なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:ジャッキー・チェンの求職活動

『クレージーモンキー 笑拳』『ジャッキー・チェンの醒拳』の面白シーン。ディーン・セキとジャッキーのやりとりが楽しい。セコい店主に若者がウンザリする場面に特に注目です。「なつかしの香港映画ブログ」。

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『クレージーモンキー 笑拳』

1.若者
カンフー使いのシンロン(ジャッキー・チェン)。祖父(ジェームズ・ティエン)に忠告されてマジメに働くことに。

2.棺桶屋
なぜか棺桶屋で働こうとするシンロン。店主(どうやらオーナーではないらしい:ディーン・セキ)から「棺桶の売り方」を習う。なかなかテキトーなことを言う店主。服装で客を判断。貧しい客にはボロい中古品を売れ、とシンロンに指導。しかも、一括払い。「分割払いはお断り」とのこと。その店にある最高級品は自分用。材質は最高で、放射能も防げる。換気扇を中に取り付けたら生きてる人間も中で快適に過ごせる。三人は入れるほどのサイズ、などとホザく店主。お前も入ってみろ、と店主に誘われたシンロンはドジをコイて逃走。

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3.コメント
見所が多い『笑拳』。このシーンは比較的地味な雰囲気。しかし、このシーンはその後のシーンの前振りなので重要なのです。ディーン・セキのマヌケな店主ぶり。その後に「メガネのオッチャン」キャラを演じるリー・クンが登場するカンフー道場のシーンにも注目です。

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ジャッキー・チェンの醒拳』

1.若者
カンフー使いのロン(ジャッキー・チェン)。ヒマを持て余してトラブルを起こす。父(ジェームズ・ティエン)に忠告されて職を探すことに。

2.食堂
食堂で仕事を求めるロン。繁盛している店。店主(ディーン・セキ)はロンを客だと勘違いし、愛想笑い。「職探し」だというのがわかって、態度をコロッと変える。なかなかセコい店主。従業員をコキ使って儲けているらしい。労働条件は、1年目は無給の見習い、2年目は無給の実習、2年目は(店への)恩返しで無給、とのこと(「ブラック企業」というか「ブラック食堂」)。早速、その場で働くことになったロン。人使いが荒い店主はオーバーアクションしながら「お勘定」「食器の片づけ方」をロンに教える。食器を割ったら弁償するシステム(ちっこいソロバンで減給額を計算する店主)。やっぱり、ってな感じでロンがやらかす。

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3.コメント
『笑拳』の未使用フィルムで製作された『醒拳』。なぜ「食堂のシーン」じゃなくて「棺桶屋のシーン」の方が『笑拳』に使われたのだろう? ディーン・セキ演じる店主が態度をコロッと変える時の演技が最高。この映画は「ジャッキー本人が登場するシーン」がオススメですが、偽ジャッキーが出てくるシーンもそれなりに面白い。「コメディ作」と割り切れば楽しめる作品です。

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『クレージーモンキー 笑拳』

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