「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー・チェンが台湾の青年を演じ、悪の日本人と対決するカンフー映画（1976年公開）。YouTubeにアップされた予告編を解説します。
（YouTube）予告編
予告編の内容（画像は全て予告編から）
（THE NEW FIST OF FURY）
１．続編？
台湾の青年がカンフーをマスターして台湾を支配する日本人と対決する映画。修行シーン、最後の戦い、ノラ・ミャオが見せ場のシリアスな内容。「ブルース・リー『ドラゴン怒りの鉄拳』の続編」とされることもありますが、話がつながらない部分もありますので「別の話」と考えた方がいいでしょう。ジャッキーは台湾のコソ泥「ロン」の役。弱いクセにケンカを売ったりする困った奴。
２．美人
台湾にやってきたミョウ（ノラ・ミャオ）。師範（ハン・インチェ）らと共にカンフー界の大物である祖父に会いに来た。
３．トラブル
二分する台湾カンフー界。日本人に反感を持つグループもあれば、そうでないのも。日本人に媚びを売る台湾の道場主から「仲間になれ」と誘われるロン。断って、ボコボコにされる。
４．日本人道場
道場主の岡村（陳星）と娘（鄭秀秀）。入浴中の岡村が謎の刺客に襲われ、娘が敵対する道場に殴り込む。実に気が強い女。
５．祖父
ミョウの祖父。日本人の侮辱に屈しない姿勢を皆の前で見せるが・・・。
６．圧力
ミョウが「精武館」を再興。しかし、岡村が「何、勝手に道場を開いとんじゃい」といった感じでミョウに因縁を付ける。精武館は散々、侮辱されてしまう。
７．決意
カンフーを嫌っていたロン。しかし、日本人の横暴ぶりにガマンできず、精武館に入門。あっという間に強くなっていく。
８．委員会
日本政府の命令で台湾にある全ての道場を日本の傘下に入れようとする岡村。カンフー界の代表を集めて会議を開く。岡村に逆らう者は死。精武館は岡村に対抗し、師範、そしてロンが岡村の娘と対決。
９．最後の戦い
予期せぬハプニングに怒りに燃える岡村。全力でロンを襲う。そして・・・。
（コメント）
整形する前のジャッキーが登場。サッパリ売れない役者だったジャッキーがロー・ウェイと契約して主演。見た目も内容も地味な映画。しかしながら、定型的なカンフー映画のパターンで作られている作品（「弱い→修行→強くなる」）。未経験にしてはカンフーが上達するのが早すぎる、というツッコミどころがあるのもまた定番。日本人悪役がやりたい放題。楽しくない演出ですが、悪役が悪い方がアクション映画としては盛り上がります。悪役は「日本人」ですが、役者は日本人ではありません。千葉真一みたいな顔の「岡村」を演じるのは陳星（出演作が多い）。男にも負けない強さを見せる「岡村の娘」は鄭秀秀（ド迫力の顔。しかし、出演作はコレしかない）。ノラ・ミャオはやはり美人さん。悪役が多いハン・インチェ（『ドラゴン危機一発』『Gメン'75』ほか）は今回は被害に遭う役。「売れる前のジャッキー」のカンフー＆熱い演技、悪役キャラ、女性キャラに注目です。
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