「なつかしの香港映画ブログ」シカゴに住む中国人青年がテキサスのケンカ大会に出場する。ジャッキー・チェンがアメリカで主演したアクション映画。コミカルなシーン、マコ岩松にも注目の内容です。
１．ジェリー（ジャッキー・チェン）
1930年代、シカゴに住む中国人青年。
（『レッド・ブロンクス』のヒットでアメリカでも有名に。『ドランクモンキー 酔拳』『プロジェクトA』『五福星』ほか）
２．ハーバート（マコ岩松）
ジェリーの伯父。クンフーの名人で整骨医。ジェリーにクンフーを指導。結構、女好き。
（日系アメリカ人。本名：岩松信（いわまつ まこと）。『ブルース・リーのグリーンホーネット』『コナン・ザ・グレート』ほか）
３．ナンシー（クリスティーヌ・デ・ベル）
ジェリーの彼女。ジェリーと組んでローラースケートレースに出場する。
４．父
ジェリーの父。食堂を経営。争い事を嫌い、ジェリーがハーバートからクンフーを習うことを快く思っていない。
５．ビリー・キッス（ハードボイルド・ハガティ）
ケンカ自慢の大男。倒した相手にキスするのが習慣。
（プロレスラー。来日して力道山と戦ったことも）
６．ドミニチ（ホセ・フェラー）
ライバルに賭で負け続けるギャング。損失を取り戻すために、ジェリーを強引にスカウトしてケンカ大会「バトルクリーク」に出場させようとする。
①コメント
ジャッキーがアメリカに進出した意欲作。しかしながらヒットしなかった。中国人が主役の映画。アメリカでは当時、無名のジャッキー。ヒットしなかったのは当然か。「ジェリー」はカンフーが得意な青年。兄の婚約者をギャングにさらわれて、バトルクリークでのケンカ大会に出場することに。戦いのシーン、ギャングとのやりとりに注目。「ハーバート」はジェリーを鍛える役どころ。ジェリーと一緒にギャングのアジトに乗り込むシーン、敵に拘束されて脱出しようとするシーンなどが見せ場。「ナンシー」は美人。ジェリーとは深い関係（ジャッキー映画にしては珍しいラブシーンも）。「父」はアタフタする役。「ビリー・キッス」はジェリーと戦う優勝候補。他にも、ドジなギャング、狡猾なギャング、下品な女、ふざけるピエロ、など。ケンカ大会、ローラースケートレース、コミカルなシーンが見せ場の楽しい娯楽作です。
②ちょっとした情報
監督はあのロバート・クローズ。『燃えよドラゴン』を監督したことで有名な人ではあるが、出演者からは「大した監督ではなかった」といった否定的な評価も（『燃えよドラゴン』はブルース・リーが現場を仕切り、実質的に監督だったようだ）。テレビ初放送は1983年10月15日、フジテレビ「ゴールデン洋画劇場」（日本語吹替が収録されているBD、DVDがオススメ）。
（注目ポイント）
ジェリーが戦うシーン（ジェリーの父に用心棒代を要求するギャングをぶっ飛ばす、ローラースケートレース、ギャングとの腕試し、ギャングのアジトに乗り込むシーン、大会での試合ぶり）、ハーバートがジェリーにクンフーを教えるシーン、コメディ（ハーバートと女性、ドジなギャング、ほか）、「バトルクリーク」大会（予選、決勝トーナメント戦）。
「Fortune Star Media」が提供する予告編（YouTube）
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