なつかしの香港映画ブログ

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なつかし香港映画:ジャッキー・チェン『スパルタンX』「予告編を楽しもう」 

「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる青年がいとこ&探偵と組んでスペイン貴族と対決するアクション&コメディ映画(1984 年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。

YouTube)予告編

予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Wheels on Meals)
1.海外進出

世界市場に参入する「ゴールデンハーベスト」。「香港ビッグスリー」のサモ・ハン、ジャッキー、ユン・ピョウがスペインに登場。中国語タイトルは『快餐車』。日本ではなぜか『スパルタンX』(スパルタン?)。「X」とは映画会社の説明によるとこの映画の悪役である「謎の巨大組織」のことだそうだ。

2.中国人

スペインに住むトーマス(ジャッキー・チェン)といとこのデヴィッド(ユン・ピョウ)。食料品店の2階に下宿し、早朝トレーニング。そして、移動販売の仕事。

3.探偵

潰れかけの探偵事務所で働く助手モビー(サモ・ハン・キンポー)。突然、「所長代理」に出世。しかし、いきなり難しい依頼。「グロリア」「シルヴィア」という女性を捜して欲しいとのこと。手がかりはほんのわずか。旧知のトーマスとデヴィッドに協力を求める。

4.美女

意外に簡単に見つかるシルヴィア(ローラ・フォルネル)。一人で苦労して生きてきたらしく、夜の町でスリをやっている。なかなかの悪女で、トーマス&デヴィッドを悩ませる。

5.スケボー

ユーモラスな演出が楽しいサモ・ハン・キンポー監督作品。この作品に登場する移動レストラン「スパルタン号」も立派な主役。メニュー充実(コーラ、ミルクコーヒー、チャーハン、ホットドッグ、ハンバーガー、春巻など(春巻は1コ70ペセタ))。トーマスがスケボーで注文を取り、お客に届ける。調理はデヴィッドの担当。

6.アクション

トーマスとデヴィッドが仕事に出かけるときは階段で。でも階段が使えないときは食料品店の「ひさし」を使う。また、みんながくつろく広場を荒らす連中にはドロップキック。

7.カースタント

シルヴィアを捜しているのはモビー以外にも。謎の連中がシルヴィアを追いかけ回し、強引に連れ去ろうとする。「スパルタン号」でシルヴィアを保護するトーマス&デヴィッド。悪党らは盗難車で「スパルタン号」を追跡。

8.最強の敵

グロリアとシルヴィアの母娘を邪魔に思っているモンデール伯爵(ペペ・サンチョ)。伯爵が雇ったギャング二人組(ベニー・ユキーデ&キース・ヴィタリ。いずれも本物の格闘家)がトーマス&デヴィッドを襲う。

9.フェンシング

スペインらしい演出。「香港三銃士」がモンデールを追い詰める。この映画で最もカッコいいシーン。

10.演出

この映画はあまりTV放送向けではありません。精神病院のシーンでは結構キツい演出がある(TV放送ではカットされていた)。また、予告編には登場しませんが、「この世の地獄」みたいな場所も登場。ホームレスが暗い場所で息を潜めるように座り込んでいる姿はかなりショッキング。「明るいスペイン」にホントにこんな場所があるのだろうか?

コメント
楽しいアクション」が得意のサモ・ハン。この作品では楽しいアイデア・演出がいっぱい。ジャッキーとユキーデの対決が有名な映画ですが、個人的には「スパルタン号」がお気に入り。デヴィッドが調理するシーン、トーマスがスケボーでお客に届けるシーン。日本語吹替版では「春巻きはおごれないよ」とデヴィッドが図々しい客に困るセリフも。サモ・ハンはモジャモジャ頭(松田優作探偵物語』を意識?)。「三菱自動車の宣伝をするオバサン」なんてのも本編に登場。モビーが簡単にシルヴィアを発見したり、伯爵がケチすぎる、といったツッコミどころも(サモ・ハン作品は基本的に娯楽作。あえて「ツッコミどころ」を挿入しているところも楽しい)。ロケでのエピソードも豊富(現地人とトラブル、ケンカに発展、など)。「スパルタン号」、コミカルなシーンがオススメの娯楽作です。
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