なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:日本未公開カンフー映画特集(ドラゴン・リー①)

「なつかしの香港映画ブログ」。あのドラゴン・リー(ブルース・リーのソックリさん俳優)の珍作。「Enter Three Dragons」「The Dragon, the Young Master」の見所を紹介します。

香港・台湾で制作されたカンフー映画は数知れず。そのうち日本で公開されたり、ソフト発売されたのはごく僅か。「YouTube」にはそんな作品が多数アップされています。ドラゴン・リーの二作を紹介。いすれも日本語字幕が無いものを鑑賞(残念ながら言葉がわからないため、英文で書かれた情報などを元にこの記事を書いています。画像は「YouTube」より)。

「Enter Three Dragons」(1978)

あらすじ
ダイヤモンドをめぐる争いに巻き込まれた「三人のドラゴン」が悪党たちと戦う。

キャスト
ドラゴン・リー
ブルース・ライ
ティーブ・ジェームス(黒人)
フィリップ・コウ
サン・クワイ
ヤン・スエ
リー・ホイサン
タイガー・ヤン

ストーリー
ダイヤモンドをめぐる争いで友人の妹と偽リー(サングラスかけてブルース・リーっぽい雰囲気を出している人)が誘拐され、兄弟が救出に向かう。

コメント
『クローン人間ブルース・リー 怒りのスリー・ドラゴン』に出演していた「ドラゴン」たちが活躍する映画。主役はドラゴン・リー。眉毛が濃いブルース・ライが(ストーリー的に)主に戦うのですが、おいしいところをドラゴン・リーが持っていきます。ドラゴン・リーとブルース・ライは「兄弟」という設定(いちいちブルース・リーっぽい仕草をする男たち)。出演者が豪華。有名な人が多数出演。ドラゴン・リーは筋肉ムキムキな体で自信たっぷりな(暑苦しい)表情で敵と戦う。ブルース・ライは(アップで見ると思わず笑ってしまうような)濃い眉毛で(『死亡遊戯』ばりに)トラックスーツを着て戦う(プロレス技「フランケンシュタイナー」を使うシーンも)。スティーブ・ジェームスは黒人俳優で、チャック・ノリスの映画(『デルタフォース』『ザ・ファントム/地獄のヒーロー4』ほか)に出てる人。フィリップ・コウは『ファースト・ミッション』の人(宝石窃盗団のメンバー役)。サン・クワイは『ドランクモンキー 酔拳』の「鉄頭」。ヤン・スエはおなじみ『燃えよドラゴン』の「ボロ」。リー・ホイサンはジャッキー・チェン映画でもおなじみ。タイガー・ヤンは『死亡の塔』の「ターザン男」。悪役たちは意外にアッサリやられます。フィリップ・コウ演じるラスボスは最後まで戦う。ヤン・スエはムキムキな体で強そうだけどやっぱり「やられ役」。リー・ホイサンは倒されて変顔になる(いつものパターン)。ザコな悪役は情けなくやられて逃げる(「逃げるシーン」がヘンな早送り映像になって、コミカルな感じに)。その他、どこかで見たことがあるような人たちが出演。有名人が多数出演している上に、カンフーシーンも多い(意外な)傑作。いつか日本語字幕つきDVDで観たいものです。
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「The Dragon, the Young Master」 (1978)

あらすじ
カンフー使いの男女が悪党たちと戦う。

キャスト
ドラゴン・リー
ヒゲ男

ストーリー
宝石をめぐる争いで父親を失った男(ドラゴン・リー)が敵を捜す。

コメント
『The Deadly Silver Ninja』という別タイトルもある映画。ドラゴン・リー以外は知らない人ばっかり(個人的に)。父親を失った男(ドラゴン・リー)が敵を捜す内容。リーが顔を隠して白い衣装で戦ったり、氷の上でつるつる滑りながら戦ったり(寒い時期に行われたロケ。リーの衣装にも注目)、『秘密戦隊ゴレンジャー』みたいにポーズを取って敵に(観客にも)アピールしたり、打撃系の技を決めたときにブルブル震えたり(ブルース・リーのマネ?)。リーが戦うシーンがメインですが、戦いの最中にも細かいギャグ(笑いの演出)が入ります。ストーリー的にはシリアスで、どちらかと言うと「正統派カンフー映画」なのですが、英文でこの映画を紹介している記事では「カンフー・コメディ」扱い。たぶん、ドラゴン・リーのいちいちオーバーなアクションや自信タップリな表情が「お笑い」扱いされているのだと思われます。女カンフー使いはなかなかカッコいい(ような気がする)。悪役は素手のリーや女カンフー使い相手に刃物を使って襲う(卑怯な奴ら)。でも勝つのはリー(「ヒーロー」ですから)。カンフーだけではなく「笑いの演出」が入っている見やすい作品。いつか日本語字幕つきDVDで観たいものです。