「なつかしの香港映画ブログ」女好きの弁護士が訴訟を有利に運ぶため、仲間を使って小細工をする。ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウ共演。女優デニー・イップ＆ポーリン・ヤンにも注目の映画です。
１．ジャッキー（ジャッキー・チェン）
女好きの弁護士。悪党の弁護も引き受ける。「工場排水問題」でギャングを弁護することに。
（日本では80年代に大ブレイク。『五福星』『ポリス・ストーリー/香港国際警察』『プロジェクトA2 史上最大の標的』など、アクションを見せるためか警官を演じることが多い）
２．ウォン（サモ・ハン）
謎の男。チンピラに武器（？）を売るなど、怪しい商売をしている。ジャッキーの知り合い。
（「動けるデブ」こと「デブゴン」。シリアスな演技もできるが、コミカル作品の方が日本では人気。『燃えよデブゴン』『五福星』シリーズ、ほか）
３．トン（ユン・ピョウ）
技術屋。パイプで金魚を飼っている変わり者。ジャッキーに頼まれて、人の家に盗聴器を仕掛けようとするが・・・。
（スラリとした体型で華麗なアクションを見せる男。『モンキー・フィスト 猿拳』『プロジェクトA』『スパルタンX』など、サモ・ハンと共演した作品が人気）
４．イップ（デニー・イップ）
養魚場の社長。時価1000万ドルの価値を持つ養魚場を工場からの排水で汚される被害に遭っている。
（「気が強い女」を演じる人。『新ポリス・ストーリーPom Pom』でのヒロイン役も有名）
５．メイ（ポーリン・ヤン）
水質の専門家。イップの従妹。イップの養魚場を守ろうとしている。
（美人さん。この作品では体を張ったスタント、コミカルな演技も見せた）
６．判事（ロイ・チャオ）
イップとギャングの工場排水訴訟を裁く。弁護士ジャッキーとのやりとりが見せ場。
（『燃えよドラゴン』での高僧役で有名。『燃えよデブゴン』にも出演。ジャッキーとは『プロテクター』でも共演）
７．精神科医（スタンリー・フォン）
トンを診察。大マジメに悩みを相談するトンを相手に冷静に対処。
（『五福星』シリーズの「ヒゲ男」。「ちょっとエラそうなキャラ」がハマリ役）
８．襲撃者（デヴィッド・ラム）
ギャングのボス、ファーを襲う男たちの一人。ファーと対立する組織のメンバー。
（『プロジェクトA2 史上最大の標的』での悪徳警察署長役で有名）
９．用心棒（ベニー・ユキーデ）
ファーの手下。怪しい工場で怪しいことをしている。滅法強く、トンとウォンを蹴り倒す。ジャッキーとの対決に注目。
（本物の格闘家。目に特徴がある男。『スパルタンX』でもジャッキーと対決）
10．ファー（ユン・ワー）
ギャングのボス。葉巻をいつもスパスパ吸っている。「トニー谷」にソックリ。見た目はユーモラスだが、格闘に強い男。
（ジャッキーの幼なじみ。端役が多いが、実力者。『燃えよドラゴン』『ファースト・ミッション』『カンフーハッスル』ほか）
①コメント
いわゆる「香港ビッグスリー（ジャッキー、ユン・ピョウ、サモ・ハン）」の全盛期の作品（ビッグスリーがそろって出演した最後の作品？）。アクションが素晴らしく、笑いのシーンも楽しい。ジャッキーはずるがしこくてカンフーができる弁護士の役。サモ・ハンは怪しい男。ユン・ピョウは変わり者。ヒロインはデニー・イップとポーリン・ヤン。悪役にはユン・ワーとユキーデ。その他、ディック・ウェイ、フォン・ハックオン、タイ・ポー、ロー・リエ、ジェームズ・ティエンといった名のある人たちが悪役で登場。ジャッキーが示談交渉をする暴行の被害者役でウォン・ヨォクアン（『霊幻道士2 キョンシーの息子たち!』で「母キョンシー」、『霊幻道士3 キョンシーの七不思議』で「凶暴な妖術師」を演じた女優）。香港映画の特徴である「キャラ、アクション、笑い」がそろった傑作。強くオススメしたい作品です。
②ちょっとした情報
日本公開版は香港公開版より長い（ユン・ピョウ演じる「トン」が精神科に通院するシーンの有無、ほか）。TV初放送は1990年6月2日、フジテレビ『ゴールデン洋画劇場』。
（注目ポイント）
「中国戯劇学院」出身者（ジャッキー、サモ・ハン、ユン・ピョウ、ユン・ワー）による個性的なキャラ、二大ヒロイン（デニー・イップ＆ポーリン・ヤン）、悪役（ベニー・ユキーデ、デヴィッド・ラム、タイ・ポーら）、笑いのシーン（ファーの用心棒らも笑いを取ってくれます）、格闘シーン（「香港ビッグスリー」のケンカ、バーや船上レストラン、工場での戦い）。
「Fortune Star Media」が提供する予告編（YouTube）
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