「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる警官が結果的にニセ札事件の解決に貢献するアクション&コメディ映画(1983年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。
(YouTube)予告編
予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Winners and Sinners)
1.香港オールスターキャスト
ドジ刑事&元囚人5人組がギャングを追う映画。個人的に「香港映画最高傑作」。楽しいキャラによるギャグ&アクション。端役も個性的であるため、細かいところまで楽しめます。
2.刑事
ジャッキー演じる「刑事7086」(番号で呼ばれているところが妙に楽しい)。ニセ札事件を捜査するが、ドジ踏んで格下げ。凄腕と結果が一致しない悲しいキャラ。
3.五人組
刑務所で意気投合した五人組(ポット、モジャ、チンケ、ハンサム、マジメ)。夜間専門の泥棒ポット(サモ・ハン・キンポー)はいつも同じ手口を使う男。それを警察に読まれて逮捕。モジャ(ジョン・シャム)は社会活動家。何にでも首を突っ込む男で、敵にワナを仕掛けられて逮捕。チンケ(リチャード・ン)は車荒らし。香港警察の警部の車のタイヤを盗もうとして逮捕。ハンサム(チャールス・チン)はカッコつけの泥棒。高級時計を盗もうとして逮捕。マジメ(フォン・ツイファン)はエラそうな雰囲気。出所後、清掃会社を設立するが・・・。
4.下っ端
いじられキャラのポット。子供の頃はいばっていたため友達ができず。カンフー使いであるが、仲間とケンカしないよう大人になってからは低姿勢。
5.かわいい妹
モジャモジャ頭のモジャには妹メイヤー(チェリー・チェン)がいる。モジャと血がつながっているとは思えないほど美人のメイヤー。モジャを除く四人がメイヤーと仲良くなろうとアプローチするが、メイヤーが選んだのは太っちょのポット。美人だが、独特のセンスを持っている女。
6.悪役
ニセ札で荒稼ぎしようと企むチャン(ジェームス・ティエン)の組織。手下はイカツい顔&サングラスで凄味を出しているが、ドジ(楽しい)。五人組、対立組織と戦うシーンは迫力&コミカル。
7.美人
チャンの娘(パット・ハー)はなかなかの美人さん。しかしながら、婚約者(タイ・ポー)はホームラン級のヌケ作で、組の簡単な仕事をトチってチャンにしばかれてしまう。
8.アクション①
ジャッキー&サモ・ハンがアクションシーンを盛り上げる。ハンバーガーショップで楽しもうとするポットとメイヤー。「7086」がメイヤーに馴れ馴れしくする。そしてポットと「7086」が強盗を撃退。
9.アクション②
ローラースケートの名人「7086」。ギャングのカバンをひったくったマヌケな二人組をローラースケートで追跡。車を飛び越えるスタント、トレーラーの下をくぐり抜けるスーパースタントシーンが迫力。
10.ギャグ
笑いをいっぱいに詰め込んだ作品。今となっては伝説の「透明人間」。マヌケなチンケ。自分に術をかけ、「透明人間」になったつもり。仲間の前で裸になったり、入浴するメイヤーをのぞいたり。何やってんだか、と思うようなシーンでも楽しく見せてくれるのが香港映画のいいところ。
(コメント)
サービス精神にあふれた映画。予告編も楽しい(サモ・ハンが歌うおなじみのテーマ曲が流れます)。一番スゴイのがジャッキー。ローラースケートでトレーラーの下をくぐり抜けるスーパーアクション(危険すぎる)。予告編には登場しませんが、本編にはユン・ピョウ&キュートなムーン・リーが登場(当時、二人は『チャンピオン鷹』の撮影で大忙し。一日だけ撮影に顔を出し、ユン・ピョウはジャッキーとちょっとした格闘)。女性キャラが素敵な作品でもあります。チェリー・チェンはなかなか笑顔がカワイイ人。チンケの珍攻撃を防ぐことができるかどうか。パット・ハー、ジャッキーの恋人役の女性、パーティでハンサムがナンパする女性が登場するシーンはコミカル。五人組が登場するシーンは今となってはバカバカしいような気もしますが、当時は楽しかった(夜店で武術師範(チウ・チーリン)にイタズラするシーンは本編で)。アクションシーンの撮影には100台の車を使用(40台が壊れた)、危険なスタントシーン(あわや死亡事故)。アクション、コメディ、キャラが充実。忘れた頃にまた観たくなるオススメの娯楽作です。
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