「なつかしの香港映画ブログ」ジャッキー演じる青年が従兄弟と共に親の敵と対決するカンフー映画(1983年公開)。YouTubeにアップされた予告編を解説します。
(YouTube)予告編
予告編の内容(画像は全て予告編から)
(Fearless Hyena II)
1.珍作
ジャッキーに去られてしまったロー・ウェイ。『クレージーモンキー 笑拳』の未使用映像を勝手に使って「新作」を制作。
2.流用
ラストバトルなど『笑拳』からの流用が目立つ。肝心のシーンが流用のため、「オリジナリティに欠ける」という評価もある作品。
3.未使用映像
この作品で注目なのは未使用映像。ボツにするにはもったいない映像の数々。特にジャッキー本人が登場するシーンがオススメ。予告編には出てきませんが、本編に登場する赤鼻の「偽ジャッキー」にも注目されたい。
4.青年
「過去の因縁」がテーマの内容。天鬼(ヤム・サイクン)と地鬼(クアン・ユンムン)は合体技を使う「末世流」と呼ばれるコンビ。武道の恨みで六合八卦流のチン兄弟を敵視。そのためチン兄弟はあちこちを放浪する状況。チン兄弟の弟の息子ロン(ジャッキー・チェン)はトリやドジョウをつかまえる野生児な男(『拳精』の流用シーン。本編より)。
5.就職
父と放浪してきたため職も友人もないロン。セコい店主(ディーン・セキ)がやってる食堂で職探し(この映画で一番面白いシーン)。何とかしてロンにタダ働きをさせたい店主はロンにドジを踏ませようとする。
6.襲撃
賭事をして遊ぶロン。トラブルになった相手に六合八卦拳を使い、それを因縁の敵に見られてしまう。そして末世流が父と伯父が襲撃。
7.ヒロイン
チン兄弟を保護してきたシュウ頭首(馬場:「ばば」ではなく「マー・チャン」)。その娘ショウリン(リン・インジュ)は美しいが、気が強い。リン・インジュは『龍拳』にも登場した女優さんでカンフーもできる。ジャッキーと手合わせするシーンは貴重な映像。
8.絶命
命がけで末世流と戦うシュウ頭首。ショウリンも襲われる。
9.最終決戦
ロンの従兄弟ドン(変わった仕掛けのある家に住んでいるが、だらけた感じの男。演:ワイ・ティンチー)は地鬼を相手に復讐戦。
10.決着
ロンは天鬼と勝負。その行方は?
(コメント)
評判がよろしくない映画。いろいろツッコミどころが。しかしながら、個人的にはオススメ。「赤鼻の偽ジャッキー」はそんなに悪くない(ジャッキー自身もヘンなコスプレしたりするときがありますから)。「末世流」が合体技を使うシーンは爆笑モノ(特殊効果&真顔でマヌケな動き)。ディーン・セキが出てくるシーンも楽しい。『クレージーモンキー笑拳』の未使用映像はカンフーシーンが貴重(ボツにするのもったいない。他の作品にも未公開シーンがいっぱいありそう)。マジメに鑑賞したり、珍シーンにツッコんだりできる作品。面白シーン、格闘シーンに注目です。
赤鼻の偽ジャッキー:これを演じたのは誰なのだろう? それはともかく、偽ジャッキーが登場するのは本編の中間ぐらい。逃亡中のチン親子。末世流に居場所を知られてピンチ。逃げるため、ロンは鼻を赤く塗って変装する。変装して逆に目立っているような気がするが、コレは映画。珍キャラで笑いが取れればOK。しかし、ジャッキー本人はこのキャラを嫌悪している。
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