「なつかしの香港映画ブログ」師匠を失った弟子が龍拳をマスターして仇を取ろうとする。笑いのシーンがほとんどないジャッキー・チェンのシリアスカンフー映画。「龍拳」が爆発するシーンに注目です。
1.ホーエン(ジャッキー・チェン)
師匠サンタイが格闘家チュンに倒され、復讐を固く誓う。数年後、龍拳をマスターし、チュンの道場に乗り込む。
(シリアスな復讐ものカンフー作、コミカルなポリスアクション作、など守備範囲が広いアクションスター。アメリカでも活躍。『スネーキーモンキー 蛇拳』『バトルクリーク・ブロー』『ポリス・ストーリー/香港国際警察』ほか)
2.サンタイの娘(ノラ・ミャオ)
父を侮辱された怒りに燃える。母、ホーエンと共にチュンの道場に乗り込む。
(シリアスな役を演じることが多い美人さん。笑顔を見せるシーンがある『ドラゴンへの道』『蛇鶴八拳』がオススメ)
3.ウェイ(カオ・チャン)
悪党集団のリーダー。チュンのライバル。汚い手段を使ってチュンを陥れようとする。
4.チュン(ヤム・サイクン)
サンタイを必殺カンフーで倒し、カンフー界の頂点に。しかしそのことで悲劇が・・・。
(『クレージーモンキー 笑拳』『ジャッキー・チェンの醒拳』では非情な暗殺者を演じた)
5.チュンの娘(リン・インジュ)
母を失った悲しみに耐えながら父をサポート。幼い弟がいる。
(カンフーができる女優さん。『ジャッキー・チェンの醒拳』では「男気あふれる男」の娘を演じ、強敵に立ち向かう役どころだった。)
6.ファンカン(ジェームス・ティエン)
チュンの弟子。カンフー使いだが、ホーエンには敵わない。
(『ドラゴン危機一発』ではさわやかな青年役だったが、『五福星』ではヒゲの悪ボスを演じた。悪役や裏切る役を演じることが多い。『カンニング・モンキー/天中拳』ほか)
①コメント
悪役が非常に腹立たしい映画。しかも肩すかしな展開。鑑賞する方のフラストレーションが高くなっていく内容。「ホーエン」は師匠を失った青年。龍拳で憎い敵をぶっ飛ばそうとするが・・・。「サンタイの娘」は美しい人。しかし「復讐に燃える」役なのでキツい表情が多い。「ウェイ」は「セクシャルバイオレットNo.1」みたいな顔した悪党。引くような悪事を平気でやるような奴。手下には「裏切り者」役でおなじみのあの人(ジェームズ・○ィエン)。「チュンの娘」は「サンタイの娘」と同じくらい悲しい役どころ。カンフーを使って気丈に父を守ろうとする。美しさとたくましさが魅力のキャラ。「チュン」は自分の力を誇示してプライドを守ろうとする男。そのせいで悲しいことに。他にも、ウェイの卑劣な弟(思いっ切り龍拳を食らうシーンに注目)、サンタイの妻、など。楽しい映画ではありません。笑うシーンもありません。ジャッキーのシリアスな表情が観たい方向けの作品です。
②ちょっとした情報
75分版と90分版がある。日本で劇場公開されたのは90分版。
(注目ポイント)
オープニング「サンタイ vs. チュン」、ホーエンがチュンの道場に乗り込むシーン(意外な事実に困惑するホーエンらにも注目)、悪党たちのワナ、意外な裏切り者、ホーエンの戦い&龍拳が炸裂するシーン。
「Fortune Star Media」が提供する予告編(YouTube)
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