡事故)。アクション、コメディ、キャラが充実。忘れた頃にまた観たくなるオススメの娯楽作です。
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