なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:『サンダーアーム 龍兄虎弟』(1986年)「主な出演者」と「注目ポイント」

「なつかしの香港映画ブログ」冒険家「アジアの鷹」が「神の秘宝」を狙う「黒い教団」と対決する。ユーゴスラビアでのカーチェイス、アマゾネスや原住民と戦うジャッキー・チェンに注目のアクション映画です。

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1.ジャッキージャッキー・チェン
「アジアの鷹」と呼ばれる冒険家。世界各地で「お宝」を入手してオークションで売却。アジア版「インディ・ジョーンズ」だ。
(世界的アクションスター。バート・レイノルズクリス・タッカーオーウェン・ウィルソンなどの海外スターとも共演。『キャノンボール』『ポリス・ストーリー/香港国際警察』『ラッシュアワー』『シャンハイ・ヌーン』ほか)
2.アラン(アラン・タム)
人気歌手。かつてジャッキーとはアイドルグループ「Losers」の仲間だったがケンカ別れ。今は一人でステージに立つ。
(香港の人気歌手。ヒット曲多数。映画でも活躍。『魔界天使』ではヘンな化け物に追いかけられる役をコミカルに演じた)
3.ローレライ(ロザムンド・クワン)
アランの婚約者。「Losers」のメンバーだった過去。「黒い教団」に誘拐されてしまう。
(『七福星』ではちょっとズレた「天然娘」を好演。ジェット・リーとも共演するなど、シリアスな役もできる実力派女優。『プロジェクトA2 史上最大の標的』ほか)
4.メイ(ローラ・フォルネル)
伯爵の娘。「黒い教団」が狙う「神の秘宝」を持つ伯爵。ジャッキーに秘宝を貸す条件の一つとして、メイがローレライ救出に参加する。
(『スパルタンX』でもジャッキーと共演。日本未公開作での出演が多いらしい)
5.アマゾネス軍団
「黒い教団」を守る凶暴な四人の女。ハイヒールでジャッキーのケ○を蹴り上げる。
アリシア・ションテは全米女子カラテ王者、リンダ・デンリーは太極拳マーシア・チザムは二重剣、ヴィヴィアン・ウィックリフはマーシャルアーツの選手(映画パンフレットより))
6.教祖(ケン・ボイル)
「黒い教団」を指揮。5種類ある「神の秘宝」を全部そろえれば世界を支配できる、と思い込んでいる。教団の収入源は薬物の密売。
(日本未公開のアクション作に出演している、とのこと)
「神の秘宝」:紀元前から続いた「正邪の戦い」で使われたもので、現存するのは全部で5つ。それを消滅させれば悪のパワーで世界を支配できる、と邪教集団は信じている。 

コメント
ジャッキーが冒険家を演じる内容。これまではカンフーを修行する青年、犯罪と戦う警官を演じてきましたが、今回は世界が舞台の冒険家。いわゆる「香港映画」とは違い、登場人物は西洋人が多い。個人的にはアラン・タムとアマゾネス軍団がインパクト。アランがアイドルグループ「Losers」として歌うシーン、ソロで「Midnight Rider」を熱唱するシーンに注目。アマゾネスとジャッキーの戦いは迫力&ユーモア。出演は他に、ジャッキーに「聖なる剣」を奪われる原住民の皆さん、「Losers」(香港のビートルズ「Wynners」のパロディ。「Wynners」のアンソニー・チェンらもちょっとだけ登場)、ファッションショーに出演する優雅な女性たち&銃撃されてしまうカメラマン、伯爵、ユーゴのカフェの店員(オネェ。つまらない情報でアランからドル札を巻き上げる)、メイを襲う教団の男(人相悪すぎ)、ほか。アクション&ユーモラスな演出、音楽、キャラが光る傑作です。

ちょっとした情報
元々の監督はエリック・ツァン。ところが「ジャッキーが原住民から聖なる剣を奪うシーンで事故、重傷」(この事故による後遺症で左耳が不自由に)。その後、スケジュールの都合でジャッキーが監督を務めた。キャスティングにも影響を与え、アクション女優シンシア・ロスロックが降板し、ローラ・フォルネルが出演。「アジアの鷹」キャラがウケたためか、シリーズ化。『プロジェクト・イーグル』(1991年)は続編、『ライジング・ドラゴン』(2012年)は第3弾にあたる。日本でのTV初放送は1988年10月15日、フジテレビ『ゴールデン洋画劇場』。テレビ朝日での初放送は1996年1月14日『日曜洋画劇場』。テレビ朝日版とフジテレビ版ではそれぞれ主題歌が異なるそうだ。

注目ポイント
「ジャッキー vs. 原住民」、アイドルグループ「Losers」(らんららんららら、らんららんららら)、アランのソロコンサート(「Midnight Rider」を熱唱)、武装集団の襲撃&誘拐、カーチェイス(ちっこい車にも注目)、メイの狙撃、教団本部での戦い、エンディングテーマ曲(アラン・タム「暴風女神 Lorelei」。ソフトによって英語版、中国語版の違いアリ)。

「Fortune Star Media」が提供する予告編(YouTube

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